アライ:アストロGXへの道(笑) 中編

[Bike] Misc

*参照:アライ:アストロGXへの道(笑) 前編

アストロGXがやってきた(笑)

フィッティング&注文から3日後、ナップスからアストロGXが届いたと連絡があり、受け取ってきました。

グラフィックモデル:SPINE WHITEの外観には満足

アストロGXの外観は、いかにもアライ製品らしい卵状。そのイメージを言葉で表すなら、「ポコッ」?
その「ポコッ」が「ダサい」「頭がデカく見える」等の印象に繋がるのでしょうが、色によって、イメージはけっこう変わるはず。
もっとも「ポコッ」感が引き立つ(=目立つ)のは、やはり白色じゃないかと。好んで白を使用されている方には申し訳ないのですが、個人的には、膨張色である白が似合わない形状かなぁと…。
特に膨らんだ印象を強調しているのが、シールドベース部のカバー。アライ流の「かわす」指向性ゆえでしょうが、デザイン的なアクセントがない丸っこい形状から、余計にそう感じさせるような。
この部分が白色だと、さらに膨張感が増すわけで。
なので、シールドベース部が暗色(黒系)なことは、アストロGXを選ぶ際の絶対条件でした。ポイントはそこで、白色の帽体を否定するわけじゃありません。
でも、黒一色のメットは個人的に好きじゃなく…。傷や経年劣化も目立つので。
となれば、シールドベース部が黒色系のグラフィックモデルが選択肢に。車体が白色で、ホイール色がゴールドなこともあり、自ずとSPINE WHITEが第一候補となったわけで。
実物を手にとっても、正解だったなと。グラフィックモデルが、1万円ほど高価になってしまうのは(泣)ですが…。

良くも悪くもリアスポイラーが目立つ

外観上のアクセントは、やはりGTスポイラーと銘打たれたリアスポイラー(命名センスが…)。
これが単色モデルだと、悪目立ちする印象なんですよね。前述の「ポコッ」感を増幅させる、要因のひとつじゃないかと。
いっぽう、グラフィックモデルのスポイラーは半透明ブラックなので、あまり目立たない。グラフィックのカラーリングによっては、むしろデザイン上のアクセントとして、ビジュアル的なプラス要素になっているような。
店頭でSPINE WHITEを見た際にも感じましたが、ベースが黒系のグラフィックであれば、なかなか良さげ。いかにも高価なグラフィックモデルを売りたさそうな手法だけに、両手を挙げて…とはなりませんが。

アストロGX背面

アストロGX背面2

付属品も充実

収納袋は、白・グレー系なSHOEIやOGK(KABUTO)と違って紺色。ちょっと高級感があって良さげかも。
袋の紐が両社製品より長いので、自分のように長身でも肩掛けなどをしやすそう。

アストロGX収納袋

その他の付属品は、取扱説明書、ヘルメットガイドブック、シリコンオイル。
アライ製品の安全性を解説するヘルメットガイドブックは、無料のオマケ冊子にしては読み応えあり。なかなかよくできていて、こーゆーところもアライ好きにアピールするんでしょうね。あと、表紙に載っているアライ公式キャラクター:東新井ななこが可愛い(笑)。
シリコンオイルはSHOEI製品にも付属しますが、シューマにはなかったような。OGK(KABUTO)らしいコストダウンに、改めて気づかされたり。

アストロGX付属品

【付属品。左下の丸状スポンジは、(後述する)スピーカーホール部の蓋】

ヘルメットセッティングカードも入手

フィッティングサービスを利用すると、その内容を記載したカードが貰える…てな情報を、確か以前、どこかで目にした覚えが。
ナップスで会計を済ませても、そうしたモノを貰える気配がないため、尋ねてみたところ…。

  • 以前はフィッティングサービス利用者全員に発行していた
  • ナップス店舗の閉店・開店・併合でカード記載の店舗情報が古くなった等の理由から、現在は原則、発行していない
  • 発行中止ではないため、希望者には発行する(利用者から申し出があった場合のみで、発行希望の問いかけはしない)
  • 新規のカードは制作していないため、店舗毎にカード在庫がなくなった時点で発行終了

てなことらしい。なわけで、めでたく発行してもらえました。
なんか嬉しい(笑)。

ヘルメットセッティングカード

ヘルメットセッティングカード2

【裏面にはフィッティング情報を記載。このカードを店頭で見せれば、フィッティングサービスと同等の調整をしてもらえる】

てっきりアライが発行するカードだと思い込んでいたため、最初は説明を聞きながら「?」な部分も。
なるほど、ナップスが独自に発行しているものだったのね。合理化での無料サービス削減が発行終了理由なのかもしれませんが、ちょっと残念な。このカードを貰えるだけでも、フィッティングサービスのステータス的なものを享受できると思うのですが。
ちなみに、「半年に一度、施工費無料で定期メンテナンスを受けられる」とも記載されていますが…。定期メンテナンスって、何? このサービス、現在も継続されているのかしらん。
(帰宅後に気づいたので、未確認)

初アライでスピーカー装着に悪戦苦闘

一通り眺めて満足した後は(笑)、「苦労するらしい」と気が重かった、インカム&スピーカー装着作業へ。

内装の取り外し&再装着で「???」

まず、内装を取り外そうとして「???」。
メットの取扱説明書をあれほど凝視したのは、初体験かも(苦笑)。ごちゃごちゃやっているうちに「あー取れた」となったものの、何も気にせずパッパッと取り外せるSHOEIやOGK(KABUTO)とは、一味も二味も違う(苦笑)。
わかってしまえば「なるほど」な構造とはいえ、見ただけではそれがわからない。取扱説明書を見て「こうだよ」と指示され、やってみれば「ふむふむ」。でも、わかったような、わからないような…。
試しに再び取り付けようとしても、やはり「???」。
何とかそれらしく付いたものの、「ホントにこれでいいのか?」と自信が持てず。被ってみて、メットをいろいろ動かした末にようやく「んー、大丈夫そうだ」。
SHOEIやOGK(KABUTO)の取り外し・取り付けともポチッ、カチッな内装システムとは異なる考え方に、戸惑いを隠せず。よりシンプルな構造だけに、ある意味ではユーザーライクなのかもしれませんが…。既にこの時点で、アライの罠にハマっているとも…。
内装やパッドにインカム配線の取り回しを考慮した仕様も見受けられますが、大して意味がない部分を少し工夫しているだけで、根本的に「そこじゃない」感が…。いろいろな意味で、何か違う。

アストロGX内装

【パッと見は他社と変わらないような内装ですが…】

浅すぎるスピーカーホールは使い物にならず

もっとも恐れていたスピーカー装着は、案の定ドツボ化。
帽体側ではなく、(取り外し可能な)インナー側にスピーカーホールがあるアライ独自仕様はわかっていたものの、やはり穴が浅い。
取扱説明書には「薄型のスピーカーを」と記載されていますが、どんだけ超超薄型スピーカーを想定しているんだか。フツーに市販されているインカム用(セット)スピーカーだと、ほぼ出っ張るでしょう。
とりあえずスピーカーをセットし、(もともとスピーカーホールを塞いでいた)蓋状のスポンジで覆う形にして被ると…。キツっ。脱ごうとすれば「イタタ、耳がちぎれる」。
蓋状スポンジを切り取って被るも、やはりキツい。耳のあたりに、何かが当たっている感は拭えず。脱ぐ際も引っかかり、強引に引っ張らないと脱げない。
予想通り、デフォルトのスピーカーホールではダメだと判明。

超薄型スピーカーに変更すればいいのでしょうが、使用中のCardoインカムに、そんな都合いい交換用スピーカーはありませぬ。
仕方なく、やっている人が少なくないらしい、スピーカーホールの加工へ。穴状に掘られた発泡スチロールを、スピーカーが収まる深さまで、さらに削っていく地道な作業。カッターで切り崩し&ほじくり返しながら、一部の薄い部分が貫通=穴空き状になっただけで何とか。完全に“穴化”してしまうと、スピーカーを固定できないので。

アストロGXスピーカーホール

アストロGXスピーカーホール2

【写真ではよくわかりませんが、白色の発泡スチロール部に掘られた穴を5ミリほど深くしています】

根本的な対処には内装システム全体の変更が必要?

ここまでの作業で、気づけば1時間余り。寒い日なのに、汗だく…。
正直いって、定価7万円もする商品を購入し、何でこんなことせにゃならんのかと。
欠点がわかっているにも関わらず対処しないアライの姿勢には、ちょっと呆れたり。まぁ、浅いながらもスピーカーホールを掘った時点で、大進歩なのかもしれませんが…。
根本的な対処に、内装システム全体の変更を余儀なくされるだろうことは、容易に想像できます。
でも、その開発コスト&手間をかけず、配線周りなど小手先の工夫だけで「ユーザーのことを考えてます」とアピールする姿勢はどうなんでしょうね。そもそもSHOEIやOGK(KABUTO)に比べ、内装システム自体が時代遅れなわけで…。
80年代初頭のバイクブーム時代ならともかく、今やインカム&スピーカー装着は当たり前。メットの内装も、それを前提に構築することが当然じゃないかと。
そうした頑固さがアライの良さなどと評されたりもしますが、企業努力が不足しているだけなのでは? と思ってしまう一面も…。

*「アライ:アストロGXへの道(笑) 後編」へ続く

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