長野県・白骨温泉に続いて、群馬県・伊香保温泉でも温泉疑惑。全旅館のうち7軒が、水道水や井戸水を湧かして浴場に使用していたというもの。今回も報道の発端は週刊ポストで、すっかり温泉Gメン誌と化してるな(苦笑)。まぁ、全国でも著名な大規模温泉の多くは源泉枯渇による循環や水使用が噂されている今、この問題はまだまだ続報が出そうですねぇ。それとも、各地の温泉組合が隠蔽工作に走るのか。いずれにしても、温泉旅行への見直し感が広まるのは必至かと。
もっとも、こうした詐欺行為の背景には、“温泉=芸者を呼んでどんちゃん騒ぎをするところ”とゆーアホな客が“旅行者”の大半を占めるという現状があるわけですよね。“温泉”でありながら“湯”は二の次。やれ施設がどうの、料理がどうの、もてなしがどうの…と、本末転倒な客と、それを煽る旅(もどき)番組、それに踊らされる旅館&温泉関係者…そうした構造が生んだ悲しい現実だとも言える。。。山国の山深い温泉で舟盛りを特別料理に注文する客。超山奥の温泉の民宿もどきな一軒宿に、片道2時間の遠方から芸者を呼ぶ客。自分が旅をしていても、何を考えてるんだか…と思える客の多いこと。
お決まりのパック団体旅行しか知らない、できない連中に何を言ってもムダですけどね。各地を旅していると、自分なりの、自由気ままな旅を楽しんでいる風な外国人観光客に出会うけれど、彼らの目には“ニッポン人のダンタイ”はどう映るんだろう。教えられた、決められたことしかできない、自分でモノを考えることができないニッポン人体質が、ね。
*伊香保町 公式サイトより
温泉表示の不正に関するお詫び
この度伊香保町内の一部宿泊施設において、浴槽の温泉表示が不正に表示されていた事実を伊香保町として認め、謝罪いたします。
このことに関しましては、伊香保温泉を訪れてくださった大勢の皆さまをはじめ、各関係機関の方々の期待と信頼を裏切る形となり、事の重大さにただただお詫び申し上げる次第です。
伊香保町といたしましては、町内の旅館・ホテル等が、どのように温泉を利用し、また表示していたかについての状況を正確に把握していなかったことが、事件の一因にあると厳粛に受けとめ、今後は状況の把握にしっかりと努めていきたいと考えております。また、町内関係団体等と協力し、二度とこのような形でお客様の期待を裏切ることの無いよう、掲示の表示等サービスの充実に全力を注いでまいります。
これを契機として、伊香保温泉は誰からも安心して訪れていただける観光地を目指してまいりますので、何卒見守ってくださいますようお願い申し上げます。平成16年8月9日
伊香保町長 関 口 俊 二
また、同町サイトには今晩から《温泉利用状況》も発表されている。それによると、同温泉の2つの源泉(赤色&無色透明)以外の水道水、井戸水を浴場に使用している旅館は、伊香保ホテル松屋・ホテルニューいちくら・ホテル銀水・ホテル勝保(内湯のみ水使用)・割烹旅館春日楼・ホテル冨久住・もりた旅館の7軒。軒数は報道と合ってますねぇ。
8月10日23時30分現在、上記各宿のサイトに今回の報道に関する記載は一切なし。また、旅館、ホテルを紹介している伊香保町商工会、伊香保温泉観光協会、伊香保温泉旅館協同組合の各サイトにも、そうした記載は全くない。白骨温泉とはやや異なるケースながら、問題意識に欠けていると言われても仕方ないかも。
さらに、同じ群馬県の水上温泉でも、同様に水道水を使用している旅館が数軒あるとの報道も。水上温泉旅館協同組合が水上町に自主申告したそーですが、事が大きくなり、長野のように県の調査が入って発覚する前に公表しておこうという意図が見え見え。現在のところ、水上町観光協会、水上温泉旅館協同組合の両サイトとも、その件に関する記載はナシ。
で、水上温泉と言えば、かつて、ドラマ『花のあすか組!』でヒロイン3人(あすか・ミコ・はるみ)が露天風呂の掃除バイトをした奥利根館! あそこは大丈夫なのかしらん。自分も入浴したことがある無色透明な湯だけれど、単純泉ならどこもそうですからね。。。
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