およそ6年ぶり(?)に、スカパー!のチューナーを購入することに。
購入したのはソニー:SAS-SP5SETで、チューナー(DST-SP5)とアンテナがセットになったもの。コジマで8,800円。
なお、この価格は“新規契約”でのもの。買い換えの場合は19,800円。スカパー!の契約はチューナー毎、と言うか実装するICカード毎なので、2台目や3台目のチューナーを追加する場合は“新規”、ICカードを流用する場合は“交換”になると。念のため、販売店とスカパー!にも確認して購入。
2系統の出力を持つアンテナを使用しているため、新たなアンテナは不要なのだけれど、家電量販店ではチューナー単体での販売がほとんどされていないのだから仕方ない。上記の価格も、あくまでセットでのものなので。物置には使用していないアンテナが2基あるんだけれどなぁ…これで3基めだよ(^^;;
チューナーのほうも3台目。視聴期間が終わり動作確認も問題なければ、これまでメイン機だったソニー:DST-MS9が休機(アンテナ未接続)となり、アイワ:SU-CS5が予備機(アンテナ接続)という状態になると思われ。
なぜ、3台目のチューナーを購入することになったかと言えば…
事の発端は、DST-MS9からDVDレコーダー(パイオニア:DVR-625H)への録画に関するトラブル。
ある日から突然、録画した映像の上部にカラーノイズが頻発するようになったんですね。輝度やコントラストが激しく変化した際に症状が発生するようで、映像が切り替わり輝度が落ちるまではノイズが出っぱなしになってしまう。録画せず内部スルーした映像でも同様の現象が出ることを確認、、まずはDVR-625Hの外部入力を疑ってみる。
が、もう1系統の外部入力に接続した機器からの映像は、問題なく録画されている。
では、チューナー(DST-MS9)出力の問題なのか? しかし、出力2系統の別系統を接続しているDVDレコーダー(パイオニア:DVR-555H)では問題は発生していない。んんー??
そこで、もう1台のDVD(ハイビジョン)レコーダー、シャープのDV-ARW25にも、DST-MS9からの映像を入力してみる。と、今度は輝度変化の起きる映像で画面が白黒になったり、垂直同期が乱れまくり。かつてレンタルビデオ時代に経験したコピーガード=マクロビジョンによる乱れとそっくり。
もちろん、ケーブル類の確認、入出力系統の差し替えなども検証。
ここから数日間は、パイオニア、ソニー、シャープ、スカパー!の各サポートとの電話対応に終われまくることに。。。問題が複雑なだけに、電話口に出たお姉ちゃんで話がわかるわけもなく、それぞれ「機械担当から…」とか「詳しい担当者から…」など連絡→折り返し連絡の繰り返し。こっちと話している際に他社から電話が来て、さらに別メーカーからの電話待ち…もう、一時はパニックに(苦笑)。
ここで大まかに問題点を整理すると…
- DST-MS9とDVR-625Hの接続でのみ発生するカラーノイズの要因は?
- DST-MS9とDV-ARW25で発生する映像の乱れは、コピーガード?
- スカパー!にコピーガードがかかっているのか?
1.に関しては、両メーカーとも「原因は不明」というのが統一見解。前例もナシ。DVR-625HとDVR-555Hでは、同じパイオニアでもデジタル−アナログ変換のコンバーターや回路は異なるものの、DST-MS9との相性であるなら、当初から問題が発生しているはずとのこと。そりゃそうだ。
どちらに問題があるのかが不明なだけに困っていると、ソニーから、出張料無料で検証のためサービスマンを伺わせましょうとの提案が。有り難いこっちゃ。お願いしまつ。
でもまぁ、見てもらってわかるわけもなく。同型機が貸し出され、それで検証することに。
この際、問題点2.のDV-ARW25の映像をサービスマン氏に見てもらったところ、やはり「コピーガードでしょう」との見解が。
これでさらに話がややこしくなる。
気になるのは、DVR-625HとDVR-555Hはアナログレコーダーで、DV-ARW25はコピーワンス&CPRM対応のハイビジョンレコーダーだという点。映像の乱れ方の違いに、この違いは関係あるのか??
シャープの見解は、「CPRM対応機では、(コピーワンスではなく)従来のコピーガードにも過度に反応しがちな傾向がある」、「全機種そうではなく、反応しない機種と反応する機種、組み合わせがあり、特定はできていない」というもの。
これでさらにさらに話がややこしくなってしまう。
3.に関してスカパー!側は、「コピーワンスはかかっているがコピーガードはかかっていない」という見解。再三の内部確認→再連絡があったので、カスタマーセンターだけではなくスカパー!本体にも話が進んだ模様。
まぁでも、そのはずだよねぇ。
さらに翌日には「仮にコピーガードであれば、映像の乱れ云々の前に機器に録画できないはず」との連絡も。確かに。言われてみればそうだ。VTRの時代じゃないんだから、「録画できねーよ、ごるぁ」てなメッセージが出るはずだ。
シャープとソニーがスカパー!側のコピーガードを問題視していることに、「そんなはずはない!」と意地になっている印象も(苦笑)。
で、結論。
貸し出されたDST-MS9では、何の問題も発生しないじゃん。。。
単なるチューナーの不具合かよ…各社入り交じっての見解の相違は何だったんだ。
修理と言っても基盤そっくり交換になるらしく、費用は12,000円ほど。基盤はリサイクル品で8000円ほど、それに技術料1,000円と出張料3,000円。修理であれば出張料も発生しますとのことで、そりゃ当然ですね。でも、サービス拠点に持ち込めば9,000円で済むじゃん。都内は大崎と秋葉原、八王子にしかないのが難点だけれど。
なら、新品を購入したらどうなんだろう…と調べてみると、最初の「新規契約であれば8,800円」なことがわかったと。
こりゃ迷いますわ(^^;;
DST-SP5は、現行機種と言っても発売開始は2003年11月。各社(と言っても今やほとんど生産停止状態)のチューナーを見回しても、現行機種でコピーワンス非対応なのはこれだけ。コピーワンス施行以前の機種ですから。
現行機種はすべてコピーワンス対応機だと思い込んでいたので、これは意外。てか、選択肢はこれしかないじゃん(^^;;
じゃ、DST-MS9との比較はどうなんだろう?
ちと調べてみると、画質に関しては「変わらない」か「良くなった」というユーザーレビューが。ただし音質に関しては「やや落ちた」というところらしい。コンパクト化&コストダウンされた機種だけに、映像機器でもっとも削られやすいオーディオ回路部分が貧弱化しているだろうことは、容易に想像できると。映像回路のほうは、技術進歩しているとして。
機能面で目についたのは、EPGからの(DST-MS9にはなかった)“毎週”、“毎日”予約が可能なこと。これはいいですねー。できないことが大きなネックだったので。帯番組があると、1週間以上の外出ができないんだもの。当時のチューナーでそれが可能な機種は(どのメーカーにも)なかったから、諦めていたのだけれど。。。知らないうちに進化していたのか〜(苦笑)。
結局、この機能差が大きな要因となり、DST-SP5の購入を決めたと。
さて、その使用感は…まだ半日も使っていない段階で思うのは、「リモコンが使いにくいー(T_T)」。十字キーと決定キー、各種キーの配列に、使い勝手がまったく考慮されていない。デザイン重視の弊害でしょうねぇ。
DST-MS9との映像や音声の差は…正直、わからん(苦笑)。そもそもスカパー!程度の放送レートで、何がどう変わるとも思えないし。
なお、DST-MS9のほうは、そのうち気が向いたら修理してもらおうかと。
唯一最後のi-link搭載チューナーだし、手放す気はしないので。
*2007.08.03、追記
しばらく使用してみて…DST-SP5の画質は、DST-MS9より若干向上しているという印象。デコーダーの設計が新しい分、アナログ変換の処理が巧みになっているのかも。
もっとも、旧パーフェクTV系のチャンネルでは差を感じないですけれどね。多少レートの高いスカイ系のチャンネルでは、番組や映像によって“キレイさ”を感じるときがあるという程度。
また、使い始めて気づいた便利機能は、二カ国語放送の予約時の音声(主or副/主+副)を、あらかじめデフォルトで設定しておけること。DST-MS9にはなかった機能。
例えば、予約時音声を“主+副”に設定しておけば、リアルタイムの視聴時に音声を“主”のみにしておいても、予約時には“主+副”音声で出力される。DST-MS9では、うっかり“主”にしておくとそのまま出力→録画されてしまっていたので。。。二カ国語放送を二カ国語で記録しておきたいユーザーには、かなり便利。
それともう一つ、DST-SP5の特徴と言うか。。。
天板に放熱用の穴が一切ないことに最初は驚いたのですが、その天板の熱の持ち方にも驚き(苦笑)。熱いなんてもんじゃないし…。上にテープ類などを置いておいたら、ヤバいですね、これ。何も置かないことにしまつ。
また、DST-MS9のほうは結局、修理に出すことに。数日ぶりに電源を入れようとすると、カチカチカチ…と内部からかすかな音がするだけで、電源が入らないし。お亡くなりになる直前だったということなんですかねぇ。。これでは予備機にもならないので、修理できるうちに直しておきます。
*さらに追記
DST-MS9を、ソニーの修理受付認定店経由で修理依頼。
と、店から見積もり金額が12,000円だという連絡が。へ? 話が違うぞ。
店側はソニーサービスからの見積もりを連絡してきただけなので要領を得ず、直接ソニーに問い合わせ。実際の修理見積もりは約9,000円で予備費が3,000円というよくわからない返答で、「では9,000円で仕上げます」とのこと。
修理完了でDST-MS9を受け取りに行き、修理明細を見てみると…
- コンデンサーを3コ交換。
- 部品代840円+基本技術料1,300円+作業技術料7,400円−値引き240円+消費税465円=計9,765円
んんん? 内容が当初の話と全然違う。
受付店で尋ねてみると、基盤交換は手っ取り早く簡単にできる作業だけれど、リビルト品なので不良箇所を交換しただけで他はそのまま。消耗品も消耗した状態のままだと言う。リビルト品=消耗品は全交換したものかと思っていたら、違うらしい。
いっぽう、今回の作業は各部品を全てチェックした上で、不良品(コンデンサーはある意味、消耗品)を交換しているため、作業的にはこのほうが綿密で、手間もかかっているとのこと。なるほど。。。
まぁ、それはそれで納得ですが、だったら問い合わせた際にそう返答しろよなぁ>ソニー
ちなみに、値引きの240円。意味は不明ですが、「9,000円でやります」と言ったから? この240円を加えると、総計金額が1万円を越えてしまうので…。何だかなぁ(苦笑)。
てか、持ち込み修理と出張修理では、明らかに修理内容が異なるわけじゃん。それって、おかしくない?
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