バンクーバー五輪のカーリング日本代表に、チーム青森が決定。
順当な結果とは言え、まるで天敵のような存在となり、それでも勝てないチーム長野が、ちょっと可哀想になってくる…。経験や試合巧者ぶりではチーム青森が勝っているにもかかわらず、両チームの対戦は僅差の接戦になることが多い。実力的には必ずしも“格下”とは言えないはずなのだけれど。
秘かに期待していた常呂高校は、よく頑張りました。個人的には、北海道の、常呂のチームとして今後も存続して欲しいし、そうなれば1~2年後にはチーム青森の強敵となること間違いなし? なのだけれど。メンバーは全員高3なので、今後はチームがどうなるのか…。全員が札幌の大学に進学し、チーム存続という噂もあるらしい? いずれにしても《常呂高校》チームとしてはラストシーズンなだけに、今大会をテレビ中継で見たかった。。。(そのためだけに青森までは行けないよ…)
録画予約をミスった関係で、チーム青森VSチーム長野の決定戦は見始めてすぐに試合が終わってしまい、全容がよくわからず。本橋マリリン麻里がセカンドだったのは、あのパワーを考えると好適ポジションなのかなぁという気もする。決して安定感が高いタイプではないので、調子によってオーダーを変えることになるのだろうけれど。本橋マリリンの例に限らず、石崎琴美や近江谷杏菜の加入で層が厚くなり、どこからでも、どうにでも構成して勝ちに行ける体制はできてきたはず。次世代エース格と期待された近江谷は、強いチームでさらに急成長している様子(山浦のリザーブはもったいないけれど…)。
でも、逆に言えば、この期に及んでチームが固定できていないとも言えそうな。。スキップだけは目黒萌絵で固定されるとして、実は目黒の出来次第で結果が大きく変わってしまうチームだとも。強さとモロさが諸刃の剣というイメージは、相変わらずかもしれない。。。
しかし、なんで公式結果に各チームのポジションを記載してくれないんだ。
*【全農バンクーバーオリンピック・カーリング日本代表決定戦】 (11月5日~7日@青森市スポーツ会館)
- 第1ラウンド(チャレンジマッチ)
- 第25回日本カーリング選手権2位:チーム長野と、第26回日本カーリング選手権2位:常呂高校が対戦し、先に2勝したチームが代表決定戦に進出、チーム青森と対戦する。
- 第1試合(5日)
- チーム長野=0100300201=7 (谷本-園部智子-園部淳子-土屋)
- 常呂高校 =0011011010=5 (氏原-小野寺-井田-吉村)
- 延長(EE=エキストラエンド)/第11エンド
- 第2試合(6日)
- チーム長野=2011000200=6 (谷本-園部智子-園部淳子-土屋)
- 常呂高校 =0200111022=9 (石垣-氏原-井田-吉村)
- 第3試合(6日)
- 常呂高校 =00201020210=8 (石垣-氏原-井田-吉村)
- チーム長野=11030201002=10 (谷本-園部智子-園部淳子-土屋)
第2ラウンド(日本代表決定戦)
- チーム青森とチャレンジマッチ勝者(=チーム長野)が対戦し、先に4勝したチームが優勝=代表に決定。2008年世界カーリング選手権第4位、直近の日本選手権2年連続優勝のチーム青森には第2ラウンドへのシード権と、2勝のアドバンテージが与えられる。チーム青森は2勝すれば優勝、チャレンジマッチ勝者(チーム長野)は4勝すれば優勝となる。
- 第1試合(7日)
- チーム青森=01010012101=7 (石崎-本橋-近江谷-目黒)
- チーム長野=10101200010=6 (谷本-園部智子-園部淳子-土屋)
- 延長(EE=エキストラエンド)/第11エンド
- 第2試合(7日)
- チーム長野=00010200××=3 (谷本-園部智子-園部淳子-土屋)
- チーム青森=13202022××=12 (石崎-本橋-近江谷-目黒)
- 第8エンドでギブアップ
今日のNHK『サンデースポーツ』。以前から気になっている話題が取り上げられていたため、思わず見入ってしまった。と言っても、ネタ元はおそらく、下記の【関連記事】でリンクした朝日新聞の記事だろうけれど。。
