アライ:アストロGXへの道(笑) 後編

[Bike] Misc

*「アライ:アストロGXへの道(笑) 中編」からの続き
(一部、加筆修正)

アストロGXで高速走行してみた感想

アライ:アストロGX導入後、高速走行した印象を覚え書き。
まだ使い込んではいないため、良くも悪くも「慣れてない」、ある意味で客観的な印象とも。

風切り音が価格に見合っているとは…

風切り音に関する第一印象は、(OGKカブト:シューマとの比較で)思ったほど静かじゃない。というか、けっこう騒々しい。
以前のSHOEIと比べても(=古いモデルであっても)、「SHOEIは静か」との定評を実感させられることに。
各種レビューでも「あまり静かではない」的な意見が多かったため、想定通りだとも。
(淡い期待を抱いていただけに、残念ですが)

追記
さらに使用するうち、実感は「相当ウルサイ、なんだこれ」に変わり…。(価格を考えると「勘弁してくれよ」レベル)
はっきりいって、ウルサイといわるOGKカブト製品(使用代表例はシューマ)よりも喧しい。
と同時に、「インカムを装着している側の音が、明らかに大きい(うるさい)」ことにも気づき。インカム装着時の走行音(風切り音)が、左右でこれほど違う体験は初めてかも。
アライ製品は球形(丸型)にこだわっているそうですが、その分、ノーマル状態と、インカムなど異物が付いた際の風切り音に大きな差が?
そんな検証例は目にしたことがないので、あくまで個人の印象ですが。
インカムだけでなく、アクションカムも前部(顎部)に装着しているのだから仕方ない…といわれれば、それまで。でも、今どき、それぐらいはフツーなわけで。やはり、「良くも悪くもアライ」な一例なんですかね…。

スピーカーから聴こえる音像が明確=帽体内は静か?

ただ、スピーカー(インカム)から聴こえてくる音楽は、意外なほど音像が明確で、はっきり聴き取れる印象。
耳元の感覚だけでいえば、雑音が少なく、スピーカー音がクリアとでもいうか。ちょっと不思議な感覚で、スピーカーによる音質差がわかりやすいとも。
シューマでは、音楽も周囲の音も全てが雑多に聴こえてくる印象だったので、聴きやすさは明らかに上かと。
メットはサイドにインカム、前部にアクションカム(+ホルダー)を装着した状態。帽体内部が静かな分、外部装着品による風切り音を感じやすい?
などと今ひとつ、よくわからない検証結果に。

ちなみに、内装を削った甲斐はあったようで、装着したスピーカーに違和感はなく。
むしろ、掘られたスピーカーホールを標準装備するシューマのほうが、若干ながら耳に当たる感触があったような。

軽さはシューマと同レベルで文句なし

見た目のイメージ以上に印象的だったのが、その軽さ。
シューマの軽さに驚いた際と同じく、アストロGXも十分に軽いと。どこかで目にした実測重量でも、両製品の差はほとんどなかったはず。シューマは帽体が1種類、アストロGXは3種類なので、単純に比較はできませんが。
いずれにせよ、軽さは疲労軽減や楽さにもつながるため、言う事なし。

軽さと相反する走行中の安定感も、さすがアライといった感じでしょか。
速度増加とともにグッと押さえつけられる感触なシューマに対し、どこまでもフラットな被り心地。メットを意識させない装着感には、「いいモノを被ってる」感も? ひょっとして、これがアライ信者な人たちの感覚なのかしらん(苦笑)。

シールド開閉のシームレスさは高速走行で有り難いが…

他に良かった点は、シールドの開閉。
カチッカチッと一段階ずつ動く感じのシューマ(=SHOEIも同様)と比べ、こちらはシームレス。少し開けや、好きな位置で止められるなど、自在な動きはクセになりそう。
スムーズな動きなのに、手を離すとそこで固定される。まさに絶妙な感触で、こうした部分にも「よくできてる」感が漂うと。

追記

シールドをロックする突起(ツメ)の形状・構造が特殊なためか、うっかりロックしてしまうと、走行中に解除できない(シールドを開けられない)ことが何度か…。
特殊な構造ゆえ、シールド・ロック時の固定・密閉感が高い反面、使い勝手は…。
高速走行中にシールドを開けようとして、どうやっても開けられないときのイラつきはねぇ…。
仕方なくPAに立ち寄り、脱いだメットを手に持って試せば、呆気ないほど簡単に開くわけで。走行中に片手で開けようとした際だけ、ロック解除しづらいって…。
慣れの問題かもしれませんが、個人的には、もう少しフツーの作りにして欲しいところ。

期待ほどではなかった面も…

公式サイトでベンチレーション効果を謳っていることもあり、それなりに期待したわけですが。
(風通し最強なシューマとの比較だけに、多少は割り引いて考えるべき?)

