防犯カメラ Tapo(tp-link)C520WS を導入

[Misc] Misc
[Misc] Misc

Tapo(TP-Link)の防犯カメラ:C520WSを2台導入してから1か月半ほど、その印象や使用感などを。
購入店は、TP-Linkダイレクト 楽天市場店。中華ブランドでもあり、メーカー直販のほうが何かと安心じゃないかと…。販売価格も、市価と大差ないですから。

Tapo C520WSをAmazonで見る

Tapo C520WS 導入前の注意や設置に関するポイント

導入にあたって「うーん…」となることがあったので、覚え書き的に。

必須なMicro SDカードの相性には要注意

購入時にMicro SDカード付属の有無を選択するのですが、メーカーの製品説明ページには恐ろしいことが記載されていまして。

SAMSUNG Evo PlusやTOPESELのmicroSDカードとは互換性上の理由により使用はおすすめしません。使用するとカードが破損する可能性がありますのでご注意ください。

コスパが高いSAMSUNG Evo Plusは他機器でも使用しているのですが、うーん。
とりあえず、重要性が高い箇所に設置予定な1台には、長期不在時でも問題ないよう512GBカード付属モデルを注文。同梱のカードはLexar製でした。TP-Link(Tapo)は中国企業なので、自国ブランドのカードが使われるのは当然かもしれません。
もう1台は安価なカードレスにして、手持ちの128GBで運用することに。SanDiskの製品ですが、問題なく動作しているようです。

防犯カメラ

安物でナメまくる付属ネジは使わないほうが? 設置は結束バンドが簡単

開梱して最初に行う作業は、カメラ本体にMicroSDカードを挿入すること。そのためには、本体にネジ止めされている挿入口の蓋を外す必要があります。
が、ここで最初の躓き。ネジを回そうにも、どうしようもないほどナメまくり…。複数の通常ドライバーや精細ドライバーでも歯が立たず、最後は強引に、引っ掛けるように外して何とか…。あまりにも貧弱なネジで、唖然としました。
カード挿入後は、無理やりに締めても外せなくなりそうなので、蓋をダクトテープ(防水対候性)で抑えることに。

防犯カメラ_2

本体を壁に取り付けるための付属ネジも同様で、4本すべてがナメるナメる…。半分ぐらいまで回し込むのが精いっぱいで、「こりゃダメだ」と外すにも一苦労。付属ネジに品質を求めても仕方ないでしょうが、あまりにも酷すぎ。どれだけ安物なんだ…。まさに、中華クォリティをナメてました(苦笑)。
仕方なくホームセンターで同サイズのネジを購入したところ、同じドライバーでもナメることはなく。壁面へのネジ留め設置が前提なら、設置作業前に別のネジ購入をお勧めします。
当方は設置場所を試行錯誤した結果、たまたま柱部のほうが設置に適していたため、対候性の結束バンドで本体を括り付けることに。
(最初からそうすれば良かった…)
結束バンドだけで落下しないか不安もありましたが、本体が(想像以上に)軽量なので、問題ないかと。複数の結束バンドを繋ぎ合わせた、長いストッパー的なモノを組み合わせておけば、安心感も増します。
結束バンドを屋外で使用する場合は、必ず屋外向け対候性の製品を選ぶこと。安価な屋内用は紫外線で劣化し、カメラ落下のリスクが高まります。

配線には付属品以外の用品も必要

導入したC520WSには有線LAN接続も可能ですが、面倒なので今回はWi-Fi運用。なので、配線は基本的に電源だけとなります。
付属品は、ACアダプターに直結された電源ケーブルのみ。ケーブル長はかなり長い(約3メートル)ものの、それだけで事足りるケースは少ないかと。なので、延長ケーブル類が必要になります。
屋外コンセントを使用する場合は延長ケーブルだけで済みますが、屋内のコンセントに繋ぐ場合は、窓から電源ケーブルを引き込む「隙間ケーブル」的なモノも必要に。付属品の電源ケーブルはかなり細めですが、それでも窓や雨戸を閉めた際に隙間ができてしまうので。

上記のケーブルを(他に2メートルも)組み合わせ、事前に購入しておきました。
隙間ケーブルは、なるほど便利な製品で、想像以上に作りもしっかり。これなら、窓や雨戸を閉めても大丈夫でしょう。

また、本体から出ている短い電源ケーブルと延長ケーブル、延長ケーブルと隙間ケーブルは接続部が屋外になるため、防水絶縁の自己融着テープで被膜しておくと安心です。巻くだけで締まり、融着してくれるので、素人作業でも問題なし(苦笑)。安価なビニールテープなどは、時間経過とともに剥がれてきますからね。
自己融着テープは、はくり紙がないノンセパレーター(セパなし)タイプだと作業が簡単です。100均などで売られている安価な製品は、ほぼセパありタイプなので要注意。

とまぁ、本体以外に用意すべきモノがけっこうあり…。なんだかんだと散財になるので、導入費用はそれらも含めて考えたほうが良いかと。

Tapo C520WSの使用感や気になる点は?