その話題とは、ボブスレー日本チームのソリ。日本チームが乗るソリって、実は長野五輪以前から使用されている中古品。それを地道に改造しながら国際大会に出場してきたと。映画『クールランニング』の世界を地で行っている(苦笑)。って、映画じゃあるまいし(実話がベースだけれど…)、んなもんで勝てるわけがない。勝てるレベルかどうかには技術の問題もあるけれど、少なくとも上位の可能性が最初から0に等しい戦いをしてきたのは確か。ボブスレーには関心があるので五輪中継を欠かさず見てきましたが(五輪以外でTV中継なんてないですからね)、その度に、ソリ問題の現実を哀しく感じていたわけで。
新しいソリを使えば、それだけでタイムが数秒は短縮できると言われるボブスレー。マテリアル競技とも言われる所以で、海外の有力チーム(ドイツとかロシアとかアメリカとか)は、五輪に合わせて新しいソリを導入しています。ボブスレーという競技、強いてはウインタースポーツ全般に、日本よりはるかに理解があり、またお金もありますからね。新品ソリの値段は最低でも600万円から。改造費等を含めれば、1000万円近いシロモノだもの。そんな予算が、日本ボブスレー・リュージュ連盟にあるわけもなく…。
ちなみに、ロシアチームは1億円の予算で新品ソリ10台、ランナー(エッジ部分)25セットを一括購入し、バンクーバー五輪に備えているとか。向こうは国家プロジェクトですからねぇ。いっぽうの日本チームは、もう13年も使っているドイツ製ソリを一生懸命に改造して…。今回の改造予算は、日本チームでは破格の150万円!
そんなことまでは『サンデースポーツ』で取り上げていませんでしたが、とにかくそのソリを現チーム・石井和男監督の知り合いである三重県の自動車整備工場:ファブリルチタン工芸がカスタマイズして、バンクーバー五輪を目指すというお話。この方針で2000年に購入した2人乗りソリを改造したところ、アメリカズカップ(W杯の下部大会)で総合2位に入り、来季W杯の出場権も獲得。ならば五輪出場権が微妙な4人乗りでも…ということらしい。
ソリを製造しているメーカーは、世界でもわずか数社。じゃぁそれを使えばいいのかと言えば、そうでもない。世界の強豪は、それをさらにカスタマイズしてしのぎを削っているのだから。中でも著名なのはドイツのSINGERというチューナーで、強豪国はこぞってここのソリを使っていたはず。。。でも確か、ロシアが独占契約を結んだとかいう話も…。いずれも数年前に耳にした話なので、現状はよくわかりませんが。
このSINGERにしても、本業はクルマのカスタマイズチューナーなんですよね。だったら手先が器用で、家内制手工業的な先進技術に長ける日本のメーカーでも、同様に最高クラスのソリが作れるんじゃないのか? とは、以前から(世界の強豪の間で)言われていたそう。
その昔には、あの童夢がボブスレー用ソリを手がけるなんて話もありましたが、いつの間にか立ち消えてしまい。。。今回のケースは、それ以来の話じゃないですかね。なので、すごーく楽しみです。
まずは、このソリでバンクーバー五輪の出場権を獲得すること。国際ボブスレー・トボガニング連盟(FIBT)ランキングで、昨シーズンの日本男子は2人乗りが25位、4人乗りは41位。五輪の出場枠は30。11月からシーズンインする国際大会でどこまで成績を上げられるのか、密かに期待しています。出場してくれなきゃ、五輪でのボブスレー中継自体がなくなっちゃうかもしれないものね。。。
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韓国で開催されていた世界女子カーリング選手権の結果、日本がバンクーバー五輪へのい出場権を獲得。
イタリアが上位進出とか、韓国が優勝するとか、とんでもないことが起きない限りは出場権はほぼ安泰…な状況だったとはいえ、今回は世界選手権に出場できなかったわけですからね。何はともあれ良かった良かった、といったところでしょう。
