列車が燃料切れで立ち往生!?

[Traffic] Railway

 JR北上線:ゆだ高原-ほっとゆだ間で、燃料切れの気動車が自走不能に。
 救援列車が到着するまで、2時間20分に渡って立ち往生したのだとか。
 止まってしまった列車は、横手10:15発730D(北上行)。キハ100系の単行。場所は、ゆだ高原(10:44)-ほっとゆだ(10:49)間。
 現場は山中で道路から離れている上に、周囲は約2メートルもの積雪だったとか。10人の乗客は徒歩で避難することもできず、暖房も効かない車内で缶詰状態に。
 しかし、救援列車の到着が2時間20分後とは?
 ダイヤ通りなら、対向列車:下り731D(北上10:34発/横手行)が(隣の)ほっとゆだ駅に11:21着のはず。北上線は全線単線なので、いったん乗客を降ろし、閉塞を解除した上で、同列車を救援に向かわせることはできなかったのでしょうか。ほっとゆだ駅は2面3線の有人駅で、温泉も併設されていますからね。そうした対応も可能だと思うのですが。

 燃料切れの原因は、整備会社のチェックミスによる「給油忘れ」。大雪によるダイヤの乱れで車両運用が変更され、730D用編成の給油場所が一ノ関から横手に変わったという連絡を見落としていたのだとか。
 何とも、お粗末な話ですわ。
 かつての国鉄時代には、考えられないトラブルですよね。合理化で車両メンテナンス部門を本体機構から切り離し、下請けに外注しているJRならではの「事件」とでもいいますか…。

 また、今回の件で、最新鋭のキハ100系でも運転台に燃料計がないことを知りました。昔のキハ20系がそうだったことは、保存車両などでわかっていましたが。燃料計の不設置には、構造や使用環境など、鉄道車両ならではの理由があるのかしらん。
 運転士が燃料残量を知らずに運転しているのって、考えてみれば、ちょっと怖いかも。

 また、この件に関してJR東日本サイトに発表がないことも、いかがなものかと。公共交通機関として、使命の根幹に関わる事態なのでは?
 これがシベリア鉄道なら、乗客が凍死してますよ。
 ちなみに、シベリア鉄道のバイカル湖に沿って走る支線(かつての本線)では、暖房故障による乗客の凍死を防ぐため、車内暖房に薪ストーブを使用しているそうです。JRも、非常用薪ストーブを車内に設置する必要があるのでは(苦笑)。

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