なわけで、ようやく本題に(苦笑)。というか、初めての設置には、かなり試行錯誤するはずなので…。
ここからは、実際に1か月半ほど使用してみた雑感をまとめておきます。

基本的な性能は高いのでコスパにも満足

  • ほぼ360度をカバーし、パン&チルトも可能
  • 台風(豪雨)でも大丈夫な、IP66準拠
  • 有線LANとWi-Fi接続両用

こうしたスペックだけでもコストパフォーマンスは高いですが、様々な使い勝手や映像の画質にも、それなりの満足感を得られるはず。なるほど、売れている製品(メーカー)だけのことはあると。
いちばんの売りな? パン&チルトは、多少ギクシャクするものの問題ないレベル。真後ろまで映る性能に「ほぉー」と感心させられたり(笑)。
紙の説明書は簡易メモ的なモノだけですが、使用法は接続したスマホの設定画面で理解できます。中華製品ですが、日本語もヘンじゃない(苦笑)。使い勝手が考慮された設定なので、初めての防犯カメラでも、悩むことなく使えるのでは。
とはいえ気になる点もあるので、ここからはそうした面を。

夜間の画質は謳い文句ほどでは…

日中の撮影画質には不満なしですが、「スターライトカラーナイトビジョン」と銘打たれた夜間の画質は、そこまで大したものではないような…。モノクロの赤外線映像に、色がついているだけマシかなレベルでしょうか。
少なくとも、夜間も日中並みに鮮明な映像が…とはなりません。この「スターライトカラーナイトビジョン」目当てに最上位機種を選ぶ理由は、あまりないかも。
自分の場合は、検知機能の進化や、IP66準拠(下位機種はIP65)、有線LAN接続も可能なオプションなどから本モデルをチョイス。価格差も少ないですし。

「人物」以外の検知機能は無反応や誤検知も多く…

期待していた検知機能も、思ったほどではないかなと。かといって、大きな不満もありませんが。
基本的には「人物」「ペット」「車両」「動体」の検知設定で、防犯カメラにもっとも必要な「人物」検知には、ほぼ満足。稀に、強風に揺れる植物を「人物」と誤認識してくれますが(苦笑)。
「ペット」検知は、意味があるのか謎。家にペットはいませんが、庭に猫や鳩、カラス等が入ってきても検知せず。堂々と、ゆっくりとカメラの前(下)を歩いていく野良猫に、まったく反応しません。「動体」をセットしておけば検知するものの、これには問題が…。
「動体」検知は感度や検知エリアを設定できるのですが、どう設定しても、誤検知が多すぎ。遠くの(設定画面上ではエリア外の)人物や車両に反応し、通知が届く度に「またか…」と。特に夜間は、車両のヘッドライトが届く範囲すべてを「動体」と判断してしまうため、誤検知だらけに。
夜間は雨粒も「動体」と判断され、強雨や豪雨の晩などは検知・通知・検知・通知の繰り返しに…。感度を下げても変わらず、使い物にならないため、オフにするしかありません。
ただし、これは屋根がない雨ざらしな場所に設置したカメラのみ。雨粒から距離があるためか、軒下に設置したカメラは誤検知しません。なので、使い方次第というべきかも。
「車両」検知は、そもそもセットしていないので不明です。

異常検知の通知が大幅に遅延することも…

前述の検知機能で異常を感知すると、Wi-Fi接続したスマホに通知が届きます。
とはいえ即座にではなく、30秒~1分ほど遅れて。異常検知~カメラ追従~目標消失から1分程度で撮影終了~通知、なので。Wi-Fi接続の遅延も、関係している?
まぁそれぐらいは許容範囲なのですが、問題は、30分~1時間ほど遅れて通知が届くケースもあること。原因不明で、問題の切り分けができません。検知時にスマホの電源が入っていないと、電源オン後、2時間以上も経ってから通知が届いたり…。
うーん、リアルタイムの異常対応より、異常の記録保持を目的としたほうが良さそう?

360度カメラでも異常検知画角は100度ほど?

これは自分が勝手に勘違いしていたことなのですが、異常の対象を360度追従するからといって、360度範囲の異常を検知してくれるわけじゃないと。
カメラの撮影画面はパン&チルト機能で自由に設定できますが、左右の画角は(見た目の印象で)100度ほど。その映っている範囲内でしか、異常を検知してくれません。
考えてみれば当たり前なのですが、360度カメラ=異常検知も360度と思い込みがちだったり…しません?
よくよく仕様を見返せば、

View Range:水平に360°、垂直に130°

とあるだけで、撮影(=異常検知)画面の視野角については記載がないんですね。
いっぽう、パン&チルトしない、360度タイプでない通常型:C325WBの製品紹介ページには

広い視野:最大127°の広い視野で、より広範囲をカバーすることができます。(視野角:127度)

と、明記されているんですね。都合が悪いことは、書いてないのか…。
360度タイプ:C520WSの視野角が100度ほどなのに対し、通常型:C325WBは127度。つまり、異常を検知する画角が27度も違うわけで。設置場所や環境にもよりますが、この差はけっこう大きいような。
異常検知後に対象を360度追従してくれるタイプと、対象を画角127度内でしか追えないものの異常検知範囲が広い通常型、どちらが良いかは悩ましい選択かも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました