30年ぶりに富士スピードウェイで開催されたF1日本GPへ、行ってきました。
当初、富士で開催されると聞いた際にまず思ったのが、「アクセスはどーするんだ?」ということ。クルマでしか行けない陸の孤島な上、レース開催時は大渋滞でどうしようもなくなることがわかっていただけに…。
サーキットがF1開催に備えてリニューアルされてからは未訪問なのですが、アクセスルートに関しては十数年前から何ら変わってないわけで。
なので、入退場をすべてシャトルバスによるパーク(駐車場&駅)&ライド方式にするということにも、納得はしていました。周辺道路の交通規制など、そうしなければ大変なことになりますからね。現在のSUPER GTシリーズですら、レース開催時の帰路は駐車場から出るのに1時間、そこから最寄りのICまで数時間が当たり前…のようですし…。
入手したチケットは、富士急行・富士急ハイランド駅をアクセスポイントとしたもの。
帰りの中央、東名高速の渋滞を考えると、鉄道&バスのほうがいーんでないかという判断から。
送られてきたチケットを見てまず驚いたのが、駅からシャトルバス乗り場まで徒歩25分という説明。。。
さらに、スピードウェイまでの所要時間が50分。あ、ありえん。。。
【↑ 富士急ハイランド駅から徒歩10分、富士急ハイランドの駐車場側入口に到達】
【↑ 遊園地入口をかすめつつ、遊園地外周を第2、第3駐車場方面へ。まだかよ…】
【↑ 第3駐車場を通り抜けると、よーやくバス乗り場が。急ぎ足で徒歩20分弱】
初日、平日の金曜昼頃だったせいか、拍子抜けするほど人が少なく、待っていたバスにすぐ乗車。でも客待ちで発車しない…。の〜んびり発車を待ち、ようやく発車。
河口湖ICから東富士五湖道路に乗り、須走ICで降りると、須走の街中を走ってスピードウェイを走る。須走の街に入る時点で「一般車の進入はご遠慮下さい」との表示が。進入禁止ではないようだけれど、一般車はほとんど見かけない。他エリアからのシャトルバスも流入し、大型バスが大群を為している狭い道に、敢えて入ってくる一般車もいないか(苦笑)。
途中、富士霊園の手前からは一般車進入禁止になり、すぐスピードウェイ到着。
所要30分弱。またもや拍子抜け。
到着したシャトルバス西乗降場も、ガラガラ。あまりの人の少なさに、「これってホントにF1なの?」と思ってしまうほど。
【↑ シャトルバス西乗降場に到着。全景を撮れないほど広いこのスペースが、土曜と日曜は人で埋まることに…】
【↑ (左)チケットゲート。と言ってもただの仮設テント。サッカーW杯やRally JAPANに比べ、あまりに簡素&急ごしらえ感が丸出し】
【↑ (右)場内通路を歩いて、目的のL指定席へ。そびえ立つ仮設スタンドに驚き。しかし、こんな狭い通路で大丈夫なのだろうか…】
【↑ (左)別方向から見たL指定席 (右)L指定席入口】
【↑ スタンド下の通路へ潜り込むように入り、前方の階段を上ると観客席へ】
【↑ 指定座席の正面は第13コーナー】
【↑ 右手にはダンロップコーナーを抜けた後のシケイン。ちょうどSector2〜3の境界線あたり】
【↑ (左)スタンドはこんな感じ (右)各仮設スタンドや自由席エリアには仮設トイレが。手洗い所や鏡もあります。でも、根本的に数が足りない気も…。喫煙所がトイレ前にしかないのも不便】
L指定席は、31,000円。これでも指定席では最安値なんですよねぇ…。
ただ、シケイン〜第13コーナー、その後のネッツコーナーにかけては、本来ならパッシングポイントになるはず。その光景を長く見ていられるという点では、かなりお得なスポットかも。フリー走行中も、縁石に乗り上げながら第13コーナーを立ち上がっていくマシンが数多く見られ、けっこう迫力ありましたからね。
それをもっとも派手にやっていたのは…ハミルトン(^^;; ほとんどジャンプしてるし(苦笑)。
フリー走行が終わった後は、場内散策(笑)へ。
【↑ (左)こんなところを歩いていきます。上右写真のトイレがあったのはここ(周囲は自由席) (右)ヘアピン】
上右の写真を撮ったところも含め、ヘアピン周辺には絶好のポジションな自由席エリアがたくさん。この設定の仕方は、指定席の観客からすると、かなり疑問ですぇ…。料金差額があれだけあるのだから(自由席は10,000円)、もっと指定席の付加価値を付けるか、自由席の場所を限定するかしてくれないと、不公平。
まぁ、指定席はイス席、自由席はただの地面という違いはありますけれどね。指定席はイスと言っても仮設スタンドのこと。野球場の外野スタンドのような、ただの長イスですし。
自由席のほうは、要は仮設スタンドを建てられない傾斜地や、中途半端なスペースを解放したというカタチ。とにかくサーキット内のどこにでも観客を入れ、ひたすら動員人数を増やすことが最大目的のよう。正直、ここまで観客を入れる=チケットを販売する必要があるのかと思ってしまいますね。
後日、録画しておいたレース映像を見たときにも思ったのですが、とにかくコースの周囲がスタンドだらけ! 海外の人が見たら、市街地サーキットと見間違えるんじゃないの?(苦笑) こんなにサーキット内をスタンドだらけにして、余ったスペースにも自由席として観客を詰め込んでいるグランプリなんて、他にないでそ。商業主義もいい加減にして欲しいですねぇ。