なお、出場権は2007年から3年間の世界選手権で獲得した五輪予選得点で決定。日本は2007年が4点、2008年が9点、2009年が0点(未出場)で計13点(2009年世界選手権の開催前段階で7位)。五輪開催国のカナダを除く上位9チームに出場権が与えられるため、ほぼ安全圏とは言われていたのですが。やはり2008年の4位=9点が効いてますねぇ。
他に出場権を獲得したのは、カナダ、デンマーク、中国、スイス、アメリカ、スウェーデン、イギリス、ロシア、ドイツ。先の世界選手権で中国が優勝(アジア勢の優勝は初)したのは正直、驚きでですねー。バンクーバーでも一躍、メダル候補に。開催国のカナダは文句なしの金メダル候補として、デンマーク、スウェーデンに加えスイス、アメリカも強豪の仲間入り。日本はひいき目に見ても5〜6位が精一杯…かなぁ。ここ数年で女子の世界レベルが急激に上昇している気もします。
さて、日本代表となる出場チームが決定するのはまだ先で。。
- チーム青森 トリノ五輪代表、2008&2009日本選手権連覇(2006年から4連覇中)
- チーム長野 2008日本選手権・準優勝
- 常呂高 2009日本選手権・準優勝
の3チームによる代表選考会が、11月に青森市で開催され、決定すると。4戦先勝方式で、2008世界選手権4位の成績も考慮されるチーム青森には、2勝のアドバンテージが与えられる。
4戦先勝で2勝のアドバンテージってのも、すごいけれど。チーム長野が今年の日本選手権に出場できなかったことで、チーム青森と他チームではより格差があると判断されたのでしょうね。
勝負弱さを露呈することも多く、今ひとつ実力を安定して発揮しきれないチーム青森ですが、今後のさらなる強化に期待しましょう。でもちょっとだけ、常呂高校チームが五輪に出場したらすごいな〜、なんて思ったりも(^^;;
北京五輪に関して、特に野球にはめちゃめちゃ言いたいのですが、アホらしいのでmixiに書きなぐっただけにしとこ(苦笑)。
で、五輪後には必ず話題になるのが、金メダル獲得選手への報奨金。
日本オリンピック委員会(JOC)から支給される金額は、金300万円、銀200万円、銅100万円。
各協会からの報奨金は別(より高額な協会も多い)なので、実際にはもっと多いですね。
では、他の国は…
- 中国 金:35万元(約560万円)
- 韓国 金:5万ドル(約540万円)、銀:2万5千ドル、銅:1万5千ドル
- アメリカ 金:2万5千ドル(約270万円)
- ドイツ 金:1万5000ユーロ(約240万円)
- ロシア 金:10万ユーロ(約1690万円)、銀:6万ユーロ、銅:4万ユーロ
- イタリア 金:14万ユーロ(約2280万円)、銀:7万5千ユーロ(約1200万円)、銅:5万ユーロ(800万円)
- ギリシャ 金:19万ユーロ(約3000万円)、銀:13万ユーロ、銅:7万ユーロ
- カナダ 金:1万4千ユーロ(約220万円)、銀:1万ユーロ、銅:7千ユーロ
- タイ 金:1000万バーツ(約3200万円)、銀:600万バーツ、銅:400万バーツ *半額分は20年間の毎月分割払い
- シンガポール 金:50万ユーロ(約8450万円)
- マレーシア 金:100万リンギ(約3300万円)、銀:30万リンギ、銅:10万リンギ。 *年金=金:毎月5000リンギ
ざっと調べてみただけでこんな感じ。
これらは純粋な報奨金のみで、中国やロシアでは他に自治体や企業からボーナス、家、車などが支給されるらしい。こちらの額(現物支給)が、メダル多数獲得国(特に旧・社会主義国)はケタ違いということなのでしょうね。
ちなみに、次回ロンドン大会開催国のイギリスは、なんと報奨金ゼロ。ううむ、それがジョンブル魂なのか。。。
というわけで、課題や問題が山積みとなった30年ぶりの富士開催、F1日本GP。
事実上、初めて富士で開催されたと言ってもいいでしょうね。
F1を取り巻く環境も含めて、30年前とはあまりに違いすぎますから。
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