*大幅に加筆・修正しました。
ストーブといっても暖房器具ではなく、ガスコンロのことです。キャンプ用品の専門用語は難しい(^^;;
キャンプでは、調理器具としてストーブ(コンロ)が必需品。
まず最初に購入したのが、CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ):オーリック 小型ガスバーナーコンロ(M-7900)でした。
理由は、安かったから(^^;; 購入時の価格は1,980円。。。
ショップや時期によって価格変動が大きい製品なので、探せばかなり安く買えます。
「初めてのキャンプ用品選び」だったので、右も左もわからないまま、ネットで情報を検索。
火器(燃焼系器具)類は、PRIMUS(プリムス/スウェーデン)やEPI(イーピーアイ/イギリス)がワールドワイドな老舗ブランドであること。両社の製品は優れているものの、高価なことなどを把握したと。
とはいえ、その優秀=高価な意味はよくわからず、「お湯を沸かすための器具が、何で1万円近くもするんだ」ぐらいの気持ちで。。。
このM-7900にしても、見た目はPRIMUSの伝統モデル:IP-2243PAと瓜二つ。「模倣品なら、それなりに使えるんじゃないの?」程度の認識でした。
ちなみに。
最初から、燃焼器具はアウトドア用ガスカートリッジ(OD缶)使用製品にするつもりでした。あのOD缶=T型ボンベにこそ、アウトドア&キャンプ! 的なイメージがあったもので(^^;; 一種の憧れみたいなものですね。
お手軽な家庭用カセットガスカートリッジ(CB缶)なら、旅先でも入手が容易なことはわかっていました。でも、あれではなんかね、気分が出ない。OD缶がCB缶より高価だと言っても、1缶につき200~300円の差で年に数回のキャンプなら、年間のコストは大差ないでしょうし。
高価なキャンプ用品を次から次へと購入し、ディープな趣味の世界を構築している人たちが、いっぽうで数百円の燃料代を気にして、つめかえ君(OD缶とCB缶のガスを詰め替えられる器具)を多用している。そんな光景にも、どこか違和感を感じたものです。
話を戻します。
実際に、このストーブを2週間超に渡る長期・北海道キャンプツーリングに持ち出してみれば。
風がない日は、問題なく使えました。初体験となるストーブとクッカーでの炊飯も、想像以上にうまく炊けて大満足。
が、強風の日が鬼門でした。と言っても、テントのフライシートが風になびき、テント設営にやや手こずるかなというレベル。モノが吹き飛ばされてしまうような暴風ではないので、キャンプ慣れしている人なら「強風」とは呼ばないでしょう。
「ボッ」。
このイヤな音を何度、聞いたことか。「ボッ」という音とともに、すぐに火が消えてしまう。自動点火装置をカチカチしても火がつかず、ストーブの周囲をいろいろな物で覆い、風を遮ることでようやく再点火。。。炊飯の途中で、10回近く火が消えたんじゃないかと。
また、湖畔のキャンプ場で「爽やかで心地よい風をほんの少し感じたかな?」といった際も、「ボッ」。この日は炊飯の途中で2回ほど火が消え、さすがに「嘘でしょ?」と(唖然)。
なわけで結論。「めっちゃ風に弱い!!」
なるほど、これが安物とブランド品の性能差ですか。実体験しないと、わからないものです。
最初は「こんなにちっちゃいのか」と思った収納性も、ソロ・ユースの定番らしいPRIMUS:P-153やEPI:REVO-3700(S-1028)と比べれば、ずいぶん大きいことにも気づき…。
とはいえ、登山者やバックパッカーではないので、収納時のサイズも納得はできるレベル。バーナー部とコネクター部を分離し、小さなケースに収納可能なギミックにも感心しました。ケース内の空きスペースに、ダイソーで購入した着火ライターがちょうど収まることも発見で。初めてのキャンプ用品なので、何から何まで新鮮で、嬉しかったものです。
あの頃は良かった。。。(苦笑)
とにかく、問題は風。
風に強いとされる上記2製品に買い換えるべきか、悩みは尽きず。
店頭展示のあるアウトドアショップで、いじり倒してみたりも。実際に点火して使ったわけではないので、あくまでイメージです。
*PRIMUS:P-153
- ゴトクを回して収納するギミックが面白く、収納時はL字型となり、よりコンパクトに。
- 延長タイプのゴトクは、ガチャガチャしていて壊れやすそう? 展示品でも、壊れているものを何度か目にした。
- 敢えてガチャガチャした構造にすることで、上に載せたクッカーを滑りにくくしているとか。
- 構造が弱体化しても美しさと性能を追求するストイックさは、スウェーデンらしい考え方なのかもしれない。自動車のSAABのように。って、VOLVOとは逆か(^^;;
*EPI:REVO-3700
- ゴトクは(直感的に)折り畳むだけで、収納時の姿もやや大きめな、直線型。P-153との違いは、好みの問題かな…。
- イメージは質実剛健。ある意味、イギリスらしい。頑丈さでは、こちらが上? イギリス車は壊れますが(苦笑)。
- ゴトクの構造がシンプルな分、上に載せたクッカーが滑りやすいとの評判も。「なぜ、そこをもう一工夫しない?」と思わせる間の抜けたファクターもまた、イギリス製品らしいのかも。
- 例えば、山中の悪条件下、暗闇ですぐ使いたい! といった際には、利便性が高そう。
キャンプで人気のプリムス、登山では定評あるEPIというメーカーの思想が、それぞれの製品に表れているようで面白い。
てなことも、いろいろ研究するうちにわかってきました。実体験をして初めて、「こうならないもの」、「こうなるもの」と思考が組み立てられるようになる。高価なものには意味と理由があることを、最初から理解しろというほうが無理。
でも、やっぱ高いよなぁ。。。(^^;;
例えば風防などを使ってみたら、風に弱い欠点を克服できるのかしらん。面倒くさいかなぁ。
これは今後の要検討課題ということで、どうかひとつ。
*追記
結論が出ないまま、その後のキャンプツーリングでもM-7900を使い続けていました。
で、風防(ウインドスクリーン)を試してみることに。
(参照:「LOGOS(ロゴス) ウインドスクリーンを使ってみた」)
さらにその後、EPI:REVO-3700を購入しました。
(参照:「キャンプ用ストーブ EPI:REVO-3700を導入(その1)」)
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