アテネ五輪:ソフトボール

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 予選リーグ3位で決勝トーナメントに進んだ日本は、準決勝で中国には勝った(1-0)ものの、続く3位決定戦でオーストラリアに0-3で敗れて銅メダルが確定。
 しかし、予選リーグから何試合か見てましたけど、明らかに上位2国(アメリカ、オーストラリア)とは実力差がありましたよねぇ。中国にやっとこさ勝てるという、実力通りの結果なんじゃないでそか。これを「金の期待!」と煽ってきたメディアもメディアだし、「金を獲得する!」などと公言してきたソフトボール関係者もどうかと思いますね。そりゃ、金を目指して頑張るのは当然だけれど、こうした“煽り”で期待させるだけさせておいて結果はダメ、というのは、過去の歴史・五輪の各種目で、何度も繰り返されてきたことなわけで。そーゆー淡い期待に賭けるようなやり方って、いい加減にやめてもらいたいんですが。
 結局、何とか上位国と対等なのは投手力だけ。それも、まともに通用するのは上野だけ? その上野が、予選リーグ最終戦の中国戦と、準決勝の中国戦を連投。この時点で「何とか銅メダルだけは死守」という戦い方ですよね。予選リーグ3・4位では準決勝→3位決定戦が同日ダブルヘッダーになることもわかっていたわけで、3位決定戦のオーストラリア戦ではなく、その前の準決勝・中国戦に上野を連投させた段階で、結果は見えていたとも。
 その上野で予選リーグ初戦のオーストラリア戦を落とし、さらに格下なはずのカナダ戦を落としているのだから、最後の最後まで計算が狂ったまま、やっとこさ銅、が実力なんでしょう。
 しかも、敗れた試合はどれも、守備の乱れからの失点が致命傷。投手が打ち込まれたイメージはほとんどなく、ひたすら打てない→粘りきれずにミスで失点して負け、な最悪パターン。3位決定戦での、ファインプレーを連発するオーストラリアの外野守備に対し、日本は外野のマズイ守備から失点して敗退…な結果が、全てを象徴をしているような。
 そのオーストラリア戦では、高山をあそこまで引っ張る起用にも疑問。もう1タイミング早く酒井に変えていれば…は、結果論なんですかね。全体に、選手起用の甘さというか、「やってくれるはず」な期待感がベンチに先行していて、調子や局面に応じた適材適所な選手起用ができていなかった印象も残ると。いくら厳しい練習をしても、肝心の勝負時に“勝負に徹する”ことができないのもまた、悪しき日本の伝統なんですかねぇ。そうした点を見直して、厳しく勝負に徹して強化してきた競泳や柔道が結果を出したのとのは好対照。
 正直、試合ぶりを見ていていちばんガッカリした種目、という感じですね。気合いや根性だけではどうにもならない部分があることをきちんと把握して、根本的な強化対策を取らなければ、他国が強化してくる分、弱体化は免れないかと。まぁ、その前に五輪種目から外されてしまう可能性も大ですが。。。

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