オーシャン東九フェリーに初乗船した感想

[Traffic] Misc
[Traffic] Misc

今年1月、思い立って始めた四国へのお遍路旅(区切り打ち)で、オーシャン東九フェリー(東京-徳島-門司)に初乗船。
過去にバイクを無人車航送したことはあったものの、人間も一緒に乗船するのは初めて。そこで思ったことを少しばかり…。

第一印象は、「予想以上に揺れる」。
特に揺れを感じたのが、遠州灘(静岡県御前崎~伊勢湾沖~紀伊半島)に至る区間。けっこうな横揺れと、地震を思わせるような「ドドーン!」的な衝撃の繰り返しで、あれは船首が波とぶつかった際の衝撃&音なんでしょうね。
船酔いに直結する縦揺れがほとんどなかったので、最悪な事態には至りませんでしたが…。就寝中な往路はともかく、復路はちょうど夕食時~就寝時が当該区間となるため、「いやもう勘弁、早く下船したいわ」なんて思いに…。

また、船室が最上階(5階)なのに、エンジン音と振動が盛大過ぎる環境にも閉口。あそこまでエンジン振動がダイレクトに伝わってくる長距離フェリーは、あまり経験がなく。安普請なんですかねぇ。
おかげで、船室内のあちこちからガタピシ音が…。往路のフェリーりつりんでは、ベッド横の仕切り壁が盛大に「ガタガタガタ!」と鳴り響き続け、あまりの五月蠅さに他区画へ移ったほど(船内係員の承諾済)。あれでは、耳栓をしていても眠れない…。
就航する4船(フェリーびざん、フェリーしまんと、フェリーどうご、フェリーりつりん)は統一規格で、いずれも2015年~2016年に就航した新造船。それで、あそこまでガタピシとは…。いかに船内振動が激しいかを物語るよう。

で、気になって調べたところ、4船は全て12,000トン級。
いっぽう、ライバルとなる東京九州フェリー(横須賀-門司)の就航船は15,000トン級。
穏やかな瀬戸内海を航行する、関西-門司・別府の各航路も15,000~16,000トン級。
新潟や仙台から北海道へ向かう航路も14,000~18,000トン級。
(大洗-苫小牧の商船三井フェリー・深夜便のみ11,000トン級ですが、2025年に15,000トン級の新造船へ置換予定)
うーん、黒潮に沿って航行する四国・九州便にしては、船が小さい? だから揺れる? 振動が大きい?

船舶に関しては素人なので推測の域を出ませんが、寄港地:徳島での乗下船ではなく、門司まで乗り通すなら、もっと揺れるのでしょうか。
ただでさえ航海速力が22ノットと遅く(他航路の就航船は、もっと速い)、東京湾での速度規制(12ノット以下)がかかることもあり、東京-徳島間で18時間、門司までなら2晩32時間と乗船時間が長い航路。それで揺れや振動が大きければ、忍耐力が試されるわけで…。
正直、また乗りたいとは思えないかも。
今回はカブで行ったため、同フェリーの利用しか手段がなかったんですけれどね。(陸送は高額過ぎる…)
お遍路は区切り打ちなので、次回以降をどうするか。お遍路に限らず、四国を走るならカブがいいかなと思っていたのですが、うーん。

追記

そうはいっても、クルーの丁寧な乗客対応など、「船旅を楽しんでほしい、また乗船して欲しい」的な利用者への配慮は十二分に感じました。
かつて同航路で耳にした「貨物のついでに人間も乗せてやってる」イメージは、遠い過去のものなのでしょう。
放っておいても客が乗る、北海道航路に見られる傲慢さとは月とスッポン(苦笑)。
それだけに、上記の問題点が残念だったりもするわけですが。

 オーシャン東九フェリー
 オーシャン東九フェリー
 【往復とも、乗船時に記念品(乗船した船をデザインしたミニサイズの箱ティッシュ)をプレゼントされました】

コメント

タイトルとURLをコピーしました