大分県のJR久大本線・豊後森駅の旧豊後森機関庫が、地元・玖珠町によってJR九州より買い取られ、保存整備されていくことに。3月24日付で両者間で買収契約が締結されたそう。
これは、2001年より地元商店街の方などが中心になって行なってきた保存活動(豊後森機関庫保存委員会)が自治体を動かした結果。こうした動きが、(旧施設が残存しているうちに)全国に広がっていくことを願いたいですね。
玖珠町は日本童話祭を毎年開催するなど、“童話の里”として観光事業を進めていて、今回の機関庫保存もその一環のようです。
などと書きつつ、実はこの保存運動、保存が決まってから初めて知ったわけで。。。何を今さら…などと言われてしまいそう(苦笑)。同委員会の歩みを見ていると、関係各方面の方々の熱い思いが伝わってくるようで、頭が下がります。
JR久大本線、旧国鉄宮原線の沿線を旅した際も、ちょうど豊後森エリアだけは足跡が抜けちゃってるんですよね。旧肥後小国駅跡、その周辺などは県境を越えた熊本県小国町なので、豊後森方面の話題はまったく耳に(目に)しなかったわけで、ちょっと残念。。。同町では駅跡を道の駅小国(ゆうステーション)内施設として保存するなど、旧宮原線資産の保存に積極的なだけに、こうした活動が自治体の壁を越えて路線資産の保存活動につながれば…などとも考えてしまいます。
なお、豊後森機関庫保存委員会サイトでは同機関庫や久大本線開通に至る歴史などもまとめられていて、貴重な写真とともに読み応えのある内容となっています。
保存運動の一環として、募金協力¥5,000以上につき、オリジナルショートムービー『豊後森機関庫物語 時代の移ろい』(2002年11月完成)のビデオが進呈されたり(非売品)、オリジナルトレーナーが制作販売(2004年10月/完売)されるなど、様々な外部向け活動もあったようですね。機関庫が整備公開された際には、同ビデオ(DVD?)も販売して欲しいものです。
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