BDレコーダー(DMR-BWT520)購入 その2

[Audio&Visual] Misc

 *何か発見(笑)がある度に、加筆修正しています。

 さて、唐突に導入されてしまったDMR-BWT520ですが、これまで使ってきたBW700や830とは予想以上に違いがありまして。
 以下、その使用感を手持ちの従来機種、BW700や830と比較してみます。比較対象がちょっと古い機種なので、このDMR-BWT520からそうなったのではない部分も多いはずですが。
 また、フツーの人とは使い方が異なる面も多いので、一般的な使用ではあまり参考にならない話かもしれません。。。

 *デザイン、外観、メニューと動作などに関して。

  • 外形サイズを極限まで小さくしたため、背面は接続端子の間隔が狭く、配線し辛い。ここまで薄くしなくてもいいのに。
  • 小型化の弊害は前面にも。表示窓の「録画」表示が小さすぎて、近づかないと「録画1」なのか「録画2」なのかがよく見えない。
  • BW700や830にあった、電源ON=SDカード挿入部の青ランプ点灯がなくなった。そのため、電源ON/OFF状態がわかり辛い。
  • メニューのデザイン、階層構造などは一新されている。クールな印象になったデザインは高級感を打ち出したかったのだろうが、実際に編集などをしてみると、モノトーン基調の画面に白文字で、おまけに文字自体が小さくなったため、単に見づらいだけ。
  • HDDに録画した番組名表示で、BW700や830の文字数制限(全角32文字)がなくなったのは改善点。最近の番組はタイトルが長すぎ…。
  • 各種動作の速度に、大きな不満はナシ。トロすぎて叩きたくなるBW830に比べれば、超・俊敏(苦笑)。
  • リモコンは改悪。「ワンタッチ予約録画」だとか、「かんたんスタート」など、個人的には意味なしなボタンが増えたため、使用頻度の高い「予約確認」ボタンが離れたところへ追いやられ、独立していたHDD/BDの切り替えボタンも1つにまとめられてしまった。1アクションで可能だったHDD/BDの切り替えに3アクションが必要となり、面倒なことこの上ない。
  • 同じくリモコンでは、再生関連ボタンが上方に移動。「決定」ボタンとの距離が広がり、編集時には指を大きく離して移動させないと操作ができなくなった。十字キーそのものが浅くなったこともあり、ボタンの押し間違えから編集途中で作業がリセットされてしまうこともしばしば。
  • EPGが頻繁にフリーズし、動かなくなる。画面上の広告絡みなのかもしれないが、この広告表示のおかげで画面は狭くなるわ、見づらいわで、いいことなし。
    • 初期不良による基板交換後は、フリーズしなくなった。正常動作していなかったらしい。

 年配者や素人に親切だろう的な、余分な機能をごちゃごちゃ付加するいっぽうで、操作によっては恐ろしく不親切で一方的な要素も現れる。メニューの構成&デザイン、操作性など、こうした統一感のなさはPanasonic機の悪しき伝統ともいえるものですね。
 言い換えれば、機能や操作性を、1台のモデル内で総合的にまとめる視野が欠けているとも。開発部門における風通しの悪さ、センスのなさが目に見えるようで、これはもう体質として諦めるしかないんですかね。。。