土曜、日曜のシャトルバス問題も、要するに観客が多すぎて、とてもじゃないが運びきれないことが根本的な原因でしょう。「このスタンドや自由席が人で埋まったら、大変なことになるなぁ…」と思いながら歩いていた不安が、現実になりました。
【↑ 各種ブースやパビリオンが揃う《スピードウェイプラザ》に到着。ここまで30分ほど(^^;; ふだんは《トヨタ交通安全センター・モビリタ》があるところ】
【↑ 大人気で、体感するには順番待ち&整理券が必要だったシミュレーターコーナー。ドライビングシミュレーションや、タイヤ交換作業などを体験できる】
【↑ 展示ブースの目玉《体感パビリオン》。F1マシンのホイールやステアリングが展示され、手で触れることができるという“体感”(^^;; 30年前の富士F1で勝利したロータス77フォードや、国産F1マシンのコジマKE007フォードの実車には触れません】
【↑ (左)優勝トロフィー (中)各チームのドライバーヘルメットも展示。写真はBMWザウバーチームのもの。上がハイドフェルド、下がクビサ (右)スピードウェイプラザの方隅には、富士という場所柄か、こんなブースも…】
スピードウェイプラザにはけっこう期待していただけに、正直、「こんなもんか…」という感じで肩透かし。
場内を30分以上もかけて歩いてくる価値は…ビミョー。
ただ、ホンダやトヨタ、スーパーアグリのオフィシャルブースもあり、様々な展示や来場者へのグッズプレゼントもされていたようなので、ジャパンパワーを応援する人たちにはいいのかも。混んでいたし素通りしちゃいましたが。。
【↑ (左)トヨタブース前の写真撮影用看板(^^;; (右)飲食ブースがいちばん多いのもここ。富士宮焼きそばの店が出ていたので、スペシャル(豚串)焼きそば:1,000円を買って試食。まぁまぁ? 富士宮焼きそばの店はここにしかなく、他エリアで売られるフツーの焼きそばよりはウマかったでつ。】
しかし、場内で販売される食べ物は定められたかのように一律1,000円。支払いを簡単にして回転を良くするためでしょうが、正直、高い…。カレー、牛丼、うどん、焼きそば…すべて1,000円。さすがにそれではボッタクリになるのか、メニューは天ぷらうどん、唐揚げ入り焼きそばなどになっていましたが(苦笑)。
ちなみに、富士宮焼きそばはノーマルなら700円とサーキット内にしては良心的? 300円差なら豚串やフランク、焼き鳥などが載ったスペシャル(1,000円)にしちゃいますけれどね、フツー。
なお、弁当類はやはり一律の1,500円。
【↑(左)スピードウェイプラザを一望。向こうはストレートエンド (右)メインスタンド方向へ歩いていく途中で、ピットを望む】
ここまででサーキットをほぼ半周したことに。どうせなら一周して戻ろうと、メインスタンド方向へと歩き出す。何も考えずに通路を歩いていたら、第1コーナーをショートカットしていたことに後で気づく。まぁ、そっちを回っていたらさらに30分近く歩くことになるので、辛かったけれど。
なお、ヘアピンからメインスタンドへの地下通路は閉鎖され、一般観客は通行禁止に。ここが通れるかどうかで、人の流れがずいぶん違うんですけれどねぇ。。そのため、人の流れが集中してしまうスピードウェイプラザ周辺は土曜・日曜とも大渋滞に。。。
コースの下をくぐり、ストレートエンド付近からメインスタンド方向へ。この登り勾配がかなりキツい。。富士のアップダウンの激しさを、こんなところで体感するとは(苦笑)。歩くなら、逆回りにしたほうが絶対、ラク。
【↑ (左)メインスタンド前のイベント広場(F1開催中は《F1ビレッジ》)に到着。規模は小さいけれど、グッズ類はすべてのものが一通り揃っている (右)BMWザウバーチームのオフィシャルショップは、ここだけ。ジャパンパワーは別にして、フェラーリやマクラーレン、ルノーなどのグッズはあちこちで売っているのに、力入ってないなぁ(苦笑)】
【↑ 大御所チームやスポンサー(笑)のイベントブースはここに集中。ブリジストンのブースにはフェラーリのマシンが展示される】
【↑ トヨタとホンダのイベントブース。ホンダの旧F1マシンが懐かしい】
ふぅ。疲れた。
時刻は18時をやや回った頃。各ブーストも店じまいを始め、飲食店ブースでは焼きそばや弁当類が半額で投げ売りに。この時間になると、歩いているのは関係者か招待客が大半でした。
15分ほどかけてシャトルバス西乗り場に戻ると、こちらもガラガラ。
富士急ハイランド行きのバスは…と探すと、なんとロータリーの反対側。ロータリーを3/4周ほどする形で柵が作られていて、明日以降の帰路が不安に。。。ここに人が並んだら、1時間やそこらでは乗れないだろうに…。
ぐるぐる回り込むように歩いていって、発車待ちをしていたがら空きのバスに乗り込む。
道が混んでいるわけではないのに、なぜか帰路は45分ほどかかる。途中の交通規制が解除される場所で、どうやら一定時間、シャトルバスの通行を止めている模様。無条件にスルーしていたら、須走の街の中心部が大型バスだらけになってしまうでしょうからねぇ。
コメント