カブ用のヘルメットとドライブレコーダー(後編)

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*「カブ用のヘルメットとドライブレコーダー(前編)」からの続き

MAXWIN:BDVR-B001の使用感

ここからは、カブ用ヘルメット装着・簡易ドライブレコーダーとして導入したMAXWIN:BDVR-B001の、使用感を。
本体63グラムと軽量だけに、予想通り装着感は「何も付けていないような」。長時間走行でも、重さを感じさせない軽量さは有り難い。

ドラレコとしては十分な予想外の高画質

実際に撮影してみると、予想外の高画質に驚かされました(苦笑)。
どうせ「見られればいい」レベルの安物画質だろう…と思っていただけに、いい意味で裏切られたと。いやいや、これぐらい映れば十分でしょ。ドラレコとしては、まったく問題ないレベルといっても良いのでは。
走行動画の観点から、価格もスペックも異なるアクションカムと比較するのは酷でしょうが、このレベルなら自分記録用の走行動画には十分。基本画質の高さに加えて、色合いのバランスがいいのか、とても見やすい映像とでもいうか。言葉で例えるなら、「素性が良い映像」?

日没後はさすがに厳しくなるものの、暗所画質が極端に劣化するOSMO ACTION3と比較しても大差ない?
ヘルメットマウントなためか、振動による映像ブレもほとんど感じられず。メーカーサイトの商品概要を見ても、手ぶれ補正的な項目はないはずですが。
ちなみに、音声録音はオマケ程度なので、ないものと思ったほうが良いかと。(ほとんど聴き取れないレベル)

使い勝手は今ひとつでも超便利な自動録画

ただ、本体の操作性は、お世辞にも…レベル。
コストダウン故かボタンとインジケーターが各ひとつだけで、「今は何をしているのか」がわかりづらい。インジケーターのランプは青と赤の2色で、その点灯と点滅から状態を確認するのですが…。手元に取扱説明書がないと、絶対わからん(苦笑)。
また、各種設定はWi-Fi接続したスマホで、専用アプリからのみ。このWi-Fi接続が曲者で、なかなか認識されなかったり…。初期設定段階でイラつかされることは、間違いなし?

いったん設定し、動作してしまえば、簡単お手軽なのですが。
特に、エンジンキーONとともに録画を開始し、OFFで停止する自動録画機能は超便利。録画ボタン押し忘れで肝心なときに録画されていなかった…では、ドラレコとして致命的ですからね。
同機能は、バイクと有線でUSB接続されていることが条件。バイク側にUSBソケットが必要で、配線の手間もかかりますが、常時給電状態なので充電切れの心配はナシ。
ヘルメットにカメラを装着した場合は、付属ケーブルの長さが足りないため、別途USB延長ケーブルが必須でしょう。

ただ、便利さと不便さは表裏一体とでもいうか…。
基本的に電源ON=録画開始なので、例えば本体を充電する際も、ケーブルを繋いだ途端に録画が始まってしまう。
Wi-Fiでスマホと接続する際も、本体電源ボタンを押した直後から自動録画がスタート。
要は「何かしようとする度に録画が始まる」わけで、いちいち録画停止しなきゃでイラつきます。無駄な録画ファイルも、次々と生成され…。
後継モデルから自動録画機能がなくなったのは、こうした不満が多かったからでしょうか。

ちなみに、本体とマウント側は「簡単に取付け・取外しできる面ファスナー固定方式」とありますが…。
この面ファスナー、一度取り付けると、ちょっとやそっとでは剥がせません。簡単に剥がれ、走行中に落下しても困るのですが。
強引に剥がそうと四苦八苦すれば、カメラのマウント側が動いてしまい、撮影角度がぐちゃぐちゃになることも。マウント側でネジを回し、(カメラが付いた)ブラケットごと外したほうが、よほど楽かと。
何にせよ面倒なので、駐輪時にヘルメットをどうするかは悩ましく。結局、付属ケーブルとUSB延長ケーブルの接続部で抜き差しするパターンに。
付属ケーブルが垂れ下がった状態でヘルメットを持つ(収納する)わけで、これが後のトラブル要因に繋がるとは…。

外部接続が「今どきありえない」謎端子

付属ケーブルと本体の接続端子が、もはや絶滅危惧種ともいえるmini USB Type-Bなことも難点。いったい、いつ(何年前の)基本設計なんだか…。
有線接続時は、この付属ケーブルが本体端子部の防水キャップも兼ねる仕組み。よくできているといえばそうなのですが、汎用品での代用が効かない。防水を無視して、端子が剥き出しで良ければ市販ケーブルも使えますが。
そもそもmini USB Type-Bのケーブルなんて、大規模な家電量販店かネット通販でしか入手できないんじゃ?
この付属ケーブルが、後にトラブルの要因となるわけで…。

使用開始から1年3ヶ月で録画不能になった原因は…

なわけで概ね満足していたMAXWIN:BDVR-B001ですが、使用を始めて1年ちょっと経過した頃から、たまに録画できていない状況が発生するように。
症状は日々悪化し、録画開始~録画0秒で停止などを繰り返しつつ、1年3ヶ月目からは録画不能に。

動作不良の原因は付属ケーブル?

