先のモーターショーで発表された、新型のSYM RV125i(と、200i)。
ネット上では去年のうちからスクープ写真が出ていたものの、ようやく日本でもお目見えと。当初は5月中旬発売と聞いていたものが5月末になり、それにしては情報がなかなか出てこないなぁ…と思っていた矢先。
行きつけのショップ:ワールドスクーターズから、「125のみだけど、新しいRVの実車が入ったから見に来ない?」と電話がかかってきたもので、ようやくかぁ…と思いつつ見てきました。
聞くところによると本来は6月1日の発売開始で、この週末には展示車が入るはずだったそう。ところが本国からの出荷が遅れていて、国内にはまだ1台も入ってきていないとか。。。まぁ、そのへんは輸入車にはありがちな。
なので、そのショップに入ってきたのもモーターショーでの展示品。それでも、現段階で実車が見られるのは国内でここだけ(^^;;
ただし、コンピューターの不良でエンジンは不動。。。見て触って跨って、だけはできますと。
【↑ フロントタイヤが旧型の12インチから13インチにアップ。その効果は? また、この展示車のフロントフォークにはブーツがない…。メーカーサイトの写真でも(125、200とも)同じ。でも、後に同店に展示された200iには、ちゃんとブーツがあって。。。謎】
で、見て触って跨ってみた感想は。。
- フロントタイヤが1インチアップした以外、エンジンや駆動系、ブレーキ、足回りなどは旧型と同じ。
- とは言え、全体の外装デザイン、つまり“ガワ”が大幅に変更されたたため、印象はだいぶ違う。直線的なデザインで統一され、写真で見る以上にスタイリッシュ。フロント周りは予想以上にイカつい感じ? ただ、旧型のようなデザイン的な面白さや遊びはほとんどなく、そのへんで好き嫌いは分かれそう。
- 各部が直線的なデザインになったせいか、プラスチックパーツの安物感が増したよう(苦笑)。旧型の場合は、丸みを帯びたデザイン処理で細部の安風情な造作がごまかされていたのだけれど…。インナー部分の色が、やや明るめのグレーに変わったせいもあるかも。
- ハンドルに(旧型JP=キャブ車にはなかった)シートオープンスイッチが付いた(旧型EFIには装備)。メットイン横にキー穴があり、エンジンオフ時はそちらで開ける。
- “ガワ”の内側は旧型と同じなので、メットインの形状、広さも一緒。A4ファイルサイズのバッグは、やはり入らない…。
シートの(前部)バックレストがなくなった分、着座位置が旧型より後ろに下がった。身長180cm超の自分でも足下に余裕がある。また、バックレストがなくても、けっこう“もたれている”感があったのは意外。ポジションが楽になった分、長時間走行はかえって楽になるかも。
(後に試乗してみると、前モデルの「もたれている感たっぷり」なシートに慣れてしまったせいか、どうもしっくりこない。ポジションが中途半端になり、短時間の試乗でも腰痛気味に…)
(さらにその後、前モデルのバックレスト付きシートに仕様が戻された。ユーザーからの苦情が多発したのかも)- フロントの小物入れの大きさは旧型と同じぐらい。タバコすら入らないの意味なし。
- ヘッドライトはロー・ハイでそれぞれ片側のみ点灯。両点灯にしようと思えばできますが(^^;; HID化する場合、ロー側1灯だけで済む分、安上がりに。
- フロントスクリーンは、かなり長くなった。自分の身長(182cm)でもアゴぐらいまであり、冬場向けのロングスクリーンを渇望していたJPユーザーからすると嬉しすぎる(^^;;
- リアサスは旧型よりやや固めの印象。これに関しては、固いくせに腰砕けになりがちだった旧型のセッティングからどう進化したのか、全体のバランスもあるので乗ってみないとわからない。。
シート後方、タンデム用のバックレストがなくなった。形状からして、後付も無理? まぁ実際には、あっても見た目上のオマケですけれどね。タンデムは基本、しないし。リアキャリアが各社から発売されれば、キャリアに付ける形で実現できないことも…ない?
(シート自体が前モデルのタイプに戻されるとともに、タンデム用バックレストも復活)
【↑ (左)3連メーターはそれなりに見やい。やっぱタコメーターがあるのはイイ。液晶部には時間と走行距離、燃料計が表示される】
【↑ (右)フロントにコンビニフックが付いたが、位置が低すぎる。。。】
【↑ (左)ビヨ〜ンという感じで開く燃料キャップは…面白いけどね(苦笑)。バネが付いていて、キャップは外れない。セルフのスタンドでキャップを外さなくていいのが楽かと言われると、正直どっちでもいい(^^;;】
【↑ (右)グリップ部が妙にデザインちっくになったり、ミラーにゴムカバーが付いたり、ちょっとした小細工が(笑)。個人的には、劣化して汚くなるだけのゴムカバーはないほうがイイ】
【↑ マフラー形状が変更されたためか、エキパイの位置が旧型より高くなった。つまり、右バンク角が従来より深くなっている(はず)。個人的には、これがいちばんの大進化(笑)】
とまぁ、そんな感じ。
最初は、「ガワだけ変わって中身は同じだからなぁ」という印象だったのだけれど、実車を見てみると細かい部分がユーザーライクに改良されていることに気づかされる。旧型がかなりのロングランモデルだったので、ユーザーからのフィードバックもそれなりに多いということでしょう。日本のユーザーはいろいろウルサイからね(苦笑)。
んで、欲しいか?
欲しいよね(笑)。
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