デジタル放送のコピー制限が緩和

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 数年来の“研究課題”だった地上デジタル&BSデジタル放送のコピーワンスが、いよいよ緩和されることに。
 13日付の各紙報道によると、総務省の諮問機関である情報通信審議会が12日、
 「個人的利用を前提に複製(コピー)を9回まで認める」
 方針を固めたそう。
 この方針通りであれば、9回目まではコピー(ダビング)が可能で、10回目はムーブとなり、元データが消滅するという仕組みですね。なお、ダビングは“子”世代までで、“孫”世代へは不可。
 てか、よーやく、ですか。。。何が何でも予定期日までに地上デジタル移行を完了させたい総務省が、遂に大ナタを振るったということでしょうね。
 9回という回数は、「一家3人家族が各々3回までダビングできる」ことを前提に定められたそうで、予想より大幅に緩和されたな…という印象。何にせよ、ハードウェアやディスクの問題でムーブに失敗したら元データも消滅というムーブの恐怖が、事実上なくなるわけですからね。喜ばしいことでつ。
 家電量販店にて、DVDレコーダーの隣でコピーガードキャンセラーが堂々と販売されているという、一昔前では考えられなかった異様な光景もこれで収束ですかね。
 ここまで決定が長期化した背景には、著作権団体や放送局の反対があったわけですが…放送局はねぇ…。んなこと言う前に、コピーワンスが必要なほど高クォリティなコンテンツをどれだけ作っているんだか。。。しょーもない使い捨てコンテンツが大多数じゃん、と思っている視聴者は多かったはず。
 著作権団体にしてもね。「ダビングがOKになった分、ギャラのアップ」を要求することは見え見え。そのへんの問題がクリアされる見込みが立ったから、納得したんでそ。ま、放送局が最後まで反対の立場を取ったのも、わからないではないと(苦笑)。
 同時に、著作権料が強制的に上乗せされた(これもおかしな話だとは思いますが)ディスクやハードウェアの価格も、自動的に値上げされると。そういった、ユーザーに直接関係する話は、なかなか表沙汰にならないんですよねぇ。
 で、肝心の“新コピー制限”に対応したハードウェアが発売されるのは、来年以降。早くて春モデル、まぁ順当なら夏モデルから? まだまだ先ですねぇ。従来機種との互換性は公表されていませんが、ファームウェアのアップデートでどうにかなる問題ではないような。互換性はないと思ったほうがいい?
 てことは、今年の秋モデルは各社、“繋ぎ”のマイナーチェンジに留めるのか。。。ブルーレイの第二世代機種はどーなるんだ。いい加減にマトモなモデルを出して欲しいのだけれど、価格下落はまだまだ先になりそうですねぇ。。。

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