JR富山港線が廃止、LRT化へ

[Traffic] Railway

 富山県のJR富山港線が、この日をもって廃止。
 この廃線はJR西日本が2003年に発表した同線のLRT化方針によるもので、ホーム低床化や新駅新設などの工事を経て、4月29日より新たに第3セクター:富山ライトレールによって運行が開始される。それまでの期間は、代替バスによる運行に。
 LRT化後は、岩瀬浜−下奥井(奥田中学校前踏切)間は従来の富山港線の線路を利用、奥田中学校前踏切から新設される起点駅・富山駅北までは併用軌道となる。奥田中学校前踏切−富山間の旧路線と、中間駅の富山口は廃止。奥田中学校前、粟島(大阪屋ショップ前)、犬島新町の3駅が新設される。
 また、北陸新幹線建設に伴う富山駅周辺の連続立体交差事業が完成すれば、富山駅北口から富山地方鉄道市内線に接続する構想もあるとか。

富山港線
  • 1924.07.23 富岩鉄道貨物線:富山口−岩瀬港(現・岩瀬浜)間が開業。
  • 1927.12.15 富山−富山口間が同じく貨物線として開業。
  • 1928.07月.11 全線で旅客営業開始。
  • 1941.12.01 富山電気鉄道(現・富山地方鉄道)に全線譲渡。
  • 1943.06.01 国有化され、国鉄富山港線に。

 開業後には、固定2連のLRVが走り出す富山ライトレール。全面的なLRTとしては、国内初の本格的なものですね。各地で路面電車が見直されているだけに、今後もこうした動きが増えてきそうですね〜。
 なお、JR西日本では、同様に岡山県・吉備線のLRT化も検討中。

LRT、LRV
  • LRT (Light Rail Transit/軽量軌道交通)
    • 併用軌道を組み合わせた新たな都市内輸送システムとして、近年、ヨーロッパで発達している。従来の路面電車を改善する形で敷設できるのも利点。日本でも注目を集めつつあり、国土交通省が“次世代型路面電車システム”として普及を推進している。
    • 参考リンク/LRTの導入支援 (国土交通省)
  • LRV (Light Rail Vehicle/超低床式路面電車)
    • 国内では、1997年に熊本市交通局に導入されたのが初(ドイツ製車両)。台車部分まで含めた純・国産車両としては、2004年から運用を開始した長崎電気軌道の3000形が初めて。現在、もっともLRVが多く見られる路線としては、やはり広島電鉄でしょうね。

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