今回の広島への旅で、いわゆる“格安レンタカー”を初めて利用した際のお話。
旅の行程上、レンタカーを借りられると便利な竹原市に拠点がある、ニコニコレンタカーを使ってみました。
同社はいつも給油している地元のGSが拠点になっていることもあり、そのうち利用してみたいと思っていたんですよね。
という前置きからもわかるように、こうした格安レンタカー会社の拠点(営業所)は大半がガソリンスタンド。なるほど、新規に営業所を開設したり、その維持管理費用が不要な分、コストダウンできるわけですね。その代わり、拠点が駅から遠かったり、便利とは言えない場所に多かったりもするわけですが…。フツー、駅前や商店街の真ん中にガソリンスタンドはないですから。
今回利用した竹原店の場合、そもそも竹原観光のポイント:重要伝統的建造物群保存地区が駅から遠く(徒歩10~15分)、同地区から店舗までが徒歩5分ほど。散策後にレンタカーを借り、返却後は再び同地区に戻って食事…という予定にはピッタリな場所なのでした。
ガソリンスタンドが拠点だと、返却時にスタンドを探して満タン返しにする必要がないのも便利ですね。そのまま帰って、借りたスタンドで給油してもらえばOK。竹原店の場合、レンタカー利用者は通常より安い料金で給油できるそうな。

【↑ 当日作った会員カードと、借りたパッソ】
ちなみに、格安レンタカー会社でレンタカーに使用されるクルマは中古車が基本。状態の良い中古車を探してきては、レンタカーに転換しているそうな。まぁ、レンタカーなんて大手のそれにしても中古車みたいなものですから。。。もちろん、走行距離が1万km未満の新古車に当たるケースも多いですが。
この日のクルマは、走行71,000kmのパッソ。大手レンタカー会社だと引退している走行距離かもしれませんが、見た目や乗り味はとても7万km超には思えず。メンテナンスさえしっかりしていれば、短時間の利用で不満が出るようなものではないですね。足回りとか、新品に交換してあるんじゃないのかな。正直、どんなボロ車が来るんだろうと思っていたところがあるもので、拍子抜けでした(^^;;
車を港において島に渡ったりしていたもので、6時間借りて走行距離はわずか43km。ガソリン消費量は8.3リッター。燃費は、パッソのような小型車にしては驚異的な5.18km/L(苦笑)。走行距離の半分はエンジンが唸りを上げるほど急な山道の上り下りだったので、致し方なし。。。そんな山道でも、クルマに不安を感じることは一度もなかったのがポイントですかね。
あと、この日はたまたま空きがなく禁煙車になりましたが、同じクラスで喫煙可能車が用意されている点は嬉しいですね。もうひとつ代表的な格安レンタカー会社:ワンズレンタカーも検討したのですが、そちらは禁煙車しかないようなので。念のため問い合わせてみると、全国的に大半が禁煙車で、喫煙可能車が用意されている店舗はごく一部なのだとか。
ちょっと疑問に感じたのは、スタッドレスが「標準オプション」の名目で装着されていたこと。オプション料金315円が有無を言わせず加算されました。冬季はこの「標準オプション」仕様になるそうですが、利用者が選択できるべきじゃないの? 広島県でも三次や庄原のほうなら冬季=積雪=スタッドレスが必要なのかもしれませんが、借りたのは瀬戸内エリアですからね。もちろん、雪など見かけることもなく。
帰京後に地元のスタンド(営業所)で尋ねたところ、東京にそんな「標準オプション」はないそうです。てか、スタッドレスの用意自体がないらしい(苦笑)。それはそれで、雪があるエリアに行くなら使えないじゃん、ということになるのですが。
この件もライバル(?)のワンズレンタカーに尋ねてみると、こちらは、
「冬季に標準装着されている店舗では基本料金内、別途装着する場合はオプション料金が必要」
とのこと。このほうが良心的というか、納得できますね。
旅先の北陸本線・丸岡駅にて。
通販ではない窓口での現地購入は、初めてだったりして(^^;;
ちょうど発売時期に福井へ行く機会があったもので、行く前から狙っていましたw 券番を見ると丸岡駅の予想割り当て枚数は残り5枚なので、けっこう危なかったかも。。。
他に和倉温泉までの乗車券も購入し、丸岡駅の売り上げには大いに貢献?

【↑ (左)丸岡駅。窓口には、「青春18キップ(赤)発売中」、「カードによるキップの購入はできません」との張り紙あり。JR西日本管内の、みどりの窓口がない駅ではクレジットカード使用不可。当然、赤い青春18きっぷも現金でしか購入できません】
JR東日本より、東北新幹線・新青森開業に伴うフリーキップ類の見直しが発表されました。
東京在住の自分が気になっていたのは、12月3日をもっての廃止がアナウンスされていた青森・函館フリーきっぷの代替商品。東京と青森・弘前を往復する機会が多く、同エリアへのフリーきっぷは何かと便利だったもので。
もっとも、エリア拡大で北海道に渡らなければお得感も漂わなくなった同フリーきっぷだけに、利用頻度はさほど高くはなかったですが…。
で、新たに発表されたのが、北東北・函館フリー乗車券。
時を同じくして廃止される秋田・大館フリーきっぷのフリー乗降エリアも呑み込むカタチで、青森・函館フリーきっぷとミックスさせたようなキップですね。JRフリー乗降区間は盛岡-八戸、盛岡-宮古、八戸-久慈が拡張され、三陸鉄道、IRGいわて銀河鉄道、青い森鉄道、秋田内陸縦貫鉄道にまで乗れてしまう、超拡大版フリーきっぷへと変身したのです。
いや~、素晴らしいじゃないか。しかし、これだけエリアを拡大したなら、料金は?
