PDAは以前からPalm(Japan):m105を使用し、いわゆる手書き認識ソフトとして、《極楽ペン》というアプリをインストールしています。
その開発・販売元であるMDSはだいぶ以前から業務を停止し、サポートと販売業務は日本トラストテクノジーに移管されているわけですが。
で、その《極楽ペン》が頻繁にエラーを出すようになったもので、サポートしてくれるのだろうかと不安に思いつつ同社に問い合わせてみれば。不具合はなかなか解消されないものの、いろいろと親切にサポートしてくれるんですね。最終的には、ハードリセット後にユーザー新規登録インストールを行うことで、問題解決になりました。
とはいえ、再インストール時からは「試用期間」に充たるので、期間が過ぎると「解除キー」を入力しなければ使えない。その解除キーの発行と再発行を担当すべきMDSが死亡しているため、解除キー発行ができない=アプリ使用不可という困った状態に陥っているわけで。
MDSサイトには、
現在、サーバのトラブルにより解除キーの発行、再発行が行えない状態となっております。
原因の調査中です。恐れ入りますが今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。
という表示が何ヶ月間も記載されたままで…。
この件についても日本トラストテクノジーに問い合わせると、技術担当が復旧作業を試みているものの、ユーザー登録・解除キー発行に関わっていたMDSの人間と連絡が取れず、復旧が難航しているとのこと。
何だかなぁ。ひどい話だ。日本トラストテクノジーにとっても迷惑な話でしょうし、おそらくこのままになってしまうのか。
ハンドスプリング社(Visorシリーズ)が2001年に、Palmの営業部門が2002年9月に日本市場から撤退して以来、こうした中途半端な業務停止状態に陥っているPalmソフト開発・販売メーカーが多いんですよね。結局、日本のPalmユーザーは見捨てられたわけで…。
ある意味では、クリエの登場で日本のPalm市場が壊れてしまったとも言えそうな。もともと趣味の世界だった小さな市場を、乗り込んできた大企業が食い荒らしたような形ですから。いかにもSONYらしい戦略だと言えば、それまでなのですが。
そんなクリエも、今や海外市場から撤退し、日本市場も風前の灯火に? 2003年6月には、かつてPalmから独立したハンドスプリング社が再吸収合併されるなど、Palm市場はPocket PCの前に寂れるいっぽうで。
さて。
いつまでもm105では何もできないし、次なるPDAはどうしょう。
これが現在の悩み。というのが、結論(苦笑)。
SHRAP:SL-C860や、HP:iPAQ hx4700あたりが候補だけれど、先立つものが…。
*2004.10.14、追記
どうやら近日中に、日本トラストテクノジーで解除キー発行ができるようになるらしいです。
責任あるサポートをしようと尽力しているようで、何より。
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