霧の青森空港→羽田リターン(T_T)

[Traffic] Misc

 この日は、青森県(弘前地区)でイベント。
 その後は数日間、津軽エリアをちょっと旅しようかと、羽田07:45発の青森行きJAL1201便に乗り込む。
 機体は当日、MD91からMD81に変更。オーディ設備もない機体は退屈だけれど、シートの出来はMD81のほうが良くて楽だよな~と思いつつ、青森空港の上空まで来てみれば。
 着陸態勢に入った機が、急上昇。ん? と思っていると、「濃霧のため着陸不可能」だと機内アナウンスが…。
 確かに、高度を下げて着陸態勢に入る際も周囲は真っ白。何も見えない状況で、八甲田の山々が時折り、霧の中に頂上部だけを浮かび上がらせていたり。山間部を超低空アクロバット飛行しているかのような光景が、窓の外に広がっていました。うーむ。
 30分ほど旋回し、数回の着陸を試みるもNGだったらしく、結局は羽田へ引き返すことに(T_T)

 機内での案内によると…。

 短距離便の青森便は、着陸できなければ羽田へのリターンが原則。
 三沢空港、秋田空港とも状況は同じで、向かっても着陸可能な保証はない。

 とのこと。
 三沢や秋田もMD81の離着陸には対応していたはずですし、「三沢に降りろ」とゴネる乗客もいたようですが、冗談じゃない。目的地が青森ならともかく、弘前や津軽方面に向かうこちらは、三沢なんかに降ろされても困る。現地の予定に間に合わなければ、行く意味もなくなるのだから。
 それなら羽田に戻り、全額払い戻してくれたほうがマシです。
 しかし。最初からその可能性が告知されているならともかく、現地に飛んでから初めて「霧が出ていて着陸できません」というのは、ちょっと…。後続の10:10分発1203便も同様に引き返し、さらに後続の13:05発1205便からは欠航になったとのことで、もうちょっと早く対応できないものかと思ってしまう。
 ちなみに三沢便や秋田便は、霧で30分程度の遅れを出したものの、着陸はしたそう。大館能代へのANA便も、問題なく定時到着していました。
 つまり、青森だけが、よほどひどい状況だったということか…。

 新幹線ではイベントに間に合わないため、予定はすべてキャンセル。
 羽田から、虚しく家路につきましたとさ(T_T)

 帰宅後に調べたところ、青森空港は春~初夏にかけて、濃霧で着陸不能になるケースが頻発しているとか。
 山々に囲まれた山上という立地や風向きから、霧が発生しやすそうなことは素人でもわかります(苦笑)。当初の計画通り、鶴田町の近郊(山岳地帯ではない平地)に建設しておけば、こんな状況にはならなかっただろうに。
 てか、これでは、釧路空港並みの欠陥空港じゃないか。
 と思いきや、釧路空港の公式サイトには、「釧路空港は霧による欠航を解消しました。」との記載がデカデカと。そ、そうだったのか。1995年からILS(CAT-3A)が供用され、今や「霧に弱くない空港」に変貌しているのか。
 (同様に欠航が多かった熊本空港も、既にCAT-3Aを導入済み)
 かつて、釧路出身の知人が「釧路への飛行機は(とかち)帯広空港に連れて行かれることを覚悟で乗るもの」などと言っていましたが、今は大丈夫なのね。

 で、肝心の青森空港はといえば。
 2006年からのILS供用を目指しているそうですが、とっととやって欲しいですよね。今や、国内最高水準の欠陥空港じゃないですか?

CAT-3A
  • 視界が悪い時でも地上からの電波によって航空機を誘導するILS(計器着陸装置)進入システムのひとつ。
  • その精度によってカテゴリー1〜3に分類され、さらにカテゴリー3は、3A、3B、3Cに分かれる。
  • 2006年4月より、釧路・熊本両空港はさらに上級のCAT-3B運用を開始。

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