2026年の二輪車定率割引とツーリングプラン

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2026年の二輪車定率割引とツーリングプランが、3月24日に発表されました。
直前まで発表されずイラつくのは毎年のことですが、今年も昨年(3月25日)より1日早いだけ。
利用者の利便性を考えると、ツーリングプランが始まる4月1日の2週間程度前までには告知すべきかと。「嫌々、仕方なくやっている」ことは見え見えなので、何を言っても無駄でしょうね…。

二輪車定率割引は従来から改善ナシ

まずは、二輪車定率割引:2026年の概要から。
昨年までと変更点は見当たらず。

  • 実施期間:2026年4月4日(土)~11月29日(日)の土日祝日
    *北海道内は10月31日(土)まで
  • 対象:1回の走行距離が80kmを超える走行
  • 割引率:37.5%
  • 対象道路:NEXCO3会社および宮城県道路公社の管理道路
    *NEXCO管理道路でも、東京湾アクアライン、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路、第二阪奈道路、第二神明道路、関門トンネル、八木山バイパス、沖縄自動車道は対象外
    (東京湾アクアラインのみ、80km超の走行距離には含まれる)
  • *本州四国連絡高速道路など、割引対象外でも「前後の(NEXCO3社管理道路の)走行を連続走行とみなす」特例区間あり

相変わらずの走行距離80km縛り

昨年は対象距離制限が100km以上から80km以上に短縮された二輪車定率割引ですが、今年は変更なし。
業界各方面から、さんざん「距離制限をなくせ」「制限距離を短縮しろ」要望が出ていたにもかかわらず、全て無視と。
予想通りですが、100kmや80km超は何を基準にした制限なのか、明確な根拠を示せといいたいところ。
そんなもの、ないことは明らかですが。そもそも数年前までは、二輪車も軽自動車も一緒くたの走行台数データしか取っていなかったわけで。どれだけの二輪車数が、どれほどの距離を走行していたか等の基本データすら持っていないのですから。
要は、「利益率が高い(美味しい)短距離利用客はドル箱だから、金を取れるだけ取るよ」でしょ?
もっとも、短距離では休日割引との金額差が…せいぜい数百円? 休日割引が適用されない連休等なら、差額も変わってくるでしょうが。平日が対象外な限り、距離縛りはそれほど大きな問題でもないような。

相変わらずの土日祝日縛り

個人的には、これがいちばんのネック。平日も適用しやがれ(怒)。
「観光需要を促進するため、観光目的の利用者が多い土日祝日に割引します」なんて(嘘だらけな)お題目を、いつまで掲げ続けることやら。
「土日祝日なら休日割引より少し安くするだけで済む」「平日の実施は減収額が大きく、なぜ二輪車だけ? とも言われそうなのでやりたくない」が本音でしょう。
ぼったくれる二輪車ユーザーからは搾取できるだけ搾取し、いつになるか目処も立たない新たな料金区分け実施(二輪車料金の新設)まで、現状維持のまま逃げ切りたい意図も見え見えで。
休日割引が適用されない連休期間も割引されることが、せめてもの救いでしょうか。

そもそも二輪車定率割引が実施された背景には、「二輪車の料金が高すぎる(軽自動車と同額はおかしい)」との批判があったわけで。
その逃げ道として(批判をかわすため)、実現したのが二輪車定率割引。当然ながら平日にも実施すべきで、「定率割引の意味とは?」を突き詰めれば矛盾点が次々と…。

相変わらずの対象道路縛り

関東圏の利用者にとって残念なのは、東京湾アクアライン、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路が相変わらず対象外なこと。三浦半島方面へのツーリングには、事実上、使えません。
東京湾アクアラインが距離制限対象に含まれる点は、救いかもですが。東京・神奈川側から房総半島へツーリングする場合、浮島JCT(IC)から80km以上(復路は浮島まで80km以上)の走行なら適用されると。房総半島内だけだと、80km超はそれなりの壁になるでしょうし。
もっとも、アクアラインの土日祝日料金には社会実験の変動制が適用されるため、トータルで考えれば「安くなった」感は微々たるもの?

長距離ツーリングで考えるなら、(通行料がバカ高い)本州四国連絡高速道路が対象外な点も相変わらず。
四国お遍路ツーリング時にも実体験しましたが、例えば関東から四国へ向かう場合、神戸淡路鳴門道(明石海峡大橋・大鳴門橋)や瀬戸中央道(瀬戸大橋)は割引されず。同区間は「うわっ」と声が出そうになる通行料金だけに、いつまで特別扱いし続けるんだか…。
割引対象外でも、前後区間を連続走行と見なす特例があるだけ、マシ?
この特例があるため、土日祝日に四国へ行く場合(全走行距離が80km超)の料金は、出発地~垂水(兵庫県)or早島(岡山県)まで(二輪車定率割引)+本州四国連絡高速道路(休日割引)+四国内走行(二輪車定率割引)の合算となります。
本州四国連絡高速道路がNEXCO3社管理道路と同扱いなら、出発地~目的地の全走行距離に一律で二輪車定率割引が適用され、大幅に安くなるはずなのですが…。

