キャンプ用品などで満載状態になる、昨年6~7月の長期・北海道ツーリングで痛感した積載量不足。Vストローム650での長期キャンプツーリングは初めてだったため、いろいろ手探り状態で。
その時点での積載は…。
- BUMOTのサイドパニア:DEFENDER EVO
- GIVIのトップケース:V56 MAXIA 4
- GIVIのエンジンガードバッグ:GRT722
- ENDURISTANのパニアケース用バッグ:パニアトッパー S
- ENDURISTANのシートバッグ:トルネード2 ドラムバッグ M
いずれも完全防水タイプなので、各地で災害が起こるほどの豪雨に見舞われた北海道ツーリング中、一滴の浸水もなく。
他にドライバッグ(防水)も複数所有しているため、それらを組み合わせての積載量アップも可。Vストローム650のリアシートは、ドラム(ドライ)バッグ2個程度なら問題ないほど広いので。
失敗したのは、頻繁に使う地図やガイドブックなど、小物類の収納・積載。ターポリン素材の安物ショルダーバッグをたすき掛けにしていたところ、防水でない裏側や縫製部から浸水してしまうらしく、雨中走行でツーリングマップル等がズタボロに…。
やはり、積載用品は完全防水でなければ。
そんな思考回路から、ここは防水タンクバッグだろうと。
ただ、調べてみると…。完全防水のタンクバッグって意外に少なく、国産ブランドは全滅に近い…。
海外製品ならニーズを満たすモデルがあるものの、デザインが今ひとつな上、そもそも価格が高過ぎる…。さらに円安で、日本に代理店がないブランドの個人輸入はバカ高になってしまい…。
その中で唯一の選択肢となった製品が、ENDURISTAN(エンデュリスタン):サンドストームシリーズ。それなりのデザイン、手を出せる価格、他製品で使い勝手や耐久性を体感済み、といった理由から。
*国内代理店はJAPEX(ジャペックス)
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- 購入店:ジャペックス楽天市場店
- 購入価格:19,800円(税込) *国内正規品は定価販売なので、どこでも同価格
【上部の透明マップポケットも防水仕様。バッグ本体より、やや大きめ】
【サイド部にはメッシュポケットあり】
【手前部分には持ち手。手に持つと、こちらが上になる】
【マップポケットはツーリングマップル(通常版)二つ折りでいっぱい】
同シリーズは、小さいほうから「4X、4H、4M、4S、4A」と5種類のサイズ展開(名称とサイズ感が一致せず、わかりにくい…)。それぞれ寸法は記載されていますが、実物を目にしないと、どれが適正サイズなのか…。量販店の店頭でも見かけないため、通販購入の実物合わせしか手段がなく。
半ば博打感覚で選んだのは、下から2番目の「4H」。Vストローム650のガソリンタンクは角ばっているため、大きめのタンクバッグだと巨大過ぎる(=邪魔な)イメージがあって。
ツーリングマップルRがジャストフィットしてくれないかと思ったのですが、斜めに入れ、緩く折り曲げなければ収まりませんでした。もうちょっとなのに、惜しい…。かといって、1サイズ上の「4M」は大き過ぎそうで…。
【内部の仕切り板は好きな位置に移動でき、不要なら取り外しも可能】
【内部の手前部には小物入れと、工具やペンの収納ポケット】
【蓋裏側には、マジックテープで止められた取り外し可能なミニポーチも】
と、購入してはみたものの「タンクバッグはなぁ…」的なモヤモヤが消えず、結局は装着しないまま。約1年近く、今年の北海道ツーリングを控えた時期まで眠らせてしまうことに。
これでは勿体ないと、ようやく重い腰を上げたわけで。
サンドストームシリーズの装着は、前側のU字型ベルトをステム裏側に通し、後部のベルトをフレームに固定する方式。公式サイトに装着方法の解説ページ「エンデュリスタン「サンドストーム」シリーズ全共通、ストラップの取り回し、取り付け方を解説!」があるので、そちらを参照すればイメージが掴みやすいかと。
こうした案内ページの充実も、同ブランドの印象や購入意欲をアップさせる要因でしょうね。
装着作業は簡単かと思いきや、カウルで覆われたVストローム650のフロント部は手を突っ込みにくい…。
ハンドルブレースとガソリンタンクが近いこともネックで、隙間が狭く、ガチャガチャゴチャゴチャ…。
「えぇい、面倒くせぇー」。
エンデュリスタン製品は(ステム等が剥き出しで手を入れやすい)オフ車を前提に開発されているようなので、致し方ないのですが。固定方法自体は、頑丈で安心感があるものですし。
バッグ裏面はタンクを傷つけないゴムシート状で、やや湾曲した形状の固定圧着感も問題なさそう。基本設計がオフ車用なこともあり、大きなサイズの4Sや4Aだと、若干浮き気味になってしまうかも?
【裏側は全面ゴムシート状】
【U字型ベルトのストッパー(?)部は緩々になってしまい、仕方なくハンドルに巻き付ける形で固定。本当は間違った付け方なんでしょうが、走ってみた感じでは問題なさそう】
しばし「???」となったのは、後部ベルトに装着されているバックル。
どう見ても表裏が逆で、出っ張ったほうが車体側に来てしまう。「んー? バックルの向きを間違えた不良品なのか?」。が、どうやら、ヨーロッパと日本ではバックルの表裏が逆らしく(確証はナシ)。イマイチしっくりこないものの、これでいいのか…と。
後部ベルトは付属品の結束バンドでフレームに固定しますが、ギュッ(カチカチ…)と締めていたところ、結束バンドがブチッ。おいおい、その程度のテンションで切れるって、どんな品質? 結束バンドが何本も付属しているのは、こうした事態に備えてじゃないよね? 2本目は無事に締められたので、たまたま不良品が混じっていただけでしょうが…。
(消耗品な結束バンドの予備が何本も付属している点は、むしろ良心的だとも)
【YKK製・止水ファスナー用のシリコングリスも付属】
結局、1時間余りで装着完了。
ハンドルを目いっぱい切っても当たらず、邪魔でもないポジションに自然と収まりました。タンクバッグは初めてなので、あくまで自己満足の評価・印象ですが…。
気がかりだった「巨大なタンクバッグが載ってる!」感はなく、Vストローム650には4Hがジャストフィットかもしれません。(中身が空で、潰れ気味だから?)
前部のバックルを外しての給油も、問題なく。思ったほど面倒じゃないなと。
うーん、これなら、もっと早く装着すれば良かったんじゃなイカ?
*装着後に出発した北海道ツーリングでの使用感は、こちら。
エンデュリスタン防水タンクバック:サンドストーム4Hの使用感
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