表参道 二輪用パーキング・チケット

[Bike] 駐輪場

 昨年11月30日、国内で初めて表参道に登場した二輪用パーキング・チケット。これまで四輪車用(二輪車も利用可能)のみだった道路上の白枠=パーキングメーター(チケット)駐車枠に二輪車専用エリアが生まれたと、ニュース等でも話題になりました。百聞は一見にしかずなので、近くに所用があったこの日、初利用してみました。
 場所は表参道と246が交差する表参道交差点から、ひとつ手前の信号(明治通り側)までの区間。表参道の両側に、各十数台分ぐらいでしょうか。かなり余裕をもって、駐車枠が仕切られている印象です。
 1台あたりの枠の長さは、ビッグスクーターでギリギリ程度。車道(クルマが通過する部分)との間にはそれなりのスペースがあり、四輪車と接触する不安はなさそう。ただ、あまりにも駐まっているバイクが少ないため、二輪用駐車枠に気づかず路肩へ寄ってきた四輪とぶつかるケースが、ないとは言えないかも。
 そう。噂に聞いていた通り、利用者が本当に少ないのです。
 60分300円の料金は、通常の四輪車用パーキング枠と同料金。二輪車からすれば、かなり割高な印象は拭えません。しかも、駐車時間は60分まで。それ以上は「私は何分間、駐車時間をオーバーしています」と自己主張しているようなものですから…。
 正直いって利用しづらい面は多々あるものの、バイク駐車場がほとんどない246青山エリアだけに、貴重な場所なことに間違いはありません。

 二輪車用パーキング パーキング・チケット発券機
 【↑ (左)路上には、四輪車用・駐車枠を消して白線を引き直した痕跡が】
 【↑ (右)利用方法の案内板も設置。ナンバーの数字をボタンで押すと、その数字を印字したチケットが出てくる=他車には使えない】

 二輪車用パーキング2 二輪車用パーキング3
 【↑ (左)神宮前方面を望む。前方の信号(歩道橋)が、赤坂署と原宿署の管轄境界 (右)表参道方面を望む】

 パーキングチケット パーキングチケット裏面
 【↑ (左)白くなっている部分は、領収書を剥がしたところ。ここがシールのようになっていて接着できるので、チケットを半分に折り曲げ、シール面をバイクに貼り付ける。時刻を明記した部分が見えるように (右)チケット裏面には注意書きが】

 で、このチケットに印字された「AKASAKA」の文字に注目。
 もともと表参道には、神宮前交差点(明治通り)から表参道交差点(246)まで、四輪車用パーキング・チケットが延々と設置されていました。そのうち、表参道交差点寄りの数百メートルだけが赤坂署の管轄で、残りの大半は原宿署の管轄。その、赤坂署エリアだけが二輪車用に変更されたわけです。
 いっぽうの原宿署は、相変わらず二輪車の駐車事情など無視しているとも。この原宿署は、都内の各所轄と比較しても、バイク駐禁の取り締まりにかなりご執心な署なのですが(苦笑)。
 原宿署が管轄する渋谷区内は、都内でもっとも駐輪場事情が良いエリア。警察と区が連携して駐輪場を増やす反面、取り締まりを強化しているのであれば、話の筋道としてはキレイですけれどね。単に渋谷区が偉いだけでしょう。
 反対に、赤坂署管内の駐輪場事情は最悪に近いもの。同じ港区でも、六本木周辺など麻布署管内とは雲泥の差なわけで。そこで赤坂署が二輪車用パーキング・チケットの導入に積極的なのだとすれば、これまた、道理としてはわかるハナシではあります。

東京・表参道にバイク用コインパーキングが登場しました

11月30日、東京・表参道の車道にバイク用のコインパーキングが登場しました。これは、警視庁が試験的に設置するもので、結果を踏まえ今後拡大する方針です。
設置場所は、表参道交差点から表参道沿いの両車線で、広さは縦2.5メートル、幅1.3メートルで、大型バイクも停められるスペースが確保されています。計34台分が設置され、利用時間は午前9時から午後8時、料金は1時間300円です。
まだまだ不足している二輪車駐車場。利用がなければ設置も増えません。今後のさらなる二輪車駐車場整備促進のため、より良い二輪車利用環境にするために、ユーザーの皆様のご利用、ご協力をお願い致します。

*nmca 日本二輪車協会(現・日本二輪車普及安全協会)サイトより引用

 警視庁によると、今回の設置は「テストケース」。利用者が多ければエリアを拡大するというなら、できるだけ利用すべきでしょう。「誰も使わないなら、やめちゃうよ」となるよりは、ずっとマシ。
 もっとも、「テストケース」とは言い訳で、「駐輪場もないのに駐禁を切りやがって!」という各方面からの苦情、クレーム、要望に対し、「いや、こちらもやることはやってますから、キップを切るのは正当です」と体裁を整えるために設置しただけとも? たぶんそうでしょ。
 せめて料金を安くするなど、四輪用との差別化を図ってくれれば、少しは印象も変わるのですが。
 
 こうしたニ輪用駐車枠を作るのなら、枠を潰すように路駐している、四輪車の取り締まりも徹底して欲しいですね。すぐ近くに表参道交番があるので、「枠が潰されていて駐められない」などと通報すれば、速攻で飛んできてくれるでしょう(苦笑)。
 また、道路に「二輪車」と記された白線枠が登場することで、二輪車の駐輪事情に無関心な人々への問題提起…には、なりそうもないですかね。なってくれれば、いいのですが。
 ちなみに、表参道以外の全国に目を向けると、沖縄県那覇市にも同様の二輪車用駐車枠が誕生したのだとか。

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2012.03、追記

 2011年2月1日から、料金が60分100円に値下げされました。当然の動向とはいえ、良かった良かった。
 その後もちょくちょく利用していますが、利用率はほとんど上がっていない様子。いつでも駐められるという安心感は、有り難いですが…。
 それよりも、区画を潰す形で駐車している四輪車が多くて腹立つー。それこそ取り締まってください。

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