何かとややこしい東富士五湖道路

東富士五湖道路(割引対象路線/NEXCO中日本)も、関東圏でややこしい路線のひとつ。
この項目は、中央道と東名・新東名間を東富士五湖道路経由で走行するケース限定の話です。

同道路の終点・須走から東名・御殿場までの一般道区間は「接続対象路線」指定されているため、【出発地-(中央道)-富士吉田-(東富士五湖道路)-須走-(一般道)-御殿場-(東名)-目的地】と走行する場合、出発地から目的地まで通算距離が80kmを超えれば、割引対象に。
ただし、東富士五湖道路と中央道や東名は別道路扱いなので、中央道・東富士五湖道路・東名の各区間毎に(割引された)料金が合算され、最終的な通行料に。同じ距離を中央道や東名だけ走行した場合と比べ、明らかに割高です。
例えば東京から浜松あたりまでだと、東名のみ利用とは1,000円ぐらい違うはず。東名の慢性渋滞を回避するルートに、どの程度まで払えるかは個人差でしょう。

ここで要注意な点は、「接続対象」が東名・御殿場ICだけで、新東名・新御殿場ICは対象外なこと。
前述のルートで新御殿場ICから新東名に乗った場合は、出発地~須走が80km未満だと、中央道も東富士五湖道路も割引対象外に。さらに新御殿場~目的地が80km未満だと、新東名も含めた全区間が対象外になってしまいます。
なぜ新東名・新御殿場ICが対象外なのかは、以前にNEXCO中日本へ問い合わせています。
(*参照「2024「二輪車定率割引」発表と、落とし穴」)
前述のように、東名・御殿場IC経由でも料金は通し計算にならない(御殿場から新たな利用扱いになる)ため、新御殿場ICから新東名を80km超走行するなら、割高にはなりません。逆に、新東名の走行距離が80km未満なら、東名より割高になる可能性大かと。

工事規制等の迂回路:料金調整は対象外

想定される走行ルート、対象道路が雁字搦めに設定されていることも要注意。
近年の高速リニューアル大規模工事では、渋滞回避のため迂回路が設定されるケースも少なくありません。「工事区間の渋滞を迂回するため、高速ではない有料道路や一般道を経由し、再び別地点から高速に乗り直した場合でも、高速料金は最短のA-B区間走行と同等に調整する」といった、料金調整も実施されています。

が、こうした通常と異なる料金調整は、二輪車定率割引の対象外に。
「迂回して下さい」「迂回しても料金は変わりません」などと告知しておきながら、二輪車定率割引の適用中に迂回目的で高速を降りようものなら、その時点で割引が無効になってしまいます。
迂回による料金調整は、あくまで通常料金を支払う場合のみ。そんなことはどこにも記載されていませんが、各社の二輪車定率割引を代行実施するNEXCO中日本に確認済みなので確かかと。
(*参照:東名リニューアル工事の迂回料金調整は、二輪車定率割引だと対象外

ツーリングプランには変更(改善?)あり

二輪車定率割引と同日に発表されたツーリングプランでは、一部のコースに変更(改善?)が見られます。
利用機会が多い、首都圏発コースの変更点を中心に見ていくと…。

上信越道が碓氷軽井沢までフリー走行区間に

【関越道・東北道コース】を利用する度、利用者アンケートに「なぜ上信越道が使えないのか」と書いてきたことが無駄ではなかったのか、ようやく上信越道の碓氷軽井沢ICまでがフリー走行区間に加わりました。
従来のフリー区間は藤岡JCT~藤岡ICのみで、要は「藤岡ICでも降りられる」だけ。それが碓氷軽井沢ICまで拡張されることで、プランニングの自由度が広がりました。
欲を言えば、佐久まで延ばしてくれれば…。碓氷軽井沢ICは山中の何もない峠に立地し、どこへ行くにも山道(狭く不規則なワインディング)を辿らなければならないので。
さらに言うなら、関越道も水上(せめて月夜野)まで行けると、使い勝手が一気に上がるのに。
価格は従来の3,000円から100円値上がりし、3,100円に。上信越道の拡張分が100円と考えればお安いものの、そもそも割高感が否めない価格設定だっただけに…。

というか、上信越道と中央道をセットにしたコースがあれば…とは、首都圏ライダーの誰もが思うところ。
上信越道はNEXCO東日本、中央道はNEXCCO中日本の管轄なので、そこには越えられない大きな壁が…。

