タバコの自販機に購入年齢制限=認証システムが導入されて久しい。
例のtaspoを使わず運転免許証で認証する自販機もあるらしいのだが、自分が都内で行動する範囲では、残念ながら見かけたことがなく。
と、まさに灯台下暗し。地元近くでたまたまタバコを買おうとした自販機が、それだった。
ちょっとドキドキしながら、初めて使ってみたところ。。。
そもそもtaspoとは、日本たばこ協会、全国たばこ販売協同組合連合会、日本自動販売機工業会の3者が共同で推し進めた事業。法で設置が定められているものではない(それに変わる何らかの認証システムが必要)。見方を変えれば、同協会に属さない販売店、あるいは属していてもtaspoを導入したくない販売店に、設置を強制することはできないはず。実際には半ば強制なのだろうとは、容易に想像できるけれど。
で、そのtaspoなしでも買えるのが、今回初めて使ったフジタカコーポレーションの自販機。
ここでまず、最初にお金を入れてしまったのは自分。タバコに限らず、他のすべての自販機は「最初にお金を投入する」ことから始まるので、無意識な行為とも言える。taspo自販機の場合は、それから銘柄を選び、最後にtaspoをタッチすれば購入できる。自然な流れだ。
が、この自販機は違う。お金を入れても銘柄が選べず、「最初に右のボタンを押して、カメラに向かって瞬きをしてください」などと怒られてしまう(自販機がしゃべります)。そのような注意書きもされているのに、全然気づかなかった…。
なので改めて、ボタンを押す。瞬きをする。「認証中です」と数秒待たされた後、今度は運転免許証をリーダーに読み込ませるらしい。指示通り、リーダーに免許証を入れて…みたつもりなのに、向きが逆だった。「認証できません」と冷たく言い放たれ(別に感情のこもったアナウンスではない)、投入したお金も戻ってきてしまった。
この時点で既に、冷静じゃない自分。あろうことか再びお金を投入し、次にボタンを押す。だから順序が違うっての。ボタン→瞬き→今度は向きを間違えなかった免許証とステップは進み、「認証できました」。おお。喜びいさんで銘柄を選ぼうとすると、「お金を入れてね」と催促される。いや、もう入れてあるんだが…。銘柄のボタンを押しても無反応なまま、再びお金が戻ってきてしまった。
「てめー、このやろー、融通の利かない奴だな」
自販機に向かってブツブツ言っている自分は、かなり怪しかったに違いない。
で、今度はちゃんと! お金を入れず、ボタン→瞬き→免許証……「認証できません」。
「あんでだよ、ごるぁ!」
再び、お金を入れず、ボタン→瞬き→免許証……「認証できません」。
「なめとんのか、ごるぁ!」
すぐに操作を繰り返したからいけないのかと、しばし間を置き、再チャレンジ。今度は無事に認証され、お金を入れ、銘柄を選ぶと…。
やったー、買えた~!!
って、タバコをひとつ買うのに、なんで10分もかかるんだよ。
帰宅後に調べてみると、この自販機は顔照合システムにより、リーダーに差し込まれた免許証の写真と購入者が同一人物かを判断するらしい。成人認証は免許証任せ。ただし、他人の免許証ではダメだというわけだ。
なるほど優れたシステムだとは思うけれど、今回の自分のように、帽子をかぶった状態で買おうとすればエラー続出の可能性も。例えばバイクに乗っているときなど、面倒なのでヘルメットをかぶったままタバコを買うことも少なくない。そのような際は、ほぼNGだと思われる。。。
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