 *編集、再生、録画、予約などに関して。

  • AVCRECでのW録画中に、編集作業あるいは録画コンテンツの再生をしようとすると、「(W録画中の片方を)いったんDRモード録画に切り替え、電源オフ後にAVCRECに再変換します」的なメッセージが出て、勝手に切り替わってしまう。「そうしますが、いいですか?」などの問いかけはない。他の機能ではくどいほど「いいですか?」的な過程を踏ませるのに、これだけは一方的。
  • BW700や830ではできなかった、BDから内蔵HDDへの書き戻しダビング(事実上のムーブ)。BD上で分割や部分削除など編集したコンテンツは、管理情報がおかしくなるためかHDDにダビングできない。あくまで「HDDに記録された状態そのまま」のBDでなければ、内蔵HDDに書き戻すことはできない。
  • 同じくBW700や830では不可能だった、コンテンツの結合。内蔵HDD内でなら、録画モードが異なるコンテンツ同士でも結合できる。
    • PCに取り込む場合、HDD上で結合したものはいいが、BD上で結合したものは(結合以前の)別々の2コンテンツ(=ファイル)としてしか認識されない。やはり管理情報の問題か。
  • AVCRECの従来モードと現行モードを比較すると、HG=2倍録、HX=3倍録、HE=4倍録、HL=5倍録に該当する。従来の最高画質:HGより上にあたる、1.5倍録というモードも搭載。と、この比較で意外な結果が…。
    • 同じ番組を、BW830ではHGモード、BWT520では1.5倍録にて録画する機会が。当然、録画された容量は1.5倍録のほうが多いはず…と思いきや、HG録画のほうが容量が多いという逆の結果に。なんで?
    • メーカー相談窓口に問い合わせた結果、「*倍録」の現行モードを搭載したBWT520などのシリーズから、AVCRECの演算方式が変更され、より効率よく高画質化できるようになったそうな。その結果、従来のモードより少ない容量で、より高画質に録画できるらしい。1.5倍録と2倍録相当のHGではそもそも容量の差が少ないため、このような逆転現象が起きたのではないかとのこと。
    • 高画質モードであるほど、こうした傾向が生まれやすいらしい。
    • 見方を変えると、録画内容によっては、同じ録画時間で容量が増減するケースも多くなるはず。従来のH*モードでは、録画時間によって容量はほぼ一定でした。
    • 実はBWT520の購入前、同じ相談窓口に「AVCRECのモードが変更されたことで、容量や画質に変化は生じたのか」と問い合わせたことが。その返答は「まったく変わらない」だったのに? これに関しては、演算方式の変更は原則として非公開情報で、ユーザーからの問い合わせに対処する方法がそれに関連したケースのみ、お知らせするという基本方針なのだとか。ちょっと疑問。
  • これまでBW830や700では一度も発生しなかった、再生画像の乱れ(一瞬、画像&音声が飛んだようになる)がランダムに、希に発生する。何度再生しても同じ場所で乱れるため、録画時に失敗しているらしい。
    • 相談窓口に問い合わせたところ、アッテネータの設定を確認してみて下さいとのこと。「何を今さら…」と思ったが、「ON」になっていた(驚)。BW700や830当時の機器と違い、現行機種は当初の設置設定の際、機器側が自動で(勝手に)判断してアッテネータを「ON」or「OFF」に設定してしまうらしい。我が家の環境では、受信感度が低いことはあっても、高すぎることなんかあり得ないのに…。
    • なわけでアッテネータを「OFF」に手動設定し、様子を見てみたが、同様の現象が発生。アッテネータが原因ではないらしい。
    • 問題の発生している地上波は、BW830を内部スルーするカタチでBWT520に入っている。本来ならやるべき配線ではないのだけれど、全局スカイツリー送信に移行する5月までは、受信感度の問題からこれ以上は分配を増やせない事情が…。きちんと分配できるようになってからも現象が発生するかどうか、現在は判断待ち。

 スカパー!プレミアム(旧スカパー!HD)の録画は、これまでのRECBOXは何だったんだと思うほど、使いやすい。当たり前ですが。
 例えば。スカパー!ではよくある、「一挙放送」というヤツ。
 これがRECBOXへの録画だと鬼門で。
 整理の都合上、1話ずつのコンテンツ(ファイル)になっていたほうが便利なので、一挙放送分=1コンテンツを1話毎に分割したい。
 が、RECBOXからMagical FinderとDTCP-IP Disc Recorder Toolを使ってBDに移しても、そのm2tsファイルをPC上で編集可能なソフトはない(いろいろ試しました)。BW700や830などBDレコーダーを使えば、ディスク上で分割は可能。でも、それをPCに取り込もうとすると、分割が反映されていない元の1コンテンツ(=ファイル)としてしか認識されない。
 要は管理情報の問題で、「(最初に)BDに記録された状態そのまま」でなければ取り込めないと。
 いっぽう、最初からBWT520に録画しておけば、内蔵HDD上で1話ずつに分割し、それをBDにダビング~PC取り込みという手順でOK。
 BWT520はRECBOXからのムーブにも対応しているので、Magical Finderで録画コンテンツをBWT520へムーブし、編集しても可。ただ、このムーブには恐ろしく時間がかかる。感覚的には、RECBOX~BDなら30分で済むものが、RECBOX~BTW520だと2時間かかるような。「できる」というだけで、あまり実用的じゃない。
 (単純に、等速ダビングになるだけの話でした。時間がかかり過ぎることに変わりないですが…)

 そんなこんなでいろいろありますが、とりあえずはフル稼働してくれそうなBWT520です。
 HDDなどいくらでも買える。HDDを増設するサーバーマシンや外部機器も、どんどん増やせる。その置き場所も問題ない。
 という条件下なら、PT2で全て事足りるんですけれどね。んなわけないので、こうしてちまちまと苦労するわけですわ。

 *追記

 重大な初期不良が発覚し、基板交換になりました。【BDレコーダー(DMR-BWT520)の初期不良】参照。

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