銚子電鉄からのSOS

[Traffic] Railway

 千葉県の銚子電鉄が大ピンチらしい。。。
 資金不足から、毎年下期に実施する車両の法定点検が発注できないそう。所有する現役車両5両のうち、すでに1両は期限切れ、年明けにはさらに1両、年度末までには2両の期限も切れ…って、1両しか運転可能な車両がなくなる!?
 そのため、駅舎内での製造販売で話題となった(しかも、おいしい)濡れ煎餅の販売を強化して、車両の点検費用を賄おうというキャンペーンが貼られているらしい。。。

緊急報告

電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!!
電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。

銚子電鉄商品購入と電車ご利用のお願い

 拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、弊社鉄道事業並びにぬれ煎餅事業に対して、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、早速ではございますが、弊社は現在非常に厳しい経営状態にあり、鉄道の安全確保対策に、日々困窮している状況です。 年末を迎え、毎年度下期に行う鉄道車両の検査(法定検査)が、資金の不足により発注できない状況に陥っております。このままでは、元旦の輸送に支障をきたすばかりか、年明け早々に車両が不足し、現行ダイヤでの運行ができないことも予測されます。 社員一同、このような事態を避けるため、安全運行確保に向けた取り組むことはもちろんですが、資金調達の為にぬれ煎餅の販売にも担当の領域を超えて、取り組む所存でおりますので、ぬれ煎餅や銚子電鉄グッズの購入、日頃の当社電車の利用にご協力を賜りたく、お願い申し上げる次第でございます。

敬具
平成18年11月 吉日
銚子電気鉄道株式会社 代表取締役社長 小川 文雄
銚子電気鉄道労働組合 執行委員長   常陸谷恭弘
従業員一同

 (同社公式サイトより)

 うーむ…。
 この濡れ煎餅や、観音駅で製造販売されるタイ焼きの販売が好調なこともあり、一時期の危機的状況は脱したと思われていた銚子電鉄ですが…ここまで状況が悪化していたとは。
 今年8月に、前社長が借入金の着服による業務上横領容疑で逮捕されたことも関係しているようですね。その総額は1億円以上と言われ…。この影響もあって銀行からの融資が停止されたことも、今回の窮地を生んだ要因のようですね。
 車両1両あたりの点検費用は約400万円で、運行には最低でも3両の車両確保が必要なため、当座に必要な資金は約1200万円だそう。1枚85円の濡れ煎餅、約59万枚分。。。!! ちなみに、昨年度の売り上げは約1億8000万円で、鉄道事業の売り上げ=約1億1500万円の1.6倍だったとか。そ、そんなに売れていたんだ、あれ…。タイ焼きのほうはどれぐらいなのだろう。アンコがぎっしりでこちらもおいしいですけれど。

 で、当初は犬吠駅でのみ製造販売されていた記憶のあるこの濡れ煎餅、現在は仲ノ町駅でも製造販売される他、観音・笠上黒生・外川の各駅でも販売されているんですね。
 また、JR総武線方面のキヨスクや東京駅一番街、あちこちのデパートでも販売されているよう。いつの間に、そんな有名ブランド煎餅になっていたんだろう!? もちろん、同社公式サイトでのネット通販も受け付け中。オーダーが殺到してパンクしているようですが。。。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました