スカパー!HDコンテンツの移動用に、DTCP-IP Disc Recorderを導入

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 スカパー!HDの録画には、アイオーデータのHVL-AVシリーズ(REC BOX)を利用していますが、その中身を取り出す術は悩みの種でした。同シリーズのユーティリティーソフト:MagicalFinderを使えばスカパー!HD録画対応BDレコーダーにムーブできますが、録画保存のメインをPC上のHDDに移行した今、そのためにレコーダーを購入するのもバカらしい。
 そこで導入を考えていたのが、同社の外付けBDドライブ:BRD-U8DMです。
 「世界初の、DTCP-IPによるネットワークダビングに対応した外付型ブルーレイドライブ」
 というシロモノで、これをネットワーク上のPCに接続すれば、REC BOXからLAN経由でスカパー!HDコンテンツをBDにムーブできると。でも、PC内蔵のBDドライブは所有しているので、そのためだけに2万円超の外付けドライブを新規購入するのも…。
 
 と、悩んでいたら。
 いつの間にか、上記BDドライブ用ユーティリティソフト:DTCP-IP Disc Recorderが単体発売されているじゃありませんか。
 これを使えばREC BOXに保存されたスカパー!HDコンテンツを手持ちのBDドライブにムーブでき、さらにDVDFab PassKey for Blu-rayでPC保存も可能に。
 手間はかかりますが、現状では唯一無二の方法でしょう。
 また、ソフト単体なら6,980円の出費で済みます。直販サイトでのダウンロード販売のみですが、その直販サイトでは8月2日までキャンペーンで1割引に。気づいたのはキャンペーン終了前日で、慌てて購入した次第。。

 ソフト自体は単純で、BDドライブを内蔵するPCを仮想サーバー化し、同時にライティング機能も持たせましたよ的なモノ。それだけの機能で7,000円かと考えれば割高にも感じますが、他に選択肢がないので致し方なし。

 さて、アイオーデータの製品は総じて不親切なのですが、このソフトも同様です。
 ダウンロードからインストールを始めたものの、何も起こりません。「???」と思ってデスクトップをよく見ると、勝手に《DTCP-IP Disc Recorder》フォルダが作られていて、そこにインストールプログラムが解凍されています。どうやら、それを実行しろということらしい。そうした案内は一切ないので、最初は面食らうかも。。。フツーは解凍~実行を自動処理するか、何らかの案内を表示するでしょ。
 インストール自体は拍子抜けするほど何もなく。怪しげな動作をするソフトなので何か起こるのでは…という思いは杞憂に終わりました。手持ちのBDドライブ、パイオニア:BDR-206も何の問題もなく認識します。動作確認ドライブ一覧にはアイオーデータ製品しか挙げられていませんが、一般的なドライブであれば他社製品でも問題なさそうですね。
 ただ、勝手にスタートアップフォルダにプログラムを登録し、OS起動とともに常駐する仕様はいただけないですね。常駐させる旨の案内もなく、また、常駐の可否を選択するオプションもない。スタートアップフォルダから同プログラムを削除すればいいだけの話ですが、不親切というか、大きなお世話を勝手にやってくれる、個人的には「出来の悪い」ソフトですわ。

 それと、購入前から気になっていたことがひとつ。製品案内(特長)の「スカパー!HDコンテンツのダビングにも対応!」欄に、

※標準画質のコンテンツには対応しておりません。

 という記載があるんですね。なんだそれ?
 サポートに電話で尋ねてみると、驚くべき回答が返ってきました。
 要約すると…
 「スカパー!HDのHDチャンネルで放送されたコンテンツでも、元ソースがHDではないSD画質のものはダビングできない」
 はぁ?
 納得いかないまま電話を切ったものの、やはりおかしい。HDチャンネルのHDコンテンツであっても、途中のCMはSD画質ですよ。上記の説明通りなら、CM部分だけダビングできないということになります。それではまともに動作しないでしょ。あり得ない。
 「スカパー!のSD放送チャンネルを録画したものはダビングできない」
 なら、わかります。そーゆー意味でしょ?
 実際に試してみても、HDチャンネルで放送された、元ソースがSD画質のコンテンツも問題なくムーブできましたから。もちろん、CM部分だけがムーブ不可で動作が止まるなんてこともありません。
 ったく、実に信頼できないサポートだ(苦笑)。