ベンチレーション効果は…よくわからず

空気流入=涼しさ・爽やかさに関しては、よくわからず。空気流入口の開閉で感じ方が変わるかと試してみたものの、うーん?
より暑い時期、あるいは寒い時期でなければ、わからないかも。ただ、それなりに空気が流入している感はあり。
流入口の開閉で風切り音に違いがあるかといわれれば、これまた「うーん?」。大して変わらないような気も。

が、シールド上部のインナーサイドダクトや、同下部のIPディフレクターには、明らかに効果が感じられて。
状況によって気温差があった割に、シールドの曇りは一切なし。ピンロックシートを装着しているとはいえ、ダクト&ディフレクターの効果や、配置の絶妙さ故ではないかと。

被る・脱ぐ際のキツさは軽減されてもアライ修行?

明確にネガな面は、やはり被る・脱ぐ際のキツさ。
アストロGXは、従来のアライ製品にあった“キツさ”を解消したモデルとのこと。それが、購入に至る経緯の一つでもあったわけで。

*アライ公式サイトより引用
「間口が狭くて着脱しにくい」という声に応えて開発されたニューフォルム。今までのモデルよりも、口元あたりをメインに間口を拡張。前方に5mm、左右それぞれ5mmずつ広げ、脱ぎ被りをよりスムーズにすることを目的に設計されました。アライが初めてのライダーでも、間口のキツさを意識せずに違和感なく着用できます。

で、感想は「これで間口が拡張されてるの!?」。
正直、キツさは拭えず。被る・脱ぐ際とも、ヨイショッと気合を入れなければ…。慣れもあるでしょうが、過度の期待はしないほうが…。
とはいえ、間口が拡張されたアストロGXでこれなら、従来のアライ製品は被る気になれなかったはず。その意味では、むしろポジティブに捉えるべき?

追記

慣れました。慣れって怖い(苦笑)。

内装が完全に脱着できず面倒過ぎる

公式サイトなどの商品概要からは、内装を洗う際など、システムを完全脱着できるように思えます。
というか、今どき「内装を完全脱着できない」メットなんて、ホームセンターレベルの安物だけでしょ…と、アストロGXを購入するまでは思い込んでいました。

が、これ、完全脱着できません。
頭頂部を覆うシステムパッドと、頬を固定するチークパッドは外せます。
でも、首周り(首の後ろ半分)のパーツは外せない。アライでは「システムネック」と呼称されるようですが、RX-7Xやラパイドシリーズは外せるらしい同パーツが、なぜかアストロGXだけは外せない。アライのシステム内装パーツリストを見ても、確かにアストロGXだけ、システムネックが見当たりません。
夏場に走行して実感しましたが、この首周りのシステムネック部分って、汗だくでグッショリになるんですよね。脱ぎ被りする際に、ちょっと気持ち悪いほど汗を吸っている。なのに、取り外して洗えない。
なんだよそれ。

また、取り外せるチークパッドも、SHOEIやOGKカブトのように、そのまま丸洗いすることは不可能。内部の発泡スチロール製ライナーを覆う、布製カバーだけを外して洗うカタチ。
カバーを外してみると、確かに多重構造の発泡スチロール製ライナーが表れ、ヘタに洗うと崩壊してしまいそう。それだけ繊細に作られているともいえますが、単純に「脆すぎないか?」とも…。
面倒なのは洗った後の装着で、この布カバーがどういった向きで、どちらからどちらへ被せればいいのか、さっぱりわからない。最初は左右どちらかもわからず、四苦八苦するうちに投げ出したくなりました。
取扱説明書を見てようやく、小さな左右の表示があること、被せる方向が矢印で記されていることに気づき。でも、よくわからん…。慣れれば簡単なのかもしれませんが、何度も何度も被せ直し、ようやく「これでいいのか?」状態に。
さらに、メットの帽体内部にハメ込む際も「んー??」の連続。何とかハマった後も、やはり「これで本当にいいのか?」。脱ぎ被りしてもズレたり外れたりはしないようなので、たぶん大丈夫でしょうが…。

そもそも、SHOEIやOGKカブトのメットで、取扱説明書を一生懸命に見た記憶なんてないような。内装システムの脱着なんて、何となくポチポチッとできてしまうのが当たり前で。
なんて前時代的な、不便きわまりない構造なんだ。これが、初アライでアストロGXを使った正直な印象。
システムネック部を外して洗えないことは致命的で、もう汗をかく時期には被りたくない。なので暑い時期はシューマを使おうかと思ったものの、昨今の酷暑とバイクシーズンを考えると、シューマを使う機会のほうが圧倒的に多くなる。何のために、6万円以上も出してアストロGXを買ったんだと。
うーん、悩ましい。(というか、腹立たしい)

高価なメットだけに盗難対策に気を遣う…

あとは人それぞれでしょうが、盗難への気遣いが面倒。
ハンドル~タンク周りや後部シートに、ひょいっと置いたままバイクを離れるわけには…。少しの間でもトップケースに入れるか、ワイヤーでメットホルダーにロックするか、一手間&二手間が必要で。
これだけ高価になってしまうと、致し方ないとはいえ…。
「盗む奴なんかいないだろ」と思えたシューマのほうが、やはり楽かな(苦笑)。

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