東京都区内から、18,000円。んー!?
これまでの青森・函館フリーきっぷが29,100円、秋田・大館フリーきっぷが28,100円。なんだそれ?
よくよく見ると、乗車券のみのフリーきっぷに変更されていたんですね。これまでの青森・函館フリーきっぷは、往復に東北新幹線(指定席)か寝台特急『あけぼの』(B寝台)を利用可能でした。が、今回の北東北・函館フリー乗車券に含まれるのは、往復の乗車券運賃のみ。
「新幹線に乗りたいなら特急料金を払え」
は、ともかく。
「寝台特急に乗るなら特急券と寝台券を別に買え。そこまでして『あけぼの』に乗りたいか?」
とも言われているような気が…。見方によっては、いつ『あけぼの』を廃止してもいいような改訂じゃないかと。
いよいよもって、寝台特急は風前の灯火なのか…。などとも思いを巡らしてしまいます。
さて、単純に東京-青森の往復で考えるなら。。。
- 青森・函館フリーきっぷ/29,100円
- 北東北・函館フリー乗車券/18,000円+特急料金13,000円=31,000円 *東京-新青森間の特急料金は片道6,500円
- 通常運賃+特急料金/32,740円(片道16,370円)
- えきねっとトクだ値/平日29,460円(片道14,730円)、土休日26,180円(片道13,090円)
と、フリーきっぷ同士の比較では1,900円もの値上げ。
同じく新発売されるえきねっとトクだ値が安いのだからいいだろうという、飴と鞭でしょうか。こちらは席数限定で、期間によって価格変動ありの商品ですからね。どこまで使い物になるのか、現状では何とも…。
でも、フリー乗降エリアが拡大されたのだからいいじゃない?
と、ここで問題なのは、フリーエリア内でも「乗車券のみ有効」なこと。特急に乗れば、その都度、特急料金を支払わなければならない。
これだけの広いエリアを有効利用するためには、嫌でも特急を利用することになるでしょう。
例えば田沢湖エリアを周遊コースに含めるなら、新幹線以外の直通列車がほとんど存在しない田沢湖線で、秋田新幹線を利用せざるを得なくなります。北海道へ足を伸ばそうにも、津軽海峡線の蟹田-木古内間は特急しか走っていません。別途、特急料金を支払わなければ、道内のフリーエリアへ入ることすらできない罠。
さらに言えば、きっぷの有効期間が7日間から5日間に縮小されているのも難点。エリアを拡大しておきながら有効期間が短縮とは、矛盾してないですか? フリー乗降エリア有効利用するためには、新幹線や特急に乗るしかない。これまた、利用者を追加料金に導く魔法です(苦笑)。
机上の計算でも容易に想像できますが、実際にこのきっぷで旅をしてみれば、従来のフリーきっぷよりかなりの支出増になるはず。一般的な利用で考えるなら、実質、大幅値上げと言えるのではないでしょうか。
このきっぷを有効に活用する方法は、フリー乗降エリアに加えられた、第3セクター路線を乗りまくること。
第3セクター路線の運賃はJRより割高なだけに、使い方によってはかなりお得になるはずです。
でも、それって、経営不振に喘ぐ第3セクター各社へのいじめですよ。
フリー乗車券の相乗効果で、遠方からの観光利用者は増えるかもしれません。でも、それが即、増収につながるといえば…。正直、疑問です。発売元のJRから一定額はバックされるでしょうが、実際にはタダ乗りされまくるだけに終わる懸念も…。
JR東日本に性善説を唱える気などさらさらないですが、今回のリニューアルは、ちょっとひどくないですか?
