明大・一場靖弘投手(桐生第一)への金銭授受問題発覚で、阪神・久万オーナーが辞任。合わせて野崎球団社長も辞任の方向性。同じく、横浜・砂原オーナーも辞任。
って、ねぇ。新聞報道によると阪神からは25万円、横浜からは60万円の“お車代”や“食事代”が支払われたそうだけれど…アホかって感じ。ちなみに、問題発覚は明大野球部・別府(元)総監督宛てに届けられた怪文書での告発によるもので、先日の讀賣の金銭授受問題も、同様の告発が巨人相手に行なわれたことから…らしい。どう考えても一種の(明大側関係者による)内部告発ですよねぇ、これって。怪文書によると、プロ野球再編、1リーグ制への移行を急ぐ讀賣潰しが大きな目的で、阪神や横浜の金銭授受に関しては把握していても、2リーグ制維持のため(その時点では)問題提起しなかった…ということらしいけれど、何だそれ。ドラフト直前の今頃になって公になるほうが混乱を招くでしょう。
何にしても、阪神や横浜も讀賣を批判できないってことですねぇ(悲)。横浜の親会社、TBSもいい面の皮(苦笑)。讀賣・日本テレビ、毎日・TBSともプロ野球界再編問題を報道する資格ナシってことですか(呆)。
一場サイドも問題ありありでしょー。讀賣との問題であれだけ報道されたにも関わらず、同様に金銭授受があったことを隠したまま阪神・横浜と交渉し、「在京がいいよ〜」と横浜に自由枠入団…直前だったのだから。「自覚がなかった」って、ガキじゃないんだから。少なくとも今年はドラフト指名するべきじゃないし、明大側の責任問題も総監督の辞任だけで済ませていいのか?
ちなみに、アメリカでは同様なことが起きた場合(よく起きる)、その理由や状況にかかわらずアマ側のチームが数年間の活動禁止など厳しい処置を受けるそう。金を渡すほうより、渡されるほうを取り締まったほうが効果的。アメリカらしいドライな考え方だけれど、理には適っている。
もちろん、讀賣、阪神、横浜の3球団は今年のドラフトから除外されるべき。それぐらいの自浄システムが働かないなんて、どうかしてる。一般社会では考えられない倫理がプロ野球(経営)界にはまかり通ってしまう。その経営母体は社会の一流企業なのにも関わらず。それでいて、いっぽうでは新規参入球団の“審査”だなんて、呆れる話だわ。エロサイトがどうこう、プロ野球は健全な青少年教育のための…などと言う資格はないだろーに。
*2004.11.11、追記修正
しかし、その一場を「救済措置で…」と言いながら中日が獲得に動くという報道も。中日の「救済措置」と言えば、児童猥褻問題で横浜を解雇された中山、ポスティングシステムで行き場のなくなった近鉄・大塚を獲得した例がある。いずれも、結果的には実力のある投手を格安で獲得したことになり、いい印象ではないわけで…獲得に動くなら堂々と、「救済」などという言葉は使わないで欲しいな。果たして今回はどうなる…のかと思ったら、その後は手を引いたようですね。
で、一時は日本ハムが獲得に動くなどという話もあったものの、結局は新規参入が決まった楽天に。まぁ、戦力均衡を考えればベターな結果かも。一場サイドも「在京」にこだわっている場合じゃないということでしょう(^^;;
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