PS3 Media Serverとは、PS3のDLNAクライアント機能に対応するDLNAサーバーソフトのこと。
これを録画鯖に導入すれば、PC内の動画ファイルをTVに繋いだPS3で再生できるようになる。
が、動作が不安定だという話はよく耳にしていたもので…。安定動作させるために、ここまで苦労するとは…。
その記録=備忘録。
まずは最新版のver 1.20.412(ベータ版/2010.10)をダウンロードし、インストールしてみる。
と、PC内のコンテンツを再生させた途端にフリーズし、使い物にならない。原因不明。
次に、正規版のver 1.10.51(2009.03)をダウンロードし、管理者権限でインストールしてみる。
今度はうまくいき、ホッと一息。原因がバージョンなのか、管理者権限によるものなのか、この時点では不明。
また、m2ts、tsファイルの再生は問題ないものの、isoファイルを再生させると早送りが1.5倍速しか使えない。次の10倍速だと画面がカクカクになり、そのままフリーズしてしまったり、最初に戻ってしまったり…。1.5倍速の次が10倍速でなく、5倍速ぐらいならいいのに。巻き戻しはいきなり10倍速になるので、こちらも実用の範囲外。
ここでいったんアンインストールし、再び最新版の1.20.412(ベータ版)を管理者権限でインストールしてみる。
isoファイルの再生は、やはり10倍速以上の早送り&巻き戻しで不安定。でも、正規版の1.10.51よりはマシ。
m2tsファイルはOK。しかし、tsファイルは音ズレしてしまう。
うむむむ。参った…。
こうして「???」となった時点でいろいろ調べ、情報を整理。
- Windows7環境下では、管理者権限でインストールし、起動させることが必須条件。
- tsファイルの音ズレは、再生時に強制トランスコードされているためらしい。その対処法は…
- 最新版の1.20.412(ベータ版)は、内包されるMediainfo.dllにバグがある。そのため、tsファイルがMPEG2-TSではないと判断され、強制トランスコードされてしまう。
- Mediainfo配布サイトのDownload:Windowsから最新バージョン(32bit版、64bit版の両方)をダウンロードし、Mediainfo.dllを取り出す。
- 32bit版、64bit版とも同じファイル名なので、64bit版のほうをMediainfo64.dllにリネーム。
- PS3 Media Serverと同じフォルダのMediainfo.dll、Mediainfo64.dllを、上記の最新版に置き換える。
- ptTimerは、録画時に録画(ts)ファイルとともに、情報を記録したtxtファイルも生成する。このtxtファイルがtsファイルと同じフォルダにあると、PS3 Media Serverが字幕ファイルと勘違いし、強制トランスコードしてしまう。
- ptTimerにはtsファイルとtxtファイルを別フォルダに生成する機能がなく、txtファイルを生成しないよう設定することもできない。
- なので録画後、手動でtxtファイルを別フォルダに移すしかない。
- PS3 Media Serverの[変換設定]で、「変換しない拡張子」に「ts」を設定する。
- 最新版の1.20.412(ベータ版)は、内包されるMediainfo.dllにバグがある。そのため、tsファイルがMPEG2-TSではないと判断され、強制トランスコードされてしまう。
- バージョンを変えるためにアンインストール、再インストールする際は、「Program Files(x86)¥java」、「Windows¥SysWOW64」にあるjavaw.exeも削除してやり直す。java側がPS3 Media Serveの設定情報を持ったままになっているため。
- 削除すると、PS3 Media Serverの再インストール時にjavaインストールを促されるので、指示に従う。
試行錯誤の末、これで最新版の1.20.412(ベータ版)が安定して使えるように。
使えるようになれば快適で、PS3の実力もあってサクサク動きます。他の安価なメディアプレイヤーを使った場合、コンテンツの切り替え等がモッサリ動作すぎてイヤになるらしいので。。。
メモリを1GBしか積んでいないのも不安でしたが、その影響はほとんど感じず。
あとは、ptTimerがtxtファイルの生成有無を選べたり、txtファイルの保存場所を別に設定できるようになれば…。
isoファイルに関しては、トランスコードしないと再生できないため、10倍速以上の早送り&巻き戻しでの不安定さは諦めるしかない。
また、isoファイルは再生できても、DVDメニューは使えない。ドラマやアニメなど1枚のDVDに複数話が収録されているもので、次の回を再生したい場合は厳しい。早送りで前の回を飛ばすことも難しければ、メニューで次の回に飛ぶこともできない。映画のように、ただ再生できればいいコンテンツであれば問題ないのだけれど…。
isoファイルの再生安定とDVDメニュー対応は、バージョンアップに期待するしかないですね。
*追記
さらに問題点が発覚。
PT2+ptTimerにて録画した2カ国語放送(NHK-BS/『BS世界のドキュメンタリー』など)を再生すると、左右(日本語と英語)の音声が同時に出力されてしまう。PS3上での音声切替も不能。2カ国語放送という日本独自の放送システムに、非対応なのでしょうね…。
*別の日記にも追記あり。
*2011.09、追記
現段階でのptTimerはver0.4.3、PS3 Media Serverは1.30.1。
PS3 Media Serverは、isoファイルの再生がマシになった気がしますね。早送りでも、なんとか使い物になるレベルまで進化した印象?
削除したファイルが、PS3 Media Serverを再起動しない限り(テレビの画面表示上から)消えなくなってしまったのはなぜだろう? 以前は、何もしなくても消えてくれていたのに。面倒くさい。。。
ptTimerで生成されたtxtファイルがあっても、強制トラスコされないようになったのは有り難いですね。いつの間にかptTimer側にも、そのtxtファイルを生成しないオプションが実装されていて。今となっては、番組内容がわかるtxtファイルはケースバイケースであったほうがいいかも、と思っているのですが。
ptTimerに関しては、キーワード検索のマイナスオプションが番組タイトル以外にも反映されるようになってくれればいいのだけれど。。。難しいんだろうなぁ。
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