スーパーカブ110ストリートの慣らし運転であちこちへ行くうち、公園でのウォーキングや、山間部でのトレッキング(軽登山)などを始めてみようかという気に。
こーゆーのって、何かしら機会やタイミングが合わないと、なかなか始められないものなんですよね。
で、だったら“それ用”の靴を買わないと。
とりあえずブーツ系の靴で何とかしていましたが、基本は秋冬用だし、歩くという概念からすると、ちょっと重い。
だからといって軽ければいいわけではなく、歩く目的地までバイクに乗ることを考えれば、安全性からハイカットか、せめてミドルカット(ミッドカット)のトレッキングシューズでないと。ハイカットやミドルカットとなれば、必然的に軽登山靴も兼用のトレッキングシューズに。
とはいえ、そうなると、お値段がご立派な…。お高いものばかりで…。
で、試しにAmazonを見てみると、手頃な価格の軽登山靴兼用トレッキングシューズがいくつもあるじゃないですか。
ほぼ100%中国製ではあるものの、本格的に登山やトレッキングを始めるわけでもないため、まずはお手頃価格の製品で…。安物買いの銭失いになる典型パターンですが、この輪廻からは一生、抜け出せない(苦笑)。
Amazonで靴を買うのは初めてなこともあり、いくつかの製品をピックアップし、レビューを読み込み、お財布と相談しながら悩むこと数日。
選んだのがこれ。
メーカー: Clorts
製品型番: HKM-823A
購入価格: 4,299円(送料無料)
商品名欄には、「トレッキングシューズ 登山靴 メンズ ハイキングシューズ 防水 防滑 通気性 耐磨耗 アウトドア スエード スニーカー 衝撃吸収」の文字が並びます。
ポイントはスエードで、この価格ではなかなかないもの。見た目からして高級感があり、とても4,000円程度の靴には思えない。
とはいえ、「スエードだから防水でありつつ通気性もOK」な実用性まで要求するのは酷かと。“それっぽい”性能を発揮してくれれば、良しとしましょう。
画像で見る限り、ソール(靴底)も薄くはなさそう。3,000円台からある中国製トレッキングシューズの多くは、安い分、ソールが薄くて山岳路での実用性は疑問…らしいので。そこも注視したポイントに。
ちなみに、Amazonでこの靴を検索してみると(メーカー名の[Clorts]からリンクをたどると)、米Amazon.comでも販売されていることがわかります。
そこで驚かされたのが、購入者レビュー。「もう高級なトレッキングシューズは不要だ!」的な、大絶賛の嵐。向こうは「いい・悪い」をはっきり口にする文化なので、ここまで絶賛されている靴なら大きな問題はなかろうと。
実は、これが選んだいちばんのポイントに。他にもいくつか選択肢に挙げた製品はあったものの、いずれも米Amazon.comでは販売されていないようで。北米市場に進出しているかどうかで、メーカーの姿勢も判断できますからね。
販売業者も中国系なようですが、Amazonが在庫を管理し発送する製品なので、注文してすぐに届きました。マーケットプレイス製品では、これもポイント。
注文したのはHKM-823A(ダークグレー+錆朱)。サイズは27.5。
購入可能なサイズは26.5、27.5、28.5の3種類しかなく、普段の靴は26.5(モノによっては27.0)なことから、27.5に。レビューを見ると、「大きめのサイズで」という意見が圧倒的だったので。
【けっこう高級感のある外箱。接着剤がはみ出していたり、金具類がおかしいなどの不具合(安物感)はナシ。予想以上にしっかり作られている印象】
【屋内で履いてみると、まさにジャストフィット! つま先が少し空いている感じですが、登山系の靴ではそれが正解。つま先に余裕が無いと、下り道で足指や爪を痛めるため】
【ソールもしっかりしている様子。これなら悪路にも耐えられそう? 見るからに滑りにくそうでも】
とまぁ、「これはいい買い物をしたかも」などと喜んでいたところ、ある事実に気づきます。
上の右写真をよく見るとわかりますが、外箱に貼られた日本語シールのサイズが「26.0」になっている!?
でも、元から(メーカ出荷時から)貼られていたと思われるシールには、「MM280」の表記が。靴本体に縫い付けられたラベルの表示も、「US 9/EUR 42/UK 8/CM 280」。
んー? とりあえず、センチ表記だと「28.0」で間違いなさそうです。日本語シールの「26.0」は、誤り?
この件に関しては、商品を受領した翌日、問い合わせたわけでもないのに販売元からメッセージが。要約すると、「ごめん、サイズ表記が間違っていたよ。これから気をつける」。実際には、もっと丁寧な文章ですけれどね。レビューにも同様なケースが報告されていたので、日本市場向けのサイズ表記はいい加減なのかもしれません。
そもそも、注文時のサイズが27.5なのに、届いた商品は28.0という根本的な問題も。
実はこれもレビューに報告があり、「27.5を注文すると28.0が届く」ものらしい? 同様に「26.5を注文すれば27.0が届く」「28.5を注文すれば29.0が届く」と、考えておいたほうがいいかも。
こうなると、販売業者がセンチ表記に慣れていないとか、Amazonのシステムを使いこなせていないんじゃないかという疑問も。
何にせよ、届いた28.0でジャストフィットだった自分にとっては、不幸中の幸いなわけですが。
もし26.5を注文して27.0が届いたなら、小さくて履けなかったと思われ。「大きめのサイズを選んどけ」アドバイスは、大正解でした(苦笑)。
とりあえず屋内で履いてみた感覚は、かなり良好。
ヘンにどこかが圧迫されるようなこともなく、それでいてフィット感は高い。ちょっと歩いてみたところ、靴がズレたり、靴の中で足が中途半端に動いてしまうこともなく。
材質がスエードだけに、ミドルカットにしては軽さを感じる点もマル。
「足が守られている感」と「軽さ」のバランスが良好なためか、総じて歩きやすさを感じられるんですよね。この感覚は、疲れなさにも繋がりそう。
これで4,000円ちょいなら、十分にお買い得なんじゃないかと。見た目の価格感は3倍ぐらいの印象ですし。
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