今年9月の台風14号被害により運休が続いている高千穂鉄道(TR)ですが、草の根的に運転再開、存続運動が盛り上がっているようです。最近はニュースとして扱われる機会も減り、このまま静かに廃止されてしまうのでは…という危惧もある中、こうした地道な活動が陽の目を見ることを願いたいですね。
宮崎県・西臼杵郡・高千穂鉄道私設応援サイト ファイト! 西臼杵郡・高千穂鉄道・宮崎! では、高千穂鉄道の復興・存続を願うWEB署名活動も始まっています。
で、そんな活動の一環として、東京でもシンポジウムが開催されるそうです。
高千穂鉄道TRシンポジウム 沿線の町興しと存続について語ろう!
日時 12月4日(日)13時〜
場所 宮崎県東京ビル会議室
会費 ¥500
なお、開催チラシに“事前のご提案等は…”と記載されたURLは、風待通信BBS (高千穂鉄道私的応援サイト「Take the TR train」内)のモノ。高千穂鉄道存続問題を掲げるblog:最近気になる高千穂鉄道 と、同じ管理人さんが運営されているサイトですね。(同鉄道・影待駅の駅ノート管理人でもあるそうです)
そして、気になる今後に関しては…。
宮崎日日新聞(11月3日付記事)によると、同社は調査会社による復旧費用試算を基に、年内には存廃に関する方針を定めるそう。部分復旧(観光鉄道化)、全廃、完全復旧など様々な憶測が飛び交う中、その動向が注目されるところ。そもそも、被害総額はどれほどになるものか…。
高千穂鉄道
1935年02月20日 旧国鉄・日ノ影線として開業(延岡−日向岡元)
1936年04月12日 日向岡元から川水流まで延伸
1937年09月03日 川水流から槇峰まで延伸
1939年10月11日 槇峰から日ノ影まで延伸、全線開通
1957年02月01日 細見、吐合、上崎、亀ヶ崎、吾味の各駅新設
1972年07月22日 日ノ影から高千穂間まで延伸され、高千穂線に線名改称 (旅客営業のみ。貨物営業は延岡−日ノ影間)
1974年04月01日 延岡−日ノ影間の貨物営業を廃止
1982年08月13日 台風11号による増水被害で川水流−日ノ影間(今回も最大被害を被った区間)が不通に。同年12月に復旧
1984年06月22日 第2次特定地方交通線として廃止承認
1987年04月01日 国鉄民営化に伴い、JR九州に承継
1989年04月28日 第3セクター:高千穂鉄道に転換
1995年01月01日 日ノ影駅を日之影温泉駅に改称
2003年03月21日 トロッコ列車《トロッコ神楽号》運転開始
2005年09月06日 台風14号による増水被害により全線不通に
高千穂鉄道転換後の利用客のピークは1992年度(約61万人)
2004年度の利用者は約37万人。経常赤字は6,700万円
JRからの第3セクター転換基金などを積み立てた経営安定基金残高は3億5,800万円(赤字補填であと5年で底をつくと言われる)
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