本体をヘルメットから外し、付属USBケーブルで電源(コンセント)接続してみるも、インジケーターは点灯せず。録画はもちろん、充電・給電や、Wi-Fi動作もしていない様子。
つまり、カブからの給電が問題ではなく、カメラ本体が動作してない?
要因が本体故障なのか、ケーブルや端子なのかを切り分けようと、本体のみ状態(ケーブル未接続/給電なし)で録画ボタンを押せば、問題なく録画される。Wi-Fiも動作し、スマホのアプリと接続も可能。
このことから、本体のトラブルではなく、ケーブルか接続端子に問題がありそうな。

メーカー:MAXWINのサポート体制は?

そこでMAXWINの公式サイトから問い合わせしようと試みたものの…。これが、わかりづらい。
言葉遣いや案内は丁寧なものの、「何をするためには、どうしたらいい」的なフローチャートが今ひとつ。使い物にならないFAQの、該当項目からしか問い合わせができない仕組みで、該当項目がなければどうしろと?
同社だけでなく、こうした「使えない」サポートページしか用意されていない企業が、本当に増えましたね。サポートなんて直接の利益に繋がらない業務なので、本来は「やりたくない」のも頷けますが。
MAXWINの場合は、どちらかといえば公式サイトの作りがダメダメなだけかも…。
とにかく強引なカタチでメールフォームへ進み、状況を記した上で「どないせい言うんじゃ」と送信すれば…。翌日に、すぐ返信が。迅速な対応には、ちょっと感心。

誠に申し訳ございませんが、保証期間(ご購入後1年間)が切れております。
有償となりますのでご了承お願いいたします。
往復送料ご負担の上、ご返送していただき、点検・見積させていただきます。
御見積提示後、ご了承いただけましたら、そのまま修理となります。

※本体が不具合の場合、新品ご購入と金額が変わらなくなります。
予めご理解、御了承御願い申し上げます。
ご了承いただけない場合は、そのままご返送となります。

まぁ、予想通りの対応で。
使用開始(購入)から1年を過ぎた途端に不具合を起こす耐久性は? と、言いたくもなりますが。

付属ケーブル単品購入も可能だが…

実はケーブルをよく見たところ、本体接続部の直下部分(写真の赤丸部)に、被膜の裂け目が。
中まで断線しているのかはわからないものの、断線が不具合要因な可能性は高いんじゃないかと。

BDVR-B001

なので、「ケーブル単体で購入できるのか」的な問い合わせもしていました。
こちらの返答を要約すると…

代引でのみ購入可能。
給電・充電ケーブル代:2200円
送料:1100円(沖縄県や離島の場合は1760円)
代引手数料:550円
合計金額:3850円(税込)

あー、買えるのね。って、高いだろー、それ。
汎用ケーブルなら数百円で買えますが、この付属ケーブルは、本体側の防水キャップを兼ねたもの。
外出途中で雨に降られることもあるだろうし、汎用ケーブルで接続部が剥き出し状態(=排気ガス・紫外線まみれ)なまま走行し、無事なわけが無い。
事実上、汎用ケーブルでは代用不可だと。

しかも、改めて購入店:カーパーツ KATSUNOKI国際(楽天市場)の該当ページを見ると、購入当時は10,980円だったBDVR-B001本体(付属品込み)の販売価格が、5,980円まで下がっている。(ほとんど処分価格?)
いや、それだったら、本体の予備も兼ねて新品を購入したほうが良くね?

前述の

※本体が不具合の場合、新品ご購入と金額が変わらなくなります。

も考えれば、余計に…。
BDVR-B001のメーカー希望小売価格は、25,980円。(実売価格を考えると…?)
ここでいう「新品ご購入」金額がメーカー希望小売価格だとしたら、とんでもない話で。

結論はBDVR-B001の再購入

なわけで仕方なく、2台目のBDVR-B001を注文することに。
他製品、他社製品も検討しましたが、一長一短な上に、BDVR-B001ほど軽量・高画質で(自動録画など)使いやすい製品は見当たらず。何より、5,980円の実売価格は破格なわけで。前方撮影だけでいいと割り切るなら、コストパフォーマンスは他の追随を許さないかと。

やはり不具合は付属ケーブルの断線が原因

届いた商品を開封し、真っ先に試したことは、新品付属ケーブルを旧本体に接続しての動作確認。
まずはUSB接続で電源に繋ぐと、(旧ケーブルでは無反応だった)インジケーターが点灯。続いて走行撮影を試せば、自動録画・停止とも何ら問題なく動作。
もうあっさりと、拍子抜けするぐらい簡単に不具合の原因が断定されたと。付属ケーブルの断線。
断線した写真赤丸部は、使用時にもっとも負荷がかかる部分。ヘルメット装着のカメラ本体から出たケーブルは、どんなスタイルであれ、真下へ向かって垂れ下がる。絶えず重力が(もっとも)かかり続ける部分なので、仕方ないのかもしれませんが。
とはいえ、そんなことは設計開発段階からわかっていたはず。ケーブルを強化するなど、対応はできなかったのか…。

BDVR-B001付属ケーブル

BDVR-B001付属ケーブル2

ケーブルの同じ部分にばかり負荷が…

新ケーブル装着後に、意識してみると…。
駐輪時にヘルメットをトップケースへ収納する際も、同じ部分にばかり負荷がかかりやすいと、改めて気づかされ。47リットルと最大サイズのトップケースでも、ヘルメットの向きを考えないと、ケーブルが同じ部分で折り曲がり…。
なるべく同じ部分で曲がらないよう、今後は注意するしかないですね。
念のため、新ケーブルの該当部はダクトテープを巻いて補強済み。気休めかもしれませんが…。

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