*群馬北部ツーリング:1日目からの続き
翌日は朝イチで、ホテルから数分の道の駅よしおか温泉に立ち寄り。立地と営業時間の関係から立ち寄りづらい同・道の駅が至近なことも、HOTEL R9 The Yard 前橋を宿泊先に選んだ一因だったり。
気がかりだった朝の渋滞もなく、渋川伊香保ICから関越道へ。インターより先の渋川市内中心部方面へ向かうなら、そうはいかなかったかも。
沼田と渋川(駒寄)なら近いと思ったものの、当該区間だけを走ってみると、意外に遠い…。
いつも営業時間外でスタンプを捺印できなかった道の駅 川場田園プラザに立ち寄った後は、片品方面へ。
【川場から山中を白沢・片品方面へ抜ける農道「利根沼田望郷ライン」の途中にある、河岸段丘の展望台にて。沼田周辺に広がる河岸段丘の様相がよくわかる】
【片品へ向かう国道120号沿いの追貝郵便局にて。前橋育英で夏の甲子園優勝投手となった、西武ライオンズ・高橋光成投手の出身地なのだとか。*許可を得て撮影】
国道120号~国道401号を経て県道63号に入ると、交通量が激減。「鳩待峠はマイカー規制で駐車できません」的な看板が頻繁に現れるため、国道401号との分岐点に「←水上」表示がなければ、「これは尾瀬への専用道?」と勘違いするかも。
追いつく車も(追いつかれる車も)なく、数台の対向車はいずれもワゴンタクシー(尾瀬戸倉-鳩待峠を結ぶ乗合タクシー)で、目にした一般車はゼロ。ここまで極端な道路も珍しい。
対向車などいないと思い込んでいるのか、細く急峻な山岳路にもかかわらず、ブラインドコーナーで突っ込んでくるワゴンタクシーには閉口…。コーナーで膨らむ上に、狭い道の真ん中を平気で走ってくる。こちらが崖・谷ギリギリに避けなければ、正面衝突を避けられない。バイクをナメてるのか?
尾瀬(鳩待峠)へ行く機会があっても、あの乗合タクシーは絶対に利用せんわ(怒)。
鳩待峠方面(県道260号)との分岐点では、バイクの排気音に気づいた係員氏がこちらを凝視(苦笑)。ゲートが閉じられた鳩待峠方面を横目に、ほぼ脇道扱いな県道63号へと進みます。(←水上の表示あり)
分岐点からは、道幅がさらに狭く、急峻に。「奥利根ゆけむり街道」なんて観光ルート風な名称に苦笑いするほど、つづら折りや不規則な連続(変則)コーナーの繰り返し。実態は舗装林道なので、バイクで走って楽しい道かと問われれば「うーん…」。
それでも数台のバイクとすれ違い、一般の対向車も何台か。幸いにも水上方面へ向かう車両は皆無で、遅い車に引っかかることもなく。水上側から上ってくる車両のほうが、多いルート?
