キャンプ用のクッカーは、これまでスノーピーク:アルミパーソナルクッカーセットとシェラカップで済ませてきました。
クッカーとして初購入した同セットは、使い勝手こそ悪くないものの、ちょっと小さいのが難点。大きなクッカーで荷物が増えてしまうのはイヤだけれど、何か作ってみようかと思っても、「このクッカーだけじゃ無理だな」と諦めていたわけで。
キャンプ経験を重ねるにつれ、もうちょっと何とかしたいぞ、と。
このセットの場合、クッカー小で炊飯をすると、調理に使えるのはクッカー大のみ。フタがフライパンになるとはいえ、実際には「簡易的なフライパンとして使えないことはない?」程度のシロモノ。試しにウィンナーを炒めてみたところ、焦げついて真っ黒になってしまい、後処理に一苦労で…。以来、フライパンとして使う機会は皆無でした。
なわけで、別にフライパンを用意したらどうだろうと、評判が良さそうな定番製品を検討してみることに。
- ユニフレーム:山フライパン
- エバニュー:アルミフライパン マーブル
- プリムス:ライテック・フライパン
が、どうも一長一短。
スノピのクッカーセットとのスタッキング具合もよくわからないし、作りからして割高な印象もあり、今ひとつ購入意欲が湧かない。
というか、日本のキャンプ用クッカーって、高すぎません? ロクにコーティングもされていない、薄っぺらなアルミ製品が数千円もするなんて。アウトドアユースの専門品とはいえ、一般的なキッチン用品に比べ、余りにも暴利なのでは?
需要が違いすぎることは確かなので、割高になるのも致し方ないかもしれませんが。
で、視点を変えてみました。
別に、国内で流通している製品じゃなくても、いーじゃん。
アメリカのアウトドア市場なら、国内でフライパン単品を買うのと大差ない価格で、フライパンも付いたクッカーセットが買えてしまうんだもの。しかも、安価なアルミ製品も厚くタフな作りで、内外ともコーティングが施されているのは当たり前。ベースになる考え方というか、コンセプトが違いすぎるようにも感じられて。
ちなみに、クッカーやフライパンのチタン製品は対象外。火の回りを考えると実用的じゃないし、何より高価なので。荷物の重量を1グラムでも減らすことに苦慮する、登山ユースや自転車旅ではないですし。
そうなると目が行くのは、かつて大人気だったMSR:BLACKLITE CLASIC COCKSET。
国内では正規品が非流通なため、多くの方が個人輸入したらしいです。残念ながら2008年で絶版となり、自分がキャンプツーリング用品を考え始めた頃には、「あそこでまだ売られている」といった情報を目にしたものです。あの頃に買っておけば良かった…。
ebayでは今もそれなりに中古品が流通し、希に未使用品も出るようです。が、日本からセカイモンを利用して落札すると、送料や手数料で割高な買い物になってしまう。米国内+米国~日本+日本と、送料が二重、三重にかかることも難点で。
また、サイズ的に、「キャンプツーリングのソロ・ユースでは、ちょっと大きすぎる」のもネック。フタがひとつしかないので、炊飯と調理が必要な日本のキャンプ向きとも言い難い。米を炊かない海外での調理なら、問題ないのでしょうが。
いや、それでも、所有欲を刺激する製品ではあるんですけれどね…。
国内でフツーに購入でき、BLACKLITE CLASIC COCKSETに近い製品だと思われる、プリムス:ライテックスーパーセットも同様ですね。
こちらも、プレミアム感は十分ですが。
そこで考えたのが、TexsportのBlack Ice The Scouter Hard Anodized Cook Setという製品。
トレイルコッヘル・タイプじゃない非深型・鍋型な1.5リットル+1リットルのクッカーは、大きすぎず小さすぎず、キャンプツーリングでのソロ・ユースにピッタリ。2つのクッカーそれぞれにフタがあるため、炊飯と調理の両方に使える作りも有り難い。
しかも、実用的な18cmクラスのフライパンがセットで、クッカーともに焦げつき防止のコーティング付き。
こんな製品が定価40ドル弱で流通しているなんて、アメリカのアウトドア製品市場が羨ましいですよねぇ。
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