アテネ五輪:女子マラソン

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 「3人とも生きて帰ってこれて本当に良かった」 (野口みずきインタビューより) 

 と言うほど、キツいレースでしたねぇ。優勝した野口みずきはホント「頑張った」と言えるレースだったですね。勝つにはあれしかない、というレース展開はお見事。日本人選手3人の中ではもちろん第一人者、“金を狙えるなら野口”だったわけで、その重責は相当なものだったでしょうね。高橋尚子が出場していれば、もっとプレッシャーは少なかっただろうに。。。シドニーでの高橋尚子のゴールシーンが羨ましくて仕方なかったという野口。“オリンピックの舞台で1番でゴールしたい”という気持ちは、出場3人の中でもっとも強かったはず。だから最後まで頑張れたのだろうし、やはりゴールシーンは感動ですた。
 7位の坂本直子は、なんかまだ余裕がありそうな感じで物足りなかったような。野口には勝ったことがないのだし、現状では妥当な結果なのかもしれないけれど、入賞で「おめでとう」は違うと思うなぁ。まだ23歳だし、自身の実力を発揮しきれていない印象もありますねー。まぁ、昨年後半から一気に伸びてきた選手だけに、本人のコメント通り「次に期待」でしょうね。
 選考段階で高橋尚子を蹴落として当選…な役回りになった土佐礼子の5位は、順当? 実力を発揮したレースだったのでは。ここまで過酷なレースでこれ以上の成績を望むのは酷かと。オリンピックに出ることが目標だった土佐と、オリンピックで勝つために頑張ってきた野口とでは、やはり結果にこれだけの差が出るということでしょうね。
 逆に言えば、展開やコース、状況に左右されにくい走りをする高橋が出場していれば…とも。。。野口があれだけ頑張れたのなら、1-2フィニッシュも夢じゃなかった…と思う人は多いでしょうねぇ。
 ま、いちばんホッとしているのは、「高橋が出られなかったせいで金を逃した」と言われずに済んだ陸連関係者でしょう(苦笑)。
 何にしても、選考問題はしっくりさせて欲しいですねぇ。代表選考レースの(民放各局の)テレビ中継権争いが絡んでゴタゴタするのだから、放送局(親会社の新聞社)にそれをどうこうと非難する資格はないですけれどね。

代表選考レース
  • 野口みずき:2003.08.31/世界選手権パリ大会2位(2:24:14)
  • 坂本直子:2004.01.25/大阪国際女子マラソン1位(2:25:29)
  • 土佐礼子:2004.03.14/名古屋国際女子マラソン1位(2:23:57)
  • 高橋尚子:2003.11.16/東京国際女子マラソン2位(2:27:21)

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