都内の鉄道のバリアフリーは不十分

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 1月25日の日記の続き。
 さらに都内各駅のバリアフリー情報を調べる必要に迫れるのだけれど、WEBサイト上の各駅構内図だけでは、細部まではわからないことも多い。で、鉄道各社に問い合わせてみたところ、その対応、対処がずいぶん違うことに気づかされる。

  • JR東日本
    • 問い合わせ窓口:テレフォンセンター(06:00〜24:00/無休)
    • 各駅の電話番号は非公開で、問い合わせはすべてテレフォンセンターを通すシステム。
    • その場合、テレフォンセンター側で駅に問い合わせて返答をしてくれる(その間は保留状態)パターンと、各駅に電話を繋いでくれるパターンの二通りがありました。が、後者の場合、複数の駅への問い合わせだと、一駅毎に電話を切り、またテレフォンセンターにかけ直して一から説明…ということに。しかも電話がなかなか繋がらない。。各駅への直接問い合わせをさせないのも合理化の一環だろうけれど、はっきり言って不便すぎ。
    • WEB上の案内はもっとも情報が多い。駅構内図にはエスカレーターが1本なのか上下ともある2本なのかが記され、別ページの歩行の不自由なお客様へ 駅の主な設備紹介を見れば、1本しかないエスカレーターが上りなのか下りなのかを知ることもできる。
  • 東京メトロ
    • 問い合わせ窓口:お客様センター(09:00〜20:00/無休)
    • 各駅の電話番号は公開。
    • 詳細情報を各駅に問い合わせる必要がある場合、調べて折り返し連絡をくれる。もっとも親切。
    • WEB情報は駅構内図だけで、1本のみのエスカレーターが上りなのか下りなのかはわからない。
  • 東京都交通局(都営地下鉄)
    • 問い合わせ窓口:インフォメーションセンター(09:00〜19:00/無休)
    • 各駅の電話番号は公開。
    • 詳細情報は各駅に問い合わせるよう、電話番号を案内するだけ。
    • WEB情報は駅構内図だけで、1本のみのエスカレーターが上りなのか下りなのかはわからない。

 同じ地下鉄でも、東京メトロ東京都交通局では問い合わせ窓口の受付終了時間が1時間も違う上、対応の仕方にも差がある。しかも、後者の電話はとにかく繋がらない。。。この違いは、国営と都営の差?
 ただでさえ一つの都市に二つの地下鉄事業者があり、乗り換えで運賃が高くなったりして不便なのに、こうして各駅の情報を調べようとするとさらに二重の手間がかかってしまう。統一併合してくれたらどれだけ利便性が上がるだろう。


 さて今回、後楽園の東京ドームシティに行かなければならなくて。
 ウチは西武新宿線沿線なので、フツーに考えると以下の4ルートが思い浮かぶのだけれど、調べれば調べるほど八方塞がりに…。
 なお、地下鉄丸ノ内線の後楽園駅は、降りてから歩道橋を渡るか、延々迂回しなければならないので却下。

  1. (西武)−高田馬場−(JR)−新宿−(JR)−水道橋
    • JR水道橋駅がネック。
      • (高架の)ホームから(地上の)改札まで、西口は階段のみ。
      • 東口はお茶の水方面ホームのみエスカレーターありだが、上り専用。新宿方面ホームは階段のみ。つまり、「降りられない」&「乗れない」。
  2. (西武)−高田馬場−(地下鉄東西線)−飯田橋−(地下鉄大江戸線)−春日−(地下鉄三田線)−水道橋
    • 魔の飯田橋駅が控える(苦笑)。
      • 東西線から大江戸線へは全階段にエスカレーターがあるものの、距離がおそろしく遠い。。
      • 逆に大江戸線から東西線に向かうと、東西線の改札階−ホーム間がエスカレーターしかなく、2か所に1本ずつあるうちの改札寄りは基本が上り専用、ホーム中程のものは時間帯や曜日によって変わるものの、平日夕方以降はいずれも上り(土日は全日下り)。2本あるのだから、必ずどちらかが上り下りになるようできないのだろうか。
      • エレベーターは東西線の西船橋方面ホームとバリアフリーでつながっているため、行きは使える。が、帰りの中野方面ホームへの接続はなく、西船橋方面ホームを端から端まで歩いて反対側の改札階へエスカレーターで上り、さらに下りエスカレータで中野方面ホームに下りるしかない。エスカレーターが上り専用の時間帯は、お手上げ。
      • そのエレベーターも、JRや他地下鉄の飯田橋駅からは遠く離れた九段下寄りのへんぴな場所にしか上れず、タクシー利用も難しい。
      • 別のエレベーターが南北線改札付近にあり、こちらは地上の場所も便利。ただし、東西線改札まで延々歩かなければならず、さらにホームへ下りるエスカレーターが上り専用の時間帯ならお手上げ。
  3. (西武)−西武新宿…新宿西口−(地下鉄大江戸線)−春日−(地下鉄三田線)−水道橋
    • 新宿西口がネック。
      • 西武新宿駅方面の出入口には上りエスカレーターしかないため、行きは使えない。
      • エレベーターは、もっとも近いところでも小田急ハルク裏にしか設置されておらず、遠すぎる。
  4. (西武)−中井…中井−(地下鉄大江戸線)−春日−(地下鉄三田線)−水道橋
    • 西武線の中井駅は、バリアフリー設備が皆無。(現在、工事中)
      • 西武新宿方面ホームから改札へは階段の跨線橋しかなく、行きは使えない。
      • 所沢方面ホームと改札は地上階でつながっているので、帰りは使える。

 いや、参った。。。帰路は何とかなっても、往路はどうしようもないじゃん。
 と、頭を悩ませたあげく、通常なら思いもしないルートを考えつく。

  • (西武)−高田馬場−(JR)−巣鴨−(地下鉄三田線)−水道橋

 これなら、バリアフリーにネックとなる駅はない。
 (車イスの場合は、JR巣鴨駅の改札階と地上の間がエスカレーターしかないため不可)

 しかし、水道橋へ行くのに巣鴨を経由するなんて。。。
 身障者の方であれば、常日頃からこうしたことに悩んでいるわけですよね。正直、ものすごくくだらないことに頭を悩まされる、無駄な時間とでも言うか。。「この駅はエレベーターがあります」、「この駅にはエスカレーターがあります」なんて、そんなカタチだけの設備では本当のバリアフリーとは言えないでしょ。考えさせられます。。

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