*静岡ツーリング1日目からの続き
静岡の旅2日目は、大井川にかかる蓬莱橋から。時代劇や映画のロケにもよく使われる、完全な木造橋です。
朝8時半頃に到着すると、橋を渡る観光客は皆無。おかげで、自由に写真撮影できました。
さすが「越すに越されぬ」大井川だけに、橋は見かけ以上に長い長い。真ん中の本流あたりまで行って戻るだけでも、15分近くかかったのでは。その頃には、大陸語が飛び交うグループ客で賑やかに…。



【橋を進むほどに、踏み板の損傷が激しくなる】
蓬莱橋から大井川鐵道・新金谷駅までは10分足らず。
駅では鉄印を入手し、駅前のプラザロコでゆる巡りスタンプを捺印。
静岡県の同スタンプは、これが初捺印。今後は、このエリアのスポットが増えていくんでしょうか。大井川鐵道沿線はアクセスも良くないので、スタンプ設置場所を小出しに増やしていくことは避けて欲しい…。
プラザロコ内のグッズ売り場は、ゆるキャン△とSL(トーマス)がしのぎを削る様相で。恐るべし、ゆるキャン△効果(苦笑)。

【ちょうど新金谷駅に入線してきた、元近鉄16000系。この日、本線で目にした普通列車は全て16000系】

【プラザロコ内には井川線の旧型車両なども展示され、ついつい長居してしまう】

【プラザロコ横に設置されていたCHABACCO自販機。CHABACCOは、粉末抹茶をスティック状に包んだ商品。自販機は現金のみですが、千頭駅売店ならクレカ購入やレシート(領収書)発行が可能】

【ここにも、ゆるキャン△バージョンが大量に】
新金谷からは大井川と大井川鐵道に沿って、国道473号を北上。400番代国道だけに、整備が進んだとはいえクネクネクネ…。遅い車に引っかかり、なかなかペースが上がらない。この国道は、予想以上に時間がかかると思ったほうが良さそう。
そんなクネクネ山越え区間では、国道が大井川や線路を見下ろす、高い位置を走るわけで。その途中から急勾配狭路に分岐し、一気に山塊の中腹下部まで降りていくと、傾斜地にへばりつくような神尾集落へ。さらに集落を抜け、勾配を下り、この先に何が…と不安になるほど狭路を進んだ先、道路の行き止まりに忽然と出現するのが大井川鐵道・神尾駅。線路と大井川と山肌に挟まれ、それ以上は進めない袋小路です。
集落からはかなり離れているだけに、秘境駅の風情は十分過ぎるほど。

【今にも朽ち落ちそうな建物が元・駅舎。自転車置場が使われている形跡はなく】


【駅構内のあちこちに狸の置き物(信楽焼)が飾られる神尾駅。秘境駅風情と相まって、「本当は駅などないんじゃ…」と狸にバカされたような気分に】

国道へ戻り、家山からは大井川の対岸を走る県道63号・77号で。大井川鐵道も川を渡ってくるので、再び線路と並走。
川根本町今泉までは、こちらの県道が大井川を遡上するメインルートに。


【大井川鐵道・地名駅の木造駅舎も、鄙びた風情がいい感じ】

【地名駅の千頭側には「日本一短い」トンネルが】
地名駅の訪問に満足し、すぐ近くの地名郵便局に寄り忘れたのは痛恨(書いておかないと忘れるのでメモ)。
次の塩郷駅そばに架かるのが、塩郷の吊り橋。道路と線路と大井川を越えて渡る様から、テレビ番組等で何度も取り上げられる観光スポットに。
高所恐怖症ではなく、吊り橋に苦手感もなかった自分ですが、この吊り橋は怖い…。ユラユラ揺れる感と、妙に低い吊り橋で下がよく見える感覚の相乗効果なのか、酔いそうに…。中間点に至らない場所で挫折し、大人しく引き返しました。すれ違えないので、誰もいなくて良かった。


【踏み板が2枚しかなく、ライディングブーツだと足を踏み外しそうで怖い…。(何ヶ所かある、すれ違い用の4枚板部分なら平気)】
その後も大井川鐵道の木造駅舎や道の駅を巡りつつ、川根本町からは国道362号で千頭方面へ。
本線の途中駅で、最後の立ち寄り駅となったのが青部駅。国道からすぐの場所に立地する、古い木造駅舎とホームが絵になる光景で。