【展望が開けない県道63号で、唯一のビュースポットかもしれない「ひぐらしの滝」(写真だとわかりづらいが、細い滝が3つ横並びで連なる)】
奈良俣ダムと須田貝ダムに立ち寄った後は、ダム管理用道路で矢木沢ダムへ。
管理用道路とはいえ、大型車も通行できるように全面舗装。道幅も県道63号より広く、急勾配や急カーブもなく快適に…と思いきや、この道路には罠ありで要注意。
利根川上流部右岸を走る管理用道路は、ダムへ向かう上りだと右に利根川を見ながら(実際には谷底なので見えない)、右コーナーで左の山斜面側を走行するわけですが…。この山斜面側の随所に、うっすらと細かい砂状の堆積物(落石?)が。目視できたときは既にヤバいともいえ、止まれず曲がれず状態に。
気づかずに車体を倒し込めば、リアが滑って転倒のリスクも拭えないかと。実際に、トラクションコントロールが作動した感を何度か…。いや、そうなる前に速度を落とせという話なのですが。
帰路の下りは川(崖・谷)側を走行するので、そこまで神経質になることはないかと。
特に景観が素晴らしいわけでもなく、路面が荒れている箇所も少なくない、この管理用道路を「おすすめルート」にしているツーリングマップルも…。
【ツーリングマップルに「オートバイで行ける利根川の最上流部」と記された矢木沢ダム/奥利根湖】
藤原ダムを経由して下界へと降り立つと(苦笑)、湯檜曽。となれば、湯檜曽駅や土合駅に立ち寄りたくなるのが鉄道好きの性(笑)。
湯檜曽駅や土合駅は、記録を掘り起こすと約30年近くぶりの訪問。当時は知る人ぞ知る感じの駅でしたが、今の土合駅は様相が違いました。駅前の岩場(バイクでの侵入は無謀)には車が何台も駐車し、物珍しげな観光客がゾロゾロと…(数名は鉄ちゃんらしき輩)。登山帰りらしい乗客も列車到着を待っていたので、駅存続には何より。
【奥利根方面から下界へは、途中からバイパス的なルートに入るのが一般的。が、藤原ダムに立ち寄るため、敢えて旧道的な県道63号を進むと、なかなかの険道で。藤原ダムから、走ってきた対岸の県道63号を望む】
【湯檜曽駅。階段なしで行ける下りホームが新清水トンネル内に(上りホームは地上)】
【土合駅。新清水トンネル内の下りホームへは、486段の階段を下りなければ(戻りは上らなければ)ならないためパス。かつて、下り列車で訪問済なので…】
ツーリングの目的はほぼ達したので、温泉に浸かってから帰ろうと、前日にも立ち寄った猿ヶ京温泉:まんてん星の湯へ。前日はダムカレーを食べただけだったので、今度こそ入浴(笑)。
前日同様、駐車場はガラ空き。時刻は17時頃なのに、浴場もガラガラ。大きな内風呂と3つ並ぶ露天風呂、十数人が使える洗い場を合わせても、入浴客は6~7人。風呂から上がった17時45分頃には、自分の他に2人だけ。
Googleマップのクチコミでも「空いている」と書かれていますが、もっとも混雑するだろう時間帯に、これほど空いているとは…。町営施設らしいので、自分のような観光客が入浴し、食事し、土産を買ってくれればOKなのかしらん。
はい、前日のダムカレーが大満足だったので、風呂上がりには2日続けてダムカレーをいただきました。前日は上州麦豚バージョンだったので、この日はルーが違う舞茸バージョンを。
あまりにも気に入ったため、売店でレトルト版までお買い上げ。他の土産もいくつか購入し、温泉施設側からすれば、本日いちばんの上客だったかも(苦笑)。
【相俣ダムカレー・舞茸バージョン。前日に食べた上州麦豚バージョンと見た目は(具材も)同じ。給仕担当者は前日と違い、皿の使い方案内はナシ。案内がなければ、なぜサラダ皿の下にもうひとつ皿があるのか、わからないのでは…】
【売店で購入したレトルトカレー版。帰宅後に舞茸バージョンだけ箱が痛んでいると気づき、裏面を見ると賞味期限が6月16日。賞味期限切れまで、10日ほどしかないレトルトカレーって…。上州麦豚バージョンの賞味期限は、10月16日。いずれも平積みされていた最上部の箱なので、賞味期限が短いものを上に置いていたと思われ】
帰路は、猿ヶ京温泉を通る国道17号で月夜野ICへ。
ツーリングプランのフリー区間となる沼田ICは、国道17号やJR上越線から離れ、かなり東に寄った位置。西側からは渋滞する沼田市街を抜けなければならず、その中心部を避けようとすれば、けっこう面倒なルートに。沼田を象徴する河岸段丘が、行く手を遮ると。
なわけで、素直に最寄りの月夜野ICから関越道へ。月夜野-沼田間はツーリングプランと別料金になるものの、1区間280円なので、それぐらいは。
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