ふるさと銀河線、代替バス計画

[Traffic] Railway

 10月19日、北海道ちほく高原鉄道(ふるさと銀河線)廃止後の代替交通機関問題を話し合う《第2回ふるさと銀河線代替交通確保協議会》が池田町で開催され、2006年4月20日をもっての路線廃止、4月21日からの十勝バス北海道北見バスによる代替バス運行が確認事項とされたそう。
 ただ、念のために言っておくと、路線廃止も代替バス運行も決定事項ではないんですよね。決まっているのは、北海道ちほく高原鉄道が鉄道事業を継続しないということ。

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第2回ふるさと銀河線代替交通確保協議会の概要について(http://www.hkt.mlit.go.jp/tetsudou/gingasen/171026keikaku.pdf)/国土交通省北海道運輸局:2005.10.26)

 それによると、代替バスの運行計画は以下の通り。

  • 陸別・帯広線(仮称)  陸別〜足寄〜本別〜池田〜幕別〜帯広 *おそらく十勝バス
  • 陸別・北見線(仮称)  陸別〜置戸〜訓子府〜北見 *おそらく北海道北見バス
  • 置戸・北見線(仮称)  置戸〜訓子府〜北見 *おそらく北海道北見バス

 それぞれ、運転本数は列車と同等、あるいはやや多くなる模様。
 いずれにしても、陸別が起点。北見方面も陸別から運行されることで、小利別や分線の集落も、公共交通機関が皆無になるという最悪の事態は免れるのか…。
 とは言え、置戸−陸別間の運行がいつまで続けられるのかは、正直、疑問ですが…。先日、置戸を訪れた際に見かけた既存路線(北海道北見バス:勝山線/勝山〜置戸〜北見)バスも、置戸を過ぎた勝山付近では乗客が皆無でしたから…。
 また、十勝バス足寄線(足寄〜本別〜池田〜幕別〜帯広)とともに、既存路線と代替バスがどう融合するのかも課題かと。結果的には、列車よりは増便でも、現在の列車+バス本数よりは減便になってしまうのでは。。。

 しかし、先日、同鉄道沿線をずっと見て回ったのですが、仮乗降場でしかない駅が多く存在するいっぽう、沿線自治体が建設したと思われる立派な駅には驚かされましたねー。コミュニティセンターなどを併設したものも多く、特に訓子府町内の駅は整備が進んだよう。竣工年月日を見ると、いずれも築10年以内のものばかりで…。。
 10年近く前に訪れた際は工事中だった置戸駅も、あまりに立派なものになっていて目を見張りましたからね。第3セクター化後、足寄、陸別、本別の各駅が町の玄関として整備され、陸別町や本別町では町内各駅の整備、駅新設など積極的に鉄道利用を推進し、訓子府町もそれに追随し…まぁ、沿線自治体の競争意識のようなものもあったのでしょうが、それにしても…あれらの施設、一体どうなるのか?
 ここにきて、そもそもの運営方針、経営に問題が噴出している北海道ちほく高原鉄道ですが、その廃止もまた盛大な無駄跡を残すことになるのでは、あまりに寂しいですよね。何のための整備で、何のための廃止なのか、改めて考えさせられました。
 同時に、列車利用者の多さも実感しましたね。ちょうど一日フリーキップの発売期間中だったこともあり、鉄系乗客がかなり多かったであろう(苦笑)ことはさておき、通学高校生を除いた一般利用者の多さなど、とても廃止される路線とは思えなかったですから。沿線の人口密度と路線長を考えれば、ある意味、驚くべき乗車率だとも。。。

 そんなことを思いつつ、サボやらキーホルダーやら入場券セットやら、北見駅では銀河線グッズを¥15,000近くも買い込んでしまいました(^^;; 今さら増収に貢献しても…ですが。本社窓口の職員の方はとても親切でしたが、廃線による記念グッズ(苦笑)を販売する姿がどこか寂しそうに見えたのは、気のせいでしょうか…。
 そう。駅と言えば、ふるさと銀河線友の会の会員特典として好きな駅に設置できた名前入りモニュメントが、各駅ともかなり荒れた状態になっていたのも寂しかったですねぇ。。。

 なお、今回の全駅訪問記は、いずれ別項でまとめる予定でつ。

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