*追記
その後、北東北・函館フリー乗車券も廃止されました。
JR東日本は、このテの「フリーきっぷ」や「フリー乗車券」といった、お得なキップ類を全廃したい方針なんでしょうね。増収に直結しないモノは無駄だという考え方が、徹底してきた印象も強く。
旅の情緒? そんなものは、企画乗車券化してやるから金で買いなさいと。
旅の工夫? そんなものは不要。工夫させる手段など、全て排除することが正しい方向性。
利用者にモノを考えさせないことが、増収の秘訣ですものね。
これまた、自分用の覚え書き。
北陸路は時刻表のページが多岐に渡るため、いちいち調べ直すのが面倒で…。
金沢か富山を昼以降に発ち、その日のうちに青春18きっぷで帰京するルート。(1月の平日限定)
*米原回り東海道線ルート。
金沢12:17→13:51福井14:14→15:05敦賀15:23→15:39近江塩津16:05→16:42米原
米原16:59→18:59豊橋19:17→19:53浜松19:59→21:07静岡21:13→22:29熱海22:34→0:09品川
*大糸線ルート
金沢12:01→13:08富山13:22→14:35糸魚川14:49→15:50南小谷
南小谷16:09→17:06信濃大町17:09→19:09富士見19:33→20:25甲府20:58→22:30高尾
*信越本線・長野回り中央線ルート
金沢12:01→13:08富山13:22→15:22直江津15:37(16:33)→17:20(18:12)長野
長野18:15→21:33甲府21:36(22:07)→23:00(23:31)高尾
*信越本線・長岡回り上越線ルート
金沢12:01→13:08富山13:22→15:22直江津16:21→17:47長岡17:57→19:51水上
水上19:54→20:45新前橋21:08→23:05上野
(水上19:54→20:56高崎20:59→22:51池袋/22:56新宿)
*北越急行線経由・上越線ルート (北越急行線950円が別途必要)
金沢13:43→14:38富山15:05→16:56直江津17:21→18:44六日町18:52→19:51水上
水上19:54→20:45新前橋21:08→23:05上野
(水上19:54→20:56高崎20:59→22:51池袋/22:56新宿)
高山本線や飯山線経由は、朝のうちに発たなければならないので却下。
列車本数が多く速度の速い東海道線経由でも、大糸線や長野・長岡回りでも、金沢発が同じ時間帯になるのは意外。これが福井方面であれば、話は変わってくるのだけれど。
距離的には短縮ルートでも、所要時間がかかるのではと思われた大糸線ルートの金沢(富山)発が、長野・長岡回りと同じ列車だったのも予想外。各所での接続の問題で、結局こうなってしまう。
で、もっとも意外…と言うか、改めてその利便性を実感したのが、北越急行線。金沢でも富山でも、他ルートと比較して1時間40分もの余裕がある。観光目的での朝の早出には限界があるので、昼過ぎの1時間40分差はかなり大きい。
さて。。。
ずっと以前からその存在は知っていた赤い青春18きっぷを、初購入。
JR東日本管内では購入できないので、必然的に郵送依頼になる→クレジットカードが使えない&送料等が余計にかかるという理由と、単に面倒だから(苦笑)、これまでは購入を見送っていたもの。
青春18きっぷ自体は1日券5枚組の頃から使っていたこともあり、現在の1枚券(1996年春より)しか知らない人に比べれば、一味違う感触に感慨(?)は少ないはず。でも、やっぱり何か嬉しい(笑)。青春18きっぷでドキドキするなど、いつ以来のことだろう。。色が赤い&一般的なマルス発行券ではないという鉄流のこだわりがあるだけで、実際のキップとしては通常の青春18きっぷと何も変わらないのに。

購入したのは、赤い青春18きっぷの購入先としても知られるJR西日本・北陸本線の筒石駅。この駅では、青春18きっぷを購入したり、駅窓口でお願いしておくと、青春18きっぷの発売時期に合わせて「トンネル駅よりお知らせ」というハガキを送ってくれる。自分は春に同駅を訪問した際、窓口でハガキを送ってもらえるよう頼んでおいた。
そこに郵送での購入方法、駅の住所や電話番号等が記載されているので、在庫などを問い合わせた上で郵送申し込みをする仕組み。以前は購入予約もできたようだが、現在は、発売日以前の郵送申し込みは受け付け不可となっている。
トンネル内にホームがある“トンネル駅”としても有名な同駅は、ホームが駅舎から40メートルほど地下となり、その間は300段近い階段と長いスロープで結ばれている。そうした特殊な立地から“駅目当て”の鉄ちゃんや観光客も多く、訪問時に入場券を購入すると絵ハガキ形式の入坑・入場証明書を発行してもらえる。が、自分が訪問した今春はその証明書が品切れ…。なので今回、青春18きっぷと一緒に入場券購入も依頼し、証明書を同封してもらった。
ちなみに、これは事前に電話にて事情を説明し、了承を得てのこと。いきなり140円だけ送って「入場券と証明書をくれ」と申し込んでも、受け付けてもらえるとは限らないので念のため。列車が到着する度に地下ホームまで職員が向かい、乗客の安全な乗降を誘導するなど、ただでさえ業務が煩雑な同駅のこと。その合間を縫って郵送発行依頼に応えてくれているのだから、くれぐれも駅の迷惑にならないようにしたいもの。非常識な依頼が相次ぎ、郵送でのキップ発行を一切受け付けなくなった駅もあるので…。
*注)
上記のような理由から、敢えて申し込み方法の詳細には触れません。
駅の電話番号はハガキにデカデカと記載され、筒石駅としても売り上げ増のため積極的にアピールしたい面はあるのだろうけれど、JR西日本は原則として駅の電話番号を非公開にしているので、ここでは伏せておきました。