アテネ五輪:男子体操・種目別決勝

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 あん馬で鹿島丈博が銅。うーん、完璧な演技に見えたけれど、あのレベルまでいくと素人にはよくわかりまへん(^^;; 人間が主観混じりで採点する競技だし、演技順もビミョーに関係するような。。。ただ、従来の大会と比べても今大会は概ね公正な点数評価がされている気がしますね。美しさが勝負な鹿島の演技は素晴らしかったけれど、上位2人の難度の高い演技は素人目にもわかるものだったし、3番目だと言われれば納得できない結果じゃなかったですからね。
 種目別で金を狙えるなら、あん馬の鹿島。と思っていただけに残念ー。

 つり輪で富田洋之が4位。9.800で4位っていうのもなぁ。。。
 翌日の平行棒では、富田が2位。この2種目の採点を見ていて思うのは、富田=日本らしい、しなやかで美しい動きの代表であること。ほとんど減点がない演技。でも、ダイナミックさや華やかさでは欧米選手に見劣る面がないとも言えない。結局、減点採点での得点差付けが厳しくなった際、そうした“見た目の印象”が得点差になってしまうような。。。団体と個人種目別では、そうした部分で採点基準が少し違うのかなぁ。
 また、富田が最初の演技者ではなく、順番が逆だったら…どうなんだろう。前日のつり輪では、最初の演技者だったディモステニス・タンパコス(ギリシャ)が、地元の大声援を受けていきなり「高すぎるんじゃ?」と思わせる高得点、その後の選手はそれを越えられなかった。逆にこの日の平行棒では、最初の富田の点数が「低すぎるんじゃ?」と思えるもの。2番目のワレリー・ゴンチャロフ(ルーマニア)の演技にはミスがあったのに、富田を超える点数がつき、後の選手はその点数を元に採点されたような…。

 さらに、鉄棒でも銅メダルの米田功がトップバッターで、やや低めなものの適正かな? と思える点数。が、アレクセイ・ネモフ(ロシア)の点数に会場から大ブーイングが起こり、それが完全に収まりきらないまま、すぐ後の演技者、ポール・ハム(アメリカ)や、その後のイゴル・カッシーナ(イタリア)への点数が少し甘くなったような…。逆に、ブーイングが完全に収まってからは、元通り厳しい採点になったようにも…。

 やっぱり、体操というのは審査員の主観や順番など、運が左右する要素が大きいなぁ。まぁ、それでも今大会は“かなりまとも”な採点だったとは思いますけど。

2004.08.24、追記

 あん馬の鹿島は、新聞によると2回ほど足をこすったそうですねぇ。そうだったのかー。やはり、欧米&中国の有力選手が完璧な演技をしてくると、一歩及ばないというのも事実なんでそか。
 いっぽう、つり輪のディモステニス・タンパコス(ギリシャ)の点数が高すぎたことについては、各国関係者や選手から批判が噴出しているようですねぇ。「9.7ぐらいの演技」という体操関係者?のコメントは納得できるもので、それが実際には9.862の高得点だったわけですから。

2004.08.25、追記

 中継を見ていた時は気づかなかったけれど、鉄棒のブーイングの際、なんと得点が変更されていたとは…(驚)。9.725→9.762。前代未聞ですよねぇ。こんなことが許されたら、会場に応援団を送り込んだ国が勝ち、ということになってしまう。今回、煽って騒ぎを大きくしたのはロシアの応援団だし、ブーイングが始まってからさらに煽ったのはロシアのコーチ。もともと体操のロシアと言えば、不正採点の歴史を繰り返してきたわけじゃん。どんなに汚いことをやろうが勝ちは勝ち。ロシア人の気質丸出しの過去があるわけで、そんな国に対して「真摯な姿勢で」などと言っていても始まらないでしょう。
 これで、次回・北京での体操会場はとんでもないことになりそう。中国選手に低い得点が出ようものなら、競技続行不可能なブーイングや暴動が起こることは必至。サッカー・アジアカップでもあれだけ最低のマナーを発揮したお国柄ですからねぇ。今大会も、大挙して訪れた中国報道陣のマナーの悪さが、プレス関係者の間では問題になっているようだし。
 ちなみに、採点を変更した審判はマレーシア(9.6→9.75)とカナダ(9.65→9.75)。ともに他国審判より低い点数だったものが、0.1点もアップさせた上で、他国との平均的な点数になっているのだから…帳尻合わせとしか思えないし。この両審判員は資格停止なんでそか。
 男子個人総合でも、審判のミスから梁泰栄(韓国)の点数が低くなる騒ぎが起きたばかり。やっぱり、体操=不可解な採点という黒い呪縛は永遠に消えないものだと。それでも、今大会はまともなほう…と思えてしまうのもねぇ。

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