シェラカップ EVERNEW:チタンシェラカップFDを購入

[Camp] キャンプ用品

 *全面的に書き直しました。

 初めての北海道キャンプツーリングを終えて、痛感したこと。
 スノーピークのアルミパーソナルクッカーセットだけでは、調理器具&食器が足りない!
 食事に味噌汁は欠かせない人なのですが、インスタント味噌汁を作ろうにも、お湯を沸かす器具がない…。クッカーの大&小は、炊飯&おかず調理に使われてしまうので。(味噌汁を飲むだけなら、プラスティックの耐熱コップでOK)
 必要なのは、荷物にならず、収納も便利で、それだけで幅広い用途にも使えるもの。
 となれば、やはり行き着いたのはシェラカップ。アウトドアの定番調理器具ですね。

シェラカップ

 アメリカ最古の環境保護団体:シェラクラブが会員用に配ったのが始まりと言われ、日本では70年代のバックパッキングブームの際、リュックにぶら下げて歩くのがステータスとなったこともある。
 バックパックにぶら下げられ、ロープで干しやすく、スタッキング(重ねて収納)すれば複数個でも嵩張らない形状が特徴で、コーヒーなどを沸かしてそのまま飲めたり、簡単な調理や炊飯(容量の関係で0.5合)まで可能という、システマティックなアウトドア調理器具。

 この本家製品はステンレス製ですが、今回はチタン製で考えます。口に直接つけて使う調理器具なので、熱伝導性の高いステンレス製では、冷ましてからでないと唇を火傷してしまう。。。熱い(温かい)ものを扱えないのでは、意味がないでしょ。
 本家の製品は口をつける部分が熱くならないよう工夫されているそうですが、そもそも「本家オリジナル製品」らしく高価なので、実売価格が国内メーカーのチタン製と変わらない。ならば、チタン製のほうがいいなと。
 クッカーセットなどと違い、チタン製でもそれほど高価にはならないですし(^^;;

 この本家オリジナルに近い製品として、国内で一番人気らしいのが、スノーピークのチタンシェラカップ(E-104)。
 使いやすい形状を突き詰めれば似たようなスタイルになるのでしょうが、キャンプツーリング用途では、把手の部分が邪魔。バックパックのように、バイクにぶら下げて走るわけにもいかないですし。
 なので、把手部分を折りたためるタイプが必然に。
 Snow Peakにはそうした形状のワッパーカップという製品があるものの、折りたたんだ把手部分がうまく重ならず、複数個をスタッキングできないらしく。重ねられないのでは、シェラカップの意味がない? 取っ手の強度にも問題があるようなので、候補から外すことにします。
 (ワッパーカップは2009年限りで廃番になりました)

 となれば、残るはEVERNEW製品だけ。同ブランドのシェラカップにはチタン シェラカップFD(EBY152)とチタン シェラカップDX(EBY155)の2種類があり、把手部分の形状が微妙に異なります。
 なぜ2種類あるのかは謎ですが、後者は把手が大きい分だけ重く、バランスが悪くて自立できないとの評判も聞いたため、却下。
 自立できない(置くと倒れてしまう)調理器具なんて、使用環境が限られるアウトドアでは使い物にならないじゃないですか。チタン製は軽すぎて自立しにくいともいわれるので、その意味では、ステンレス製のほうがいいのかしらん…。(安いし)
 シェラカップの場合、そもそも本体が軽量なため、把手部分を(重くなる)折り畳み構造にすると重量バランスが崩れ、自立しにくくなってしまうのでしょう。軽量なチタン製では、なおさらのこと。便利なはずの「把手を折り畳める」シェラカップが他社からリリースされていない背景には、こうした事情があるのかもしれないですね。

 購入したのは2個。自立できるかどうかを試してみると、ちょっと危なっかしいものの、大丈夫。
 次の北海道キャンプツーリングでは2週間ほど使用しましたが、風の強い日でも問題なく自立してくれました。
 ちょっと失望したのは、2個をスタッキングすると、しっかり重ならないこと。折り畳み式で厚みの増した把手根部分が、重ねた場合、どうしても浮いてしまうんですね。2個までなら無理矢理に重ねられないことはないものの、これが4個、5個になると無理ぽ…。
 商品写真の形状をよく見ればわかることなのに、「スタッキングできる!」と思い込んでしまっていた自分が悪い(^^;;

 それでも2個程度なら、重ねた状態でアルミパーソナルクッカーセットの上に載せ、付属の黒いネットでまとめて括れます。
 シェラカップの直径は、クッカー大のそれより若干小さい程度。シェラカップを裏返して重ねると、ちょうどいい感じのすり鉢形状になり、うまく括れるんですね。ガチャガチャ動いたり、ネットの中で動き回ってしまうこともありませんでした。
 また、クッカー小に収めて、ひとつにまとめることも可能です。
 ただ、この場合は、クッカー小に250のガス缶を入れることができない。どちらを選ぶかは、ケースバイケースですねぇ…。
 いずれにしても収納性は高く、さすがはアウトドアユースの定番製品。
 大して荷物は増やさず、幅広く使える調理器具が増えてくれる。自分の意図には、まさにピッタリで。

 あと、キャンプで「使ってみたい」一品なことも、間違いなし。
 その「いかにも」な雰囲気が、やっぱりね。キャンプ用品って、やっぱそーゆーものでしょ。
 などと、徐々に思うようになってきました。ヤバいかも(^^;;

 *追記

 その後、実際に長期キャンプツーリングで使ってみての印象は…。
 何かをちょっと温めたり、お湯を沸かす用途には便利。液体状、固体状のモノどちらにも使える形状は、確かに「万能調理器具」ですね。
 チタン製を選んだ期待通り、火に掛けた後、口に直接つけても「あちちっ」となることはなく。
 が、いっぽうで欠点も…。
 味噌汁などが、冷めやすい。保温性は、ないに等しい。
 幅広な形状と、シングル(一層)構造からすれば当然かもしれませんが、それまで使っていた耐熱コップと比べ、明らかに冷めるのが早い。
 自分が北海道ツーリングに出向く6月下旬~7月上旬は、夜になると冷え込みます。食事タイム後半は、冷めた味噌汁が悲しい…。改めて火に掛け、温め直せば済むことなのですが。(面倒)
 火に掛けられる、シングルタイプのマグカップはどうなんだろう。同じ一層構造でも、コップ形状になる分、保温性に違いが出るのかなぁ。
 併用してみればわかるものの、また荷物が増えてしまう…。

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