高速道路を利用する周遊プラン：ツーリングプランと、二輪車の高速料金が普通自動車の半額になる二輪車定率割引の2025年概要が、NEXCO各社から3月25日に発表。
ツーリングプランが4月～11月（4月1日～11月30日）、二輪車定率割引が4月最初の週末から11月最後の週末まで（今年は4月5日～11月30日）なことは従来通りですが、その発表が遅すぎでしょ。昨年の3月15日発表が遅いと批判されたにもかかわらず、今年はさらに遅い、3月25日の発表ですからね。いくらNEXCO各社の本音が「やる気がない」「やりたくない」とはいえ、利用者無視も甚だしい…。
何か変更があって揉めたのかと思いきや、ツーリングプランも二輪車定率割引も、昨年と何も変わらないわけで。だったら3月1日ぐらいに発表しろと、誰もが思うところなのでは。
ツーリングプランに関しては、2日間だけでなく3日間用プランを増やして欲しい、（首都圏からだと）上信越道のプランがないに等しいから作ってくれ…的な要望も少なくなかったと思いますが、変更なし。アンケートでのご意見募集など「やってます」アピールの形式的なもので、変える気がないんでしょうね。
NEXCO東日本の多くのプランで、フリーエリアに外環道全線を含まないセコさも相変わらず。
二輪車定率割引のほうは、距離制限（現状は80km以上の走行で適用）の撤廃や、平日も適用を（現状は土日祝のみ）との声が高いはずなのに、やはり全無視スルー。土日祝のみ適用の考え方は、渋滞要因だからと休日割引の利用制限を増す現状と矛盾しますよね。何もかも、事業者側に好都合な理屈ばかり…。
まぁ、休日割引が今年から「3連休も不可」となっただけに、3連休にも適用の二輪車定率割引は優遇されているとも考えられますが。とはいえ、3連休（とGW・お盆休み）以外は、休日割引より数百円安い程度ですからねぇ。
もともとある休日割引より、ちょっとだけ安くすることで「普通自動車の半額」を実現といわれてもね。平日も同料金でなければ、誤魔化しに過ぎないと。
そもそも二輪車定率割引は、高速料金区分けの見直し（二輪車と軽自動車を分離）が原点なわけで。
肝心なそちらの議論は、「2024年秋から検討」のはずが、なし崩し的に2025年までずれ込み、さらに「2025年度内に検討開始を考える」などと、「いやそれ、一体いつになるんだよ」な状況ですからね。
二輪車と軽自動車が同料金なんて不公平な状況を、いつまで続けるんだか。二輪車での儲けなど、たかが知れているだろうに…。
ちなみに、二輪車定率割引の公式（申し込み）サイト（NEXCO中日本）に
実施期間・ご利用期間
2025年4月5日(土)～11月30日(日)の土曜日、日曜日、祝日のうち、ご利用前までにお申し込みいただいた日
と記され、それを一部情報サイトがそのまま転載しているため、「事前（前日まで）に申し込まないとダメ」的な誤解が生じているとか。
こんな書き方しかしないNEXCO中日本もひどいですが、いちおうFAQには
Q1-3．二輪車定率割引の申込みは、いつまで可能ですか？
A1-3．高速道路利用開始当日の最初の出口インターチェンジを通過する前までにお申込みの手続きを完了してください。
と明記されているわけで。
申し込みを忘れて高速に乗っても、降りるまでに、どこか途中のSAやPAで申し込めばOKだと。NEXCOが言う「ご利用前まで」とは、「ICを降りるまで」を意味するので。事実上、当日申し込み可。従来からそうですし、ちょっと調べればわかることなのですが。
とはいえ、こうした注意点をフォローしない、雑な情報サイトが少なくないことも確か。『乗りものニュース』あたりが代表例かもしれませんが、情報が早い代わりに中身はスカで、ライターのレベルや編集側の低スキルに呆れることもしばしば…。（中島みなみ氏の記事を除く）
＊（追記）
『バイクのニュース』に、この件に関する中島みなみ氏の記事が掲載されたのでメモ。
国会議員から異論？ 2025年4月から利用開始「二輪車定率割引」「二輪車ツーリングプラン」前年と同要件の理由とは
前年度と同じ条件に留まった理由が、
- 本則（＝料金区分）の車種区分を議論をしている最中だから
- 建設資材や人件費の高騰による高速道路会社の経営状況を鑑みて
など、実にフザけたものだったと。呆れますねぇ。
高速道路課が言う本則の料金区分は、2025年4月から利用関係団体のヒアリングが実施されます。同時に利用車を13車種に分けて料金負担が算出され、その後に、バイク料金区分の独立を含めた新たな料金区分が提示される予定ですが、その日程は明示されていません。
それ。まさに、そこなんですって。
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