走行動画の録音(外部マイク)に試行錯誤な日々…

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ツーリング時、自分記録用にアクションカム(DJI OSMO ACTION3)で動画撮影をし始めて2年ほど。
当初から悩まされたのが音声で、本体内蔵マイクは風切り音が酷くて使い物にならず、ボイスレコーダーを使った別録りはオンオフや編集が超面倒。さらには、外部無線マイクでも悩みが続き…。

*参照:Ulanziのワイヤレスマイクが使い物にならなかった件(2024.07.24)

走行動画は有線外部マイクで映像・音声同録と決めたものの…

アクションカム本体はヘルメット前部(口元)に、有線マイクはシート下に。設置場所と映像同録の方針こそ決まったものの、そこからがまた試行錯誤の連続で…。

外部マイク情報がほとんどなかったOSMO ACTION3

自社の無線マイクシステム:DJI Micを売りたいがためか、DJIが外部マイク接続情報を公式アナウンスしていなかったこともあり、当時はOSMO ACTION(3以降)の外部マイク接続情報がほとんどなかった頃。
DJI Micは、バイクだと使えない(車体から発せられるノイズで録音が途切れる/録音できない)情報を目にしていたため、試すことはせず。悪い製品とは思いませんが、ノイズ源の塊なバイク使用は想定外と思われる上、走行動画用としてはオーバースペック。それだけ高価でもあり、3万円超のモノを(ダメだという情報がありながら)試す勇気はなかったと。

他にも、OSMO ACTION2と3では外部録音システムが変更され、2まで可能だったことが3ではできないなど、情報も錯綜していたわけで。
ちなみに3と4でも違い、例えば4以降は、給電しながらの外部マイク録音が可能に。1や2も別売りアダプターで可能だっただけに、ある意味、できない3だけがOSMO ACTIONシリーズの鬼っ子だったとも…。
自分の場合は潔く給電同時撮影を諦め、接続端子を外部マイク専用とし、複数バッテリー(+充電器)体制で運用することにしたわけですが。
そんなこんなで、ネット情報から外部マイク用にパーツ導入していった経過を、備忘録的に。

外部マイク接続アダプター①/WKWZY

まず使ってみたのは、WKWZY:3.5mm TRS Type-C マイク変換アダプター(Amazon)。
(Amazon/2024年7月購入時価格:3,339円)
(同じ製品と思われるモノが様々なブランド名で販売)
Amazonマーケットプレイスでしか販売されていない、要は怪しげな大陸製品ですが、調べた情報通り、確かにOSMO ACTION3で使えました。
動画撮影スイッチON直後は内蔵マイクの音声で、1~2秒後から、このアダプターを介した外部マイク音声に切り替わる。このタイムラグはOSMO ACTION側の仕様らしく、致し方なし。
と、動作こそOKなものの、問題は録音音量。OSMO ACTION3本体側のマイク音量設定がデフォルトだと、音が小さすぎてほとんど聴こえない…。
かといって、設定で音量を上げると音割れしたり、走行時の各種ノイズが騒々し過ぎて…。
使用マイクが手持ちの安物(1,000~2,000円程度)なことも要因でしょうが、複数のマイクとも同傾向だったので、ちょっと厳しい。

外部マイク接続アダプター②/BOYA

次に試したのが、BOYA:K4 ショートUSB Type-C 3.5mm TRSアダプターケーブル
(Amazon/2024年9月購入時価格:2,898円)
こちらも大陸製品ですが、BOYAはこのテの製品を数多くリリースしているブランドらしく、多少は信用できる?
情報通り動作は問題なく、音量も実用レベル。なるほど、OSMO ACTION3・外部マイク接続の定番製品なことはあると。
ただ、録音音量が増した分、排気音以外の様々なノイズまで大きくなり、一長一短な印象も。マイクの安物さが、より顕著に表れてしまうような。

マイクをSONY:ECM-LV1に…無指向性はダメ?

そこで導入してみたのが、SONY:ラベリアマイクロホン ECM-LV1
(Amazon/2024年11月購入時価格:2,691円)
ソニーのカメラ用に開発された製品ですが、マイク単体のコストパフォーマンスも悪くないとの情報から、試してみようかと。
結果は、まぁまぁ。手持ちの安物ピンマイクよりはマシなものの、3,000円程度の価格相応とでもいうか。
それぞれの音質は上昇したものの、無指向性だけに、あらゆる音を満遍なく拾ってしまうわけで。いうなら、すごく生真面目な録音特性?
走行動画に必要な「音」は、あくまで排気音。リアル以上に様々な音がごちゃ混ぜな走行音は、かえって動画視聴を邪魔するんですよね。

試行錯誤の末に何とかカタチができた…かも?