 ちなみに、インストールしただけではREC BOXからムーブできません。同ソフトを立ち上げた状態で、前述のREC BOX管理ソフト:MagicalFinderを起動する必要があります。
 これも単体では何もできないソフトなので、ブラウザが必要。しかもブラウザがOperaだと正常動作しないため、あらかじめInternet Explorerを「通常使うブラウザ」に指定しておく必要も。
 あー面倒くさ。

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追記
 ブラウザにChrome系のSRWare Ironを使ってみたところ、OKでした。
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 以下、スカパー!HDコンテンツをREC BOXからBDにムーブする手順の覚え書き。

  1. BDドライブが接続(内蔵)されているPCに、MagicalFinderとDTCP-IP Disc Recorderをインストール。
  2. PCとREC BOXがネットワーク接続され、REC BOXがDTCP-IPモードで動作していることを確認。
  3. BDドライブにディスクを入れ、DTCP-IP Disc Recorderを起動。
  4. ドライブ&ディスクを認識すると(少し時間がかかる)、「フォーマット」ボタンが現れるのでクリック。このソフト上でディスクをフォーマットしないと、うまく動作しない。
  5. DTCP-IP Disc Recorderを起動させた状態で、MagicalFinderを起動。同ソフト上で「情報の更新」ボタンをクリック。
  6. ネットワーク上のREC BOXが検索され、「ブラウザ」というボタンが現れるのでクリック。ブラウザ(Internet Explorer必須)が立ち上がり、ブラウザ上にREC BOXの管理画面が現れる。
  7. 管理画面で「コンテンツ操作」を選択。REC BOX内のコンテンツ一覧が表示されるので、ムーブしたいモノをチェックし、「ネットワーク転送」をクリック。
  8. DTCP-IP Disc Recorderが転送先に指定されているはずなので、OKで先に進む。
  9. REC BOXから、DTCP-IP Disc Recorder(=インストールされているPC上のBDドライブ)への転送が始まる。ネットワーク転送+BD焼きなので、通常の焼きより時間がかかる。25GBのBD-REがほぼ満杯になる転送量で、約1時間半。
  10. BDに移せればいいなら、これで終了。
  11. さらにPCへ移動させたい場合は、転送完了後にBDを排出し、DVDFab PassKey for Blu-rayを起動。
  12. BDを再挿入し、DVDFab PassKey for Blu-rayを動作させる。BDの排出・再挿入なしに行うと、DVDFab PassKey for Blu-rayがエラーを吐く。

 とまぁ、そんな感じで。
 REC BOXからのコンテンツ移動が、問題なくできるようになりました。これで、REC BOXが満杯になっても安心ですね。1.5TBモデルの使用量が80%程度になっていたので、ちょうどいいタイミングだったかもしれません。

追記

 REC BOXからDTCP-IP Disc RecorderでBDに移動したコンテンツは、手持ちのBDレコ2台(DMR-BW700、BW830)でフツーに編集できました。なぜそのことに最初から気づかなかったんだろう(^^;;
 レコーダーでいったんCMカットなどの編集をしてから、PCに移せばいーんだ~。

さらに追記

 ブラウザにはSRWare Ironを使用していますが、BDドライブへの転送中に別タブを開いてWEBを見たりすると、高確率で転送に失敗する。。。
 また、明確な要因もなく失敗するケースも希に発生。
 その際は「転送に失敗しました」とのエラー表示が出ますが、コピーワンスの元ファイルがどうなるかはケース・バイ・ケース。ディスクに記録されず元ファイルが無事な場合はいいですが、問題なのは見かけ上、ディスクに記録されてしまう場合。元ファイルは消えてしまい、ディスク上のデータもまともに読み込めないという、最悪の状況に。
 やはり、かなり不安定なソフト&作業であることは確か。
 再放送がない(一度しか放送されない)コピーワンスのコンテンツを扱う場合は、博打のようなもの。。。実際、何度も泣いてます(T_T)

 後にスカパー!プレミアム録画対応のBDレコーダー、Panasonic:DMR-BWT520を導入したので、このDTCP-IP Disc Recorderを使ってRECBOXからBDレコへもムーブ転送できるようになりました。
 こちらの転送は安定しているものの、時間がかかる…(ほぼ等速)。痛し痒し。。。

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