白骨温泉、その後

[Misc] Misc

 白骨温泉の公式サイトで、各旅館の源泉使用状況が一覧表示されるように(7月16日より)。
 これまで明かされていなかった入浴剤使用の旅館は、つるや旅館、小梨の湯笹屋なことも公開。
 該当旅館がどこなのか、組合や各旅館に問い合わせが殺到したための発表でしょうが…。
 問題の公共野天風呂も、7月14日から営業を休止しているそう。
 どうも、対応の全てが後手後手にまわっている感は否めませんねぇ。
 当初の報道では「ここまで大事になるとは…」的な関係者インタビューも放送されていましたが、まさにその通りな展開に(^^;;

 しかし、つるや旅館のような老舗までやっていたとは、驚き…。同旅館のサイトは閉じられ、お詫びメッセージだけが表示される状態に。小梨の湯笹屋も同様で、こうなると一時的な営業休止状態とも言えますね。
 白骨温泉公式サイトも、お詫びメッセージと各旅館の源泉情報ページだけを公開中。他の観光ガイドページへのリンクは全て消されていることからも、「頭を丸めて出直します」的な意味なのでしょう。
 ただ、各旅館の源泉状態を「源泉かけ流し」「加温」などと詳細に公開したことは、ある意味、ユーザーライクだとも言えますね。今さらという気はしないでもないものの、全旅館が循環濾過を行なわず源泉かけ流しなことも、白骨温泉ならではの美点でしょうし。

 昨今の温泉ブームで全国に次々と温泉が誕生しているけれど、その多くは循環濾過の湯。古くからの温泉を除けば、源泉をそのまま使用している例は意外なほど少なかったり。
 その「古くから」の温泉でも、源泉の枯渇や湧出量減少により、循環に変更されたところが年々増えているわけで。
 それらを全て公開すべきだと思っている利用者は、少なくないはずなんですよね。今回の件が他山の石ではなく、一種の警鐘として(全国に)いい方向に広がってくれればいいのですが。

 *つるや旅館の、お詫びメッセージ

お詫び

 この度、 入浴剤の使用に関して当館にも同様の事実があったことをご報告申し上げ、お詫び申し上げます。

 当館には浴槽が6つございます。内湯と露天風呂がそれぞれ男女別各1槽の合計4槽と、4月末〜11月上旬のシーズンのみ営業する野天風呂「五彩渓流の湯」の男女別の2槽の合計6槽です。このうち「五彩渓流の湯」の2槽につきまして、約数日に1度の割合で各種報道にありました入浴剤を加えておりました。「五彩渓流の湯」については、内湯・露天風呂より循環したお湯を供給しておりますが、日により透明度が高まり白濁しないことがございました。
「白骨なのにお湯が白くない」とのご指摘を頂き、本来なら白骨の温泉そのものをよく御理解頂けるように御説明する努力をすべきところを安易な小細工により、お客様を欺くことになってしまい、大変申し訳ございませんでした。

 今後はこのような行為をやめ、原点に立ち返り白骨温泉本来の湯の良さを知って頂くよう努力する所存でございます。そのひとつとして加熱やポンプアップの有無などを利用者の皆様に分かりやすく情報開示して参ります。

 お客様をはじめ、関係者の皆様に大変、御迷惑をお掛けしましたことを深く深くお詫び申し上げます。

2004年7月14日(水)
つるや旅館

 *小梨の湯笹屋の、お詫びメッセージ

お詫び

 このたび、私ども小梨の湯笹屋は露天風呂にハップ剤を使用していたことをご報告させていただきます。今までご利用いただいたお客様の大切なお時間と、ご予約いただいたお客様のご期待と信頼を裏切ったことを深く反省し心より深く深くお詫び申しあげます。

 平成12年4月に温泉制御の機械を導入、運転を開始しましたが、その後3年ほどたった平成15年4月頃、機械の故障により露天風呂へのお湯の量の調整ができなくなり、また、天候、その日の気温によってお湯が透明になることがございました。その際、今年4月までの1年間ではありますが、露天風呂でハップ剤を使用いたしました。今年4月以降は機械を交換し、源泉を加温するのみで入浴剤は一切使用しておりません。現在、新たにお湯の詳しい成分表(松本保健所)、源泉からのお湯の流れを掲示し、源泉、湯船の中のお湯が完全に白骨温泉の小梨の湯であることを示しております。

 今後は心をいれかえて、いちからお客様の信用回復に努めるとともに、白骨温泉の数少ない源泉を守り、そのお湯の良さを皆様にお伝えしていくよう努力していく所存でございます。

 ハップ剤を使っていたことは事実であり、お客様の信頼を裏切る行為であったことを、最後にもう一度深くお詫び申しあげます。本当に申し訳ございませんでした。

平成16年7月18日
小梨の湯笹屋

コメント

  1. 匿名 より:

    白骨温泉 小梨の湯 笹屋

    白骨温泉にある旅館に立ち寄り湯をしました。(600円)
    源泉賭け流しで、泉質は含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
    ネットでの温泉の評判の良さを見て訪れてみました。
    男女とも内湯がひとつ。(宿泊客には露天風呂もあるそうです

タイトルとURLをコピーしました