他人に見せたり、動画をYouTubeで公開するつもりもないため、「こんなもんか」と放置していたところ、再び悩まされる事態に…。

BOYAアダプターは耐久性に難あり

上記のBOYAアダプター+ECM-LV1体制で半年ほど経過した頃、BOYAアダプターのカメラ側(=OSMO ACTION3との接続端子側)・根元部分(=下写真の赤丸部)被膜に、裂け目を発見。
実使用は30日ほどで、「こんな華奢な(細い)ケーブルで大丈夫か?」との不安が的中したカタチ。もっとも負荷がかかる部分だけに、損傷を想定すべきだったかも。
とりあえず断線はしていないようなので、被膜の亀裂部を自己融着テープを塞ぎ、さらにダクトテープを巻いて補強。該当部が曲がらないような状態で、使用することに。
とはいえ、いつ断線するかわからないリスクは避けられず、長期ツーリング中なら対処不能。予備を用意するしかないものの、同じ製品の再購入は…。
しかも、ただでさえ割高感ありだった同製品が、さらに値上がりしていて。2025年4月時点での4,000円近い売価は、いくら何でも(こんなモノが)高すぎる…。

外部マイクアダプター③/Saramonic:SR-C2003

で、見つけたのが、Saramonic(サラモニック):SR-C2003
(Amazon/2025年4月購入時価格:2,737円)
ちょっと高いタイミングで注文してしまったらしく、その後は2,403円に値下がり(これが通常価格?)。
見た目はBOYAのアダプターと同一で、届いた実物を並べてみても、違いはわからず。分解したら別物的なオチがないとはいえないものの、ほぼ同じ製品だと思って良さそう。テスト走行で録音した音量・音質も、BOYAアダプターと変わらず。
同じモノが異なるブランド名で、けっこうな価格差で販売されているAmazon大陸系商品、恐るべし(苦笑)。

*試した3種のアダプター。WKWZY(左)、BOYA(中)、Saramonic(右)

TRSケーブル

【長さは、WKWZY(左)が圧倒的(スプリング状の部分が伸びる)。右2種は短いので、シート下のマイク~ヘルメット前部装着のアクションカムまで繋ぐには、延長ケーブルをかます必要あり】
【右2種は同一? 写真ではBOYA(中)よりSaramonic(右)のケーブルが太く見えるものの、実際は変わらず。もっとも負荷がかかる、赤丸部分が欠損しやすい。BOYA(中)は補強済】
【各製品は楽天市場でも購入可能だが、売価が1,000~2,000円ほど高いので非現実的】

マイクを単一指向性のaudio-technica:ATR3500に

どうせなので、懸案だったマイクも買い替え。ECM-LV1導入の反省から、もう少し高価格帯かつ単一指向性なモノを考えると、オーディオテクニカ:ATR3500が有力候補に。
実売価格は6,000円前後ですが、たまたま未使用の新古品を見つけ、3,850円で購入。
(購入店:ワットマン楽天市場店
やはりECM-LV1とはレベルが違う音質で、マイクを変えた効果は歴然。テクニカ製品らしいドンシャリ感は否めないものの、価格相応には上質な音かと。単一指向性もしっかり発揮され、排気音以外の騒音があまり気にならず。どちらかといえば、指向性の差が総印象を左右しますかね。
もっとも、6,000円で購入したなら、「うーん」だったかもしれませんが…。
OSMO ACTION3の内蔵マイクに比べれば、音の安っぽさは隠せないので…。それだけ内蔵マイクの性能がいいわけで、本体防風性能の低さが残念…。マイク部の防風性能を上げるか、防風アダプター的なオプションがあれば、外部マイクなど不要かもしれないのに。

“モフモフ”なファー状ウインドスクリーンは効果大

ATR3500付属のウインドスクリーン(スポンジ状)は強風時に風音を拾ってしまうため、ファー状のVEAGIA:ヘアリーウィンドスクリーンも購入。
(Amazon/2025年4月購入時価格:475円 *2個セット)
ATR3500のマイク直径が約1.2cmなのに対し、販売されているファー状スクリーンの穴部は直径1.0cmか1.5cmばかり。どうかなと思いましたが、1.0cmのこちらで装着できました。マイク長に対して深さが不足気味で、完全には覆えないものの、シート下への装着なので走行中に外れることはなさそう。いちおう、結束バンドで固定しておきます。
念のため同時注文した穴直径1.5cmのYFFSFDC:ピンマイクウインドマフ ヘアリーウィンドスクリーンでも、緩すぎることはなく。深さ不足は同じですが。
(Amazon/2025年4月購入時価格:605円 *2個セット)
装着後は強風時でも問題なく、危惧したほど音がこもることもない。安価なだけに、ダメ元で試して正解。

これ以上の探求は“沼”確定!?

とまぁ、様々な試行錯誤の末に、BOYA(Saramonic)+ATR3500体制で落ち着いた?
当面は、この環境で様子見ですかね。
ATR3500に満足しているわけではないものの、マイクに(お金を)いくら出せるかは悩ましく。
かつてオーディオ沼にハマッた経験があるだけに、「音」の世界が「闇」なことは重々承知済み。どこかで妥協しないと、キリがなくなってしまうので…。

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