*関連日記:POWERAGEのコットンカーゴパンツとウォータープルーフウォームパンツを買い増し
コットンカーゴパンツとウォータープルーフライダースに発生した醜い色落ち
昨年7月に買い増ししたPOWERAGE:コットンカーゴパンツ(オリーブ)ですが、あまりの酷暑に出かける気が起こらず、結局11月の四国お遍路ツーリング・第3弾で初着用することに。
その使用わずか3日で、問題が発生したと。
コットンカーゴパンツの前面ポケット部に目立ち過ぎるスマホ跡が…
普段からパンツ(ボトム)右前部ポケットにスマホを入れているため、このときも同様の状態で、初日は東京から浜松(V-Stromミーティング)を経由して関西へ。フェリーで愛媛県:東予港に降り立った翌朝からの2日目・3日目は、お遍路で寺院を巡りつつ愛媛県内を走り回っていました。
で、3日目の夜、ホテルに着いて気がつくと、パンツ(ボトム)右前部ポケットの外側がこんな感じに。
ポケットに入れていたスマホの跡が、白くクッキリと。スマホの形状通りに色落ち・色褪せ・色焼けした状態ですね。
東京から関西までの初日は曇りときどき晴れでしたが、四国に上陸してからの2日目・3日目は快晴。気温が9~10月並みに上がるほど日差しも強く、完全な紫外線焼けでしょう。
コットン素材なので、ある程度の劣化や色落ち・色褪せ等は仕方ないにせよ、「使用3日でこれかよ」と怒り&呆れるしかなく…。
さすがに納得できず、帰宅後にPOWERAGEへ問い合わせてみました。念のため言っておくと、このような形での問い合わせ(=事実上の苦情)は初めて。クレーマーではありません。
画像を添付してメールすると「確認のため現物を送ってほしい」とのことで、12月20日頃に発送。
年末年始を挟むので返答は年明け後だろうと思いましたが、1月下旬まで待たされるとは…。
使用3日で色落ちしても製品に問題なし?
で、何度かやり取りした結果は「製品に問題なし」。
要約すると、以下のような内容に。
- コットンでも、耐摩耗性が強い生地素材を使っている
- ポケット内面には痛みがなく、色が抜けた形跡もないため、外面にだけ何かが起きていたと考えられる
- 外面のスマホ跡には明らかな毛羽立ちが見られ、何かしら過剰な摩擦が生じたため白化したと推察される
- 天然素材なので摩擦による色落ち(白化)は起こりうる。生地の色が落ちるというより、毛羽立ちで隆起した内部繊維が光に当たり、白く見えてしまう
とても納得などできませんが、さらに主張し続ければ、それこそクレーマー扱いに…。仕方なく、諦めるしか。
全体の色落ち(退色)に関しては、「コットン素材生地では想定内の色落ち」とのこと。
オリーブのキレイな色に満足できたのは、ほんの数日だけでした。その後は、何やらくすんだ、褪せた緑系の変な色に。こんな色に変わるとわかっていれば、オリーブを選ばなかったでしょう。
同じコットンカーゴパンツのカーキブラウンも所有していますが、そちらは2年ほど使ってもスマホ跡が目立つようなことはなく。
ブラウン感がほぼ失せた薄いカーキ色までの色落ち(色褪せ)は、想定内というか、仕方ないと思える範疇ですかね。もともとカーキという地味な色だけに、劣化が目立たないとも。
やはりコットン製品には難あり?
ちなみに、同社のスムースライドパンツやコンフォートパンツなど非コットン素材製品なら、同様の事象が発生するリスクは間違いなく減少するとのこと。
どちらも気になる製品ではあるだけに、悩ましいところ。
結局、どう素材構成を工夫した生地でも、コットン製品は色落ちや色褪せ・退色が避けられないと。
速乾性も化学繊維に劣り、長期旅だと宿泊先での洗濯時に乾かなくて困ったり…。
(コットンカーゴパンツは、コットン製品とは思えないほど乾きが早いですが)
例えば山用品(登山用ウェア)の世界では、コットン=NGは常識ですしね。発汗しても乾きが遅いため、天候不順で風も強い山(特に稜線など)だと体温が奪われやすく、低体温症を引き起こすリスクが増大するといわれています。
これってある意味、風を絶えず受け続けるライディングウェアでも同じことが言えるんじゃないかと。コットンカーゴパンツに関しては、デザイン面や使い勝手などで満足できるカーゴパンツが他になかったから…との理由で選んだわけですが。
やはり、コットン製品は避けたほうが無難ですかね。
紫外線による色焼けが酷いウォータープルーフライダース
いっぽう、前述の参照日記でもちょっと触れたジャケット、ウォータープルーフライダースの色落ちに関しても、併せて問い合わせしていました。
ジャケットの色も、問題のコットンカーゴパンツと同じオリーブ。つまり、POWERAGEの濃色系製品はどうなっているんだと。
数万円もする製品なのに、色落ちは数千円のワークマン製品と同レベル?
ポリエステル生地素材なのに、コットン並みに色落ちするの?
写真だと光の加減でわかりづらいのですが、やや白っぽく見える部分は、ほぼ全面的に色落ち(色褪せ)しています。正直、みっともなくて着られないレベル。
こちらも「送って欲しい」とのことで、コットンカーゴパンツと一緒に送っておいたところ、2月半ば過ぎにようやく検証連絡が。
その検証結果を要約すると…
- 天然素材ほどではないが、化学繊維も使用環境や経年劣化で色落ちや色褪せが進行する
- 紫外線による色焼けが進行した状態と考えられるが、生地の耐侯性に問題は見られず、製品の改善点は見つけられない
予想通りの返答で、数年使用しての経年劣化と考えれば致し方ないとも。
ただ、価格を考えれば、やはり「うーん…」な面は否めないかと。
予想外の新品交換にメーカー姿勢をちょっと見直し
で、これだけなら「もうPOWERAGE製品なんぞ買わんわ」となるわけですが…。
「弊社製品検証にご協力いただきましたお礼」に、ウォータープルーフライダースを新品と交換しますとの申し出が。別にこちらから交換を要求したわけではなく、まさかの提案には驚かされました。
短期間で損傷したコットンカーゴパンツではなく、経年劣化でもあるウォータープルーフライダースを交換となった理由は不明。件のジャケットは「経過観察サンプルとして使用」するそうなので、製品の耐光性に関する本質的な問題が絡んでいるのかもしれません。
問題の製品を送る際と返送時の送料も同社負担ですし、ユーザーに真摯な対応をしている印象は受けました。なので、有り難く交換してもらうことに。
POWERAGE製品は同モデルでも色柄や年度で生地素材が異なる(らしい)
ちなみに、交換製品は同じ色柄(オリーブ)でなくデジカモ(黒色のカモフラージュ柄)。
デジカモは他色と生地仕様が違なり、耐光性にも差があるのだとか。まさにそこが問題なだけに、「耐光性が高いデジカモと交換も可能」との提案を素直に受け入れました。
というか、色によって生地仕様が異なり、耐光性に差があることなど、公式サイトの商品説明には記載されていないわけで。
過去に別件で(別商品の購入相談として)問い合わせた際も、同じ製品の当年度モデルと前年度モデルで生地仕様が異なり、性能面で進化している…的な返答があったんですよね。やはり商品説明にそのような記載はなく、「そうなの? だったら商品説明でインフォメーションしてよ」と思った覚えが…。
そうした面は、ちょっと不器用なメーカーなのかなとの印象も。
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