アライ:アストロGXへの道(笑) 後編

[Bike] Misc

*「アライ:アストロGXへの道(笑) 中編」からの続き

アストロGXで初高速走行してみた感想

アライ:アストロGX導入後、初めて高速走行した印象を覚え書き。
片道100kmちょっとの走行を、2往復・計4回。実走行時間は、1時間15分前後✕4回=5時間ほど。

風切り音が価格に見合っているとは…

風切り音に関する第一印象は、(OGKカブト:シューマとの比較で)思ったほど静かじゃない。というか、けっこう騒々しい。
以前のSHOEIと比べても(=古いモデルであっても)、「SHOEIは静か」との定評を実感させられることに。
各種レビューでも「あまり静かではない」的な意見が多かったため、想定通りだとも。
(淡い期待を抱いていただけに、残念ですが)

スピーカーから聴こえる音像が明確=帽体内は静か?

ただ、スピーカー(インカム)から聴こえてくる音楽は、意外なほど音像が明確で、はっきり聴き取れる印象。
耳元の感覚だけでいえば、雑音が少なく、スピーカー音がクリアとでもいうか。ちょっと不思議な感覚で、スピーカーによる音質差がわかりやすいとも。
シューマでは、音楽も周囲の音も全てが雑多に聴こえてくる印象だったので、聴きやすさは明らかに上かと。
メットはサイドにインカム、前部にアクションカム(+ホルダー)を装着した状態。帽体内部が静かな分、外部装着品による風切り音を感じやすい?
などと今ひとつ、よくわからない検証結果に。
機会があれば、インカムも(装着ベースも)アクションカムも(ホルダーも)外した状態で走ってみますか。

ちなみに、内装を削った甲斐はあったようで、装着したスピーカーに違和感はなく。
むしろ、掘られたスピーカーホールを標準装備するシューマのほうが、若干ながら耳に当たる感触があったような。

軽さはシューマと同レベルで文句なし

見た目のイメージ以上に印象的だったのが、その軽さ。
シューマの軽さに驚いた際と同じく、アストロGXも十分に軽いと。どこかで目にした実測重量でも、両製品の差はほとんどなかったはず。シューマは帽体が1種類、アストロGXは3種類なので、単純に比較はできませんが。
いずれにせよ、軽さは疲労軽減や楽さにもつながるため、言う事なし。

軽さと相反する走行中の安定感も、さすがアライといった感じでしょか。
速度増加とともにグッと押さえつけられる感触なシューマに対し、どこまでもフラットな被り心地。メットを意識させない装着感には、「いいモノを被ってる」感も? ひょっとして、これがアライ信者な人たちの感覚なのかしらん(苦笑)。

シールド開閉のシームレスさは高速走行で有り難い

他に良かった点は、シールドの開閉。
カチッカチッと一段階ずつ動く感じのシューマ(=SHOEIも同様)と比べ、こちらはシームレス。少し開けや、好きな位置で止められるなど、自在な動きはクセになりそう。
スムーズな動きなのに、手を離すとそこで固定される。まさに絶妙な感触で、こうした部分にも「よくできてる」感が漂うと。

期待ほどではなかった面も…

公式サイトでベンチレーション効果を謳っていることもあり、それなりに期待したわけですが。
(風通し最強なシューマとの比較だけに、多少は割り引いて考えるべき?)

ベンチレーション効果は…よくわからず

空気流入=涼しさ・爽やかさに関しては、よくわからず。空気流入口の開閉で感じ方が変わるかと試してみたものの、うーん?
より暑い時期、あるいは寒い時期でなければ、わからないかも。ただ、それなりに空気が流入している感はあり。
流入口の開閉で風切り音に違いがあるかといわれれば、これまた「うーん?」。大して変わらないような気も。

が、シールド上部のインナーサイドダクトや、同下部のIPディフレクターには、明らかに効果が感じられて。
状況によって気温差があった割に、シールドの曇りは一切なし。ピンロックシートを装着しているとはいえ、ダクト&ディフレクターの効果や、配置の絶妙さ故ではないかと。

被る・脱ぐ際のキツさは軽減されてもアライ修行?

明確にネガな面は、やはり被る・脱ぐ際のキツさ。
アストロGXは、従来のアライ製品にあった“キツさ”を解消したモデルとのこと。それが、購入に至る経緯の一つでもあったわけで。

*アライ公式サイトより引用
「間口が狭くて着脱しにくい」という声に応えて開発されたニューフォルム。今までのモデルよりも、口元あたりをメインに間口を拡張。前方に5mm、左右それぞれ5mmずつ広げ、脱ぎ被りをよりスムーズにすることを目的に設計されました。アライが初めてのライダーでも、間口のキツさを意識せずに違和感なく着用できます。

で、感想は「これで間口が拡張されてるの!?」。
正直、キツさは拭えず。被る・脱ぐ際とも、ヨイショッと気合を入れなければ…。慣れもあるでしょうが、過度の期待はしないほうが…。
とはいえ、間口が拡張されたアストロGXでこれなら、従来のアライ製品は被る気になれなかったはず。その意味では、むしろポジティブに捉えるべき?

高価なメットだけに盗難対策に気を遣う…

あとは人それぞれでしょうが、盗難への気遣いが面倒。
ハンドル~タンク周りや後部シートに、ひょいっと置いたままバイクを離れるわけには…。少しの間でもトップケースに入れるか、ワイヤーでメットホルダーにロックするか、一手間&二手間が必要で。
これだけ高価になってしまうと、致し方ないとはいえ…。
「盗む奴なんかいないだろ」と思えたシューマのほうが、やはり楽かな(苦笑)。

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