【駅の写真を撮りながら足元に目をやれば…。「球根と種を育て中です。中に入らないでください。1日も早い全線復旧を! がんばらざぁ!! 大井川鐵道!!!」。泣けました。(地面は踏んでいませんよ)】
そんなこんなで千頭駅にたどり着いたのは、既に15時半近く。
やはり、大井川鐵道と大井川の遡上には時間がかかりますね。これでも、昔に比べれば(道路が)ずいぶん改良されましたが。
千頭駅では、駅舎内のSL資料館や、駅に隣接する道の駅をウロウロ。
道の駅で長島ダムカレーの案内を目にし、すっかり忘れていたことに気づき。提供するCafeうえまるの営業時間(ラストオーダー)が16時までの記載に、慌ててお店がある駅前通りへ。道の駅から徒歩2分、駅から徒歩1分の好立地ですが(苦笑)。

【千頭駅に留置される(災害による不通で千頭駅に取り残された)元・南海21000系。見た目にも痛みが激しく、全線運転再開後は新金谷に移動して再整備されるのか】

【千頭駅に隣接する道の駅・奥大井音戯の郷も、ゆるキャン△色が濃厚】

【Cafeうえまる。千頭駅前は他に何も無いので、観光客は自然と引き寄せられるかも】



【なでしこ謹製(笑)の長島ダムカレー。実はダムカレーって味があまり…なモノも少なくないのですが、これは当たり。ダムカレーカードも付属】
千頭で時間切れになるのは、想定通り。
当初は千頭から静岡市内へ国道362号を下りようかと思っていましたが、日没時に山越えの隘路を走るのも…。『青ブタ』コラボキャンペーンで東名・牧之原SAへ立ち寄る必要もあり、再び大井川沿いを金谷方面へ下ることに。
そのまま牧之原台地まで下っても温泉がないため、千頭までの往路でも立ち寄った道の駅・川根温泉に併設される、川根温泉ふれあいの湯で入浴することに。帰路の長距離高速移動前に、温泉で足の疲れを癒やすパターンが定着しつつあったり。
露天風呂から大井川鐵道の鉄橋が望め、SL展望の湯としても有名な温泉だけに、浴場内の各所に「撮影禁止」の掲示が。現在は災害による不通で列車が通らないため、平和でしょうが。ギリギリ日没前に到着したので、「なるほど、こんな風に見えるのか」と。これなら、人気が出て当然だわ。
家山からは往路の国道473号を避け、大井川対岸の県道64号で島田市側へ。こちらのほうが道路の線形が良く、平野部へ下るメインルートになっている様子。交通量はあるものの信号が少なく、流れも良い快走路に。
島田市郊外で国道1号バイパスに入り、菊川ICからは今年3月末に開通した金谷相良道路へ。19時過ぎで交通量が皆無に近い高規格道路は、快適そのもの。暗闇なので、どこをどう走っているのかはさっぱりですが。
相良牧之原ICで東名に乗り、牧之原SAに到着するまで、川根温泉から1時間足らず。移動距離を考えると、相当早い。

【牧之原SA上り線フードコートの『青ブタ』コラボキャンペーン対象メニュー:御前崎特選丼。要は海鮮丼なので、美味くないわけがない。成人男性には物足りないボリュームでも、16時過ぎに食べたダムカレーと合わせて、ちょうどいい満腹感に】
牧之原SAからは、帰京するだけ。
ツーリングプランのフリー区間から外れる相良牧之原-焼津間は別料金になってしまいますが、もう面倒なので…。清水JCTで新東名へ出るも、深夜割引狙いトラック群とぶつかり、流れは今ひとつ。
そのまま御殿場から東名に入れば、さらに…なことは見え見えなので、新御殿場ICで離脱し、東富士五湖道路経由で河口湖~中央道へ。ツーリングプランのフリー区間だけに、こうした選択が自由自在なのは有り難い。
22時を過ぎた東富士五湖道路はガラガラで、中央道の小仏トンネル渋滞もなく、スムーズに帰宅できました。


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