四国アイランドリーグ(徳島インディゴソックス戦)を観戦。JR四国《徳島ヴォルティス号》にも乗車。

[Sports] BaseBall

 徳島へ行く用事があったついでに、今年からスタートしたプロ野球の独立リーグ、四国アイランドリーグの試合を観戦してみることに。

 チケット 選手名鑑
 【↑(左)チケットは¥1,000(全席自由) (右)入場時に渡されたウチワと、売店で購入した選手名鑑(¥500)】

 この日の開催試合は、鳴門球場(鳴門総合運動公園野球場)で行われる徳島インディゴソックスVS愛媛マンダリンパイレーツ戦。
 神戸方面からの高速バスを、高速鳴門バス停で下車してから、どうするか。路線バス利用だと、いったん鳴門駅前に向かい、路線を乗り換えてから球場最寄りの運動公園前バス停で下車することに。が、鳴門駅から運動公園前へのバスは一日数本しかなく、時間も合わない。なので仕方なく、高速鳴門に常駐しているタクシーを利用することに。
 運動公園までは10分足らずで、料金は1,000円ほど。運転本数が多い他のバス停からは徒歩15分ほどかかるらしく、交通の便が悪い場所ですねぇ。大半の観客は、クルマで来場するのでしょうが…。


 到着した運動公園では、とにかくだだっ広い敷地に圧倒されてしまう。正面入口からとぼとぼ歩いていくうちに、「ようやく野球場が見えてきたぞ~」てな感じ。しかもまた、その球場が予想以上に立派なもので。
 が、周囲は霧、霧、霧。淡路島までは晴れ間も見える曇天だったのに、大鳴門橋を渡って徳島県に入った途端、濃霧の空模様でしたからね。不安通り、試合開始は18時から30分ほど遅れるそうな。
 球場内では、DJが盛んに場を盛り上げつつ、「たぶん試合はできます!」と(苦笑)。本来は7回に行なわれるはずの【早食い競争】(観客参加)を試合開始前に実施するなど、場内はちょっとしたお祭り気分。
 このDJ氏は、試合中の選手紹介なども調子良くしゃべってくれるのだけれど、球場の音響設備が貧弱なためか、何を言っているのかよくわからないのは玉に瑕。

 運動公園 球場外観

 球場入口 試合看板

 この日は、隣接する陸上競技場でサッカーJ2:徳島ヴォルティスの試合(VS札幌)も開催中。そちらは19時キックオフながら、既に会場のボルテージが上がっているらしく、歓声が盛んに聞こえてくる。
 いっぽうの野球場内は、いたってのんびりムード。好対照だなぁ。
 後半戦の開幕日で、久々の試合(高校野球の予選期間中はお休み)となるためか、観客は予想以上に多かったですね。ホームの一塁側内野席は6~7割程度の入りで、正式動員数は1,074人。三塁側は数えるほどしか観客がいないので、そんなものでしょうね。(外野は未解放)。
 ちなみに、サッカーの試合は観客数4,012人。そう言えば、乗車したタクシーの運ちゃんも、「野球場? サッカーじゃないの? そうか、今日は野球もあるんだ」てな調子だったっけ…。認知度アップと人気定着には、まだ時間がかかりそうですね。

 インディゴソックスのトラック グッズ売り場

 ようやく霧も薄らぎ(と言っても外野のほうはよく見えない)、30分遅れの18時30分に試合開始。
 と、この試合がまたすごい。とにかく「イケイケ、いてまえ」の展開なんだもの。ランナーが出れば、盗塁また盗塁、そしてエンドラン。攻めて攻めての野球なんですね。面白いのは確かですが、ちと大味かも。徳島の(エースらしい)先発投手・角野が力投タイプなこともあってか、ピッチャーもどんどんストライクを投げ込んでの勝負! 角野は上宮太子の投手として、甲子園(第72回センバツ)にも出場しているそうな。
 観客席には私設応援団も陣取り、太鼓とチンチン鳴る金物(?)、メガホンで応援を仕切ります。観客も皆がメガホンを持ち、なかなか熱心に応援している様子。固定ファンも、けっこう多い? 「かっとばせ~、***!」の応援と、球場のローカルな雰囲気からは、大昔の藤井寺球場や川崎球場を彷彿させられました。鳴り物の応援だけで、トランペットがないからですかね。選手毎の応援文句も考案されていましたが、応援の仕方には、まだまだ改善の余地がありそうです。
 鳴り物が禁止となる20時以降は、声とメガホンだけの応援に。22時で鳴り物が封印される、甲子園球場のようです。

 外野 グラウンド整備
 【↑ (右)5回のグラウンド整備は、両軍の選手が担当。大変だなぁ。MLBのグラウンド整備員のように、「YMCA」のBGMに合わせて踊りながら。でも、ちと照れがあるような】

 試合風景 ジェット風船
 【↑ (右)7回裏の攻撃開始時には、ジェット風船も飛ばします】

 肝心の試合は乱打戦の様相で、7回を終わって8-4で徳島がリード。5連勝の好調さを、持続しているようです。
 時刻は21時をまわり、隣接する陸上競技場での徳島ヴォルティス戦は終わったらしく…。
 と、それに合わせるかのように、席を立つ観客がけっこういて。その理由は後でわかりましたが、入れ替わりに、サッカー帰りの観客が球場に流れてくるんですね。結局、トータルの観客数はほぼ同じ。

 本来なら、野球もサッカーも21時頃に終了するはずなのですが、霧で試合開始が遅れたこともあり、21時20分をまわっても8回裏の攻撃中。このままだと帰りの足がなくなるため、残念ながら試合途中で球場を後にしました。
 外に出てみると、人影もまばら。運動公園の正面入口に行っても、徳島行のバスなど影も形もなく(T_T)
 徳島バスのサイトには、「サッカー試合日の臨時バス運行のお知らせ」があり、そこには「試合終了後、正面出入口より徳島駅前行臨時直行バスを運行いたします。」と記されていたのに…。(野球の試合に関する案内は一切なし)
 ひょっとして、サッカーの試合終了時に席を立った人たちは、そのバスに乗るため球場を後にしたのでしょうか。利用者がそれほど多いとも思えないので、試合終了後の短時間しか運行されないのかも。
 それでも何とか、運動公園の外、道路の反対側に1台だけ停まっていた鳴門市営バス:鳴門駅行《サッカー臨時バス》を発見。ホッとして乗り込んでみれば、乗客はわずか4人。この臨時バスは、鳴門駅でJRの臨時列車に接続するはず。そうした事前の情報から、何台も臨時バスが連なっている様を想像していたのですが。
 その前にも便があったのかどうかはわからないまま、バスは21時35分に発車。このバスを逃すと公共交通機関の足がなくなるため、危なかった…。やはり、ほとんどの観客がクルマ利用なんでしょうね。
 鳴門駅までは、10分足らず。運賃110円は安いなぁ。

 徳島ヴォルティス号 JR宣伝チラシ
 【↑(左)ヘッドマークも装着した徳島ヴォルティス号 (右)JRのチラシ】

 駅では21時50分発の臨時列車:徳島行《徳島ヴォルティス》号が発車を待っていて、キハ47系3連の(鳴門線にしては長大な)編成には、乗客がわずか10人ほど(苦笑)。
 鳴門線の定期列車は21時08分発が最終なので、試合観戦後の列車利用は無理。そこでJR四国は、7月からこの《徳島ヴォルティス号》を運行し始めたわけです。運行予定は、夏休み期間が終わる8月末まで。利用者がどれほどいるのか、運行実験も兼ねているのでしょうね。車内では係員が乗客数をカウントし、チラシとスタンプラリー券を配っていました。
 鳴門の渦の道(大鳴門架橋記念館エディ)や、大塚国際美術館などの割引クーポンも付くチラシには、「みんなで応援しよう! 徳島ヴォルティス、徳島インディゴソックス」との文字が躍ります。でも、列車の運行日は、サッカーの試合日のみなんですよね。
 乗客も自分以外は全員がヴォルティスのサポーターらしく、皆が徳島ヴォルティス応援きっぷ(徳島-鳴門往復400円)を手にしていました。

 にしても、サッカーと野球が同時開催される日で10人程度の乗客とは…。これでは、来年の運行はないかもしれないですね。
 ましてや、野球の単独開催日に運行されるなど、あり得ないかと。つまり、公共交通機関利用での野球観戦は、事実上、無理だと。こうした面も、四国アイランドリーグの課題かもしれません。
 徳島インディゴソックスのホームゲームは、この鳴門球場の他、蔵本運動公園球場でも開催されています。
 同球場は、JR徳島線の蔵本駅から徒歩10分強。徳島線は鳴門線と違い、夜遅くまで列車があります。サッカーのない日はそちらで開催するなど、交通アクセスへの配慮も必要ではないでしょうか。

 などと、一人だけ青春18きっぷで乗っていた自分が言うのも気が引けますね(苦笑)。

 スタンプ券・表 スタンプ券・裏
 【↑ スタンプ券の表裏。こちらではインディゴソックスも無視されていません。スタンプは、《徳島ヴォルティス号》乗車の度に捺印してもらえる。2つ集まるとソフト飲料が1本、3つで缶ビールが1本プレゼントされるそうな】

 列車はのんびりと各駅停車。鳴門線内は定期列車が走らない時間帯なので、速度制限が為されているのか、とにかく遅い。
 佐古では徳島線の阿波池田行(22時21分発)にも接続し、終点の徳島には22時22分着。牟岐線の牟岐行最終が22時20分に出たばかり(次は阿南行最終23時31分発)なので、もう少し連絡ダイヤを考慮してくれないかなぁ。
 ちなみに、池谷での高松方面列車には、連絡なし。22時55分発の高松行最終列車まで、40分以上も待たされます。徳島エリアに限定した臨時列車運行なので、仕方ないですかね。

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