東名・新東名の西側もエリア拡張

【東名・中央道コース ワイド】では、東名が焼津ICから相良牧之原ICへ、新東名が藤枝岡部ICから島田金谷ICへと、それぞれフリー走行区間の西端側が拡張されました。
こちらのコースも利用者アンケートに「東名・新東名側の区間が(中央道より)短い」と記入していたので、「おぉ」と喜んだものの…。
価格が従来の3,900円から4,300円に、400円も値上がり。個人的には、4,000円を超えると高い感が…。フリー区間を存分に活用すれば、十分にお得なことは確かですが。
区間拡張により、大井川の中・上流エリアや御前崎~掛川方面への使い勝手が格段に上がっただけに、せめて100円値上がりの4,000円で収まっていれば…。

もうひとつ、利用の度にアンケート記入していた「3日間コースも作ってくれ」要望は、今年も叶わず。
それなりに広大なフリー区間なので、2泊3日でプランニングできれば…。
中京圏発の【東名・中央道コース】は2日間用ミニと3日間用ワイドで棲み分けできているため、首都圏発も考えて欲しかったところ。
現状の首都圏発【東名・中央道コース】ミニ(2日間)は2,500円と格安で、首都圏発プランでは利用度トップだとか。それはそれで良いのですが、エリアがちょっと狭い感も。
2日間用ミニの中央道を長坂か小淵沢、東名側を清水あたりまで拡げて2,800~3,000円なら、3日間用ワイドを設定しても棲み分け可能なのでは?

大半のツーリングプランは現状維持

他にエリア拡大されたのは、【熊本・大分・福岡コース】。門司までだったフリー区間が下関まで拡張され、価格は3,100円から3,200円に。拡張区間は短いものの、100円の値上げで関門海峡を渡れるようになったメリットは大きい?
上記3コース以外は現状維持で、(心配された)改悪は見られず。諸物価高騰の折から一斉に値上げも…と懸念していただけに、大きな改悪がなく何より。

逆に改善点もなく、首都圏発コースで不満な外環道の扱いも変わらず。
【東北道・常磐道コース】(ミニ・ワイドとも)での外環道は、フリー区間が川口中央より東、三郷南より西のみ。大泉-川口中央、市川-三郷南間は別に料金が必要。
【東関東道・館山道コース】では、外環道がフリー区間に含まれず。首都圏西部から千葉方面へ向かう場合、フリー区間の西端となる京葉道路・篠崎IC、東関道・湾岸市川ICまでは別料金。ただでさえ東京・埼玉西部から千葉・房総方面は遠く(渋滞が多く不便に)感じられるだけに、「房総へ行くなら甲信越や北関東、東海方面のほうが安くて近い(早い)」と、料金的にもツーリングのハードルになってしまう。
首都高が対象外なのは致し方ありませんが、NEXCO東日本管轄の外環道に関しては、同社のコースだけでも全線をエリアに収めて欲しいところ。

二輪車定率割引、ツーリングプランの注意点とお得情報

二輪車定率割引やツーリングプランを利用する際の、気になるポイントを最後に。

「事前申し込み」は出発後でもOK

二輪車定率割引、ツーリングプランとも、「前日までに」「出発前までに」申し込まなければならないと勘違いしている方が、一定数いるようなので…。
これに関しては、NEXCO各社の公式サイト記載方法にも問題がありそう。
二輪車定率割引の案内・申込サイト(NEXCO中日本)や、NEXCO東日本のツーリングプラン公式サイトでは、各所に以下のような記載が。

ご利用期間:ご利用前までにお申し込みいただいた日
ご利用前に、会員登録と利用申込をしていただきます
ご利用開始の直前までお申し込みが可能です

何だかわかりづらいですが、この字面だけを見て、「ツーリング出発前の事前申請が必須」だと思い込んでも無理はない? 「前日までに…」が、どこから生まれた都市伝説なのかは不明ですが…。
二輪車定率割引の公式案内サイトからFAQまで掘っていくと、以下のような記述があります。

Q3-3.二輪車定率割引の申込みは、いつまで可能ですか?
A1-3.高速道路利用開始当日の最初の出口インターチェンジを通過する前までにお申込みの手続きを完了してください

ツーリングプランの案内ページに同様の記述はありませんが、考え方は同じ。
いずれも、高速を最初に下りたICで、割引やプランがスタート確定となるわけです。
つまり、高速に乗った後、下りるまでに途中休憩したSAやPAで申し込みをしてもOKだと。「(高速に)乗る前」までに、申し込みを済ませなければダメなわけではないと。ここがわかりにくい、勘違いされやすいポイントかもしれません。
スマホを忘れて出発してしまったり、通信環境やフリーズ等のトラブルも考えると、前夜や出発前に自宅から申し込んでおいたほうが確実でしょうが。

申し込み後でも(無料で)キャンセル可能

続いて、キャンセルに関して。
二輪車定率割引は、前述の「高速を最初に下りたICで、割引やプランのスタートが確定する」前提から、高速を下りる前のSAやPAからでもキャンセル可能です。
高速に乗る前のキャンセルも自由で、当然ながら料金は発生しません。

もっとも、わざわざキャンセルする意味があるのかどうかは…。
キャンセル料的なペナルティはないため、極端な話、申し込んだだけで高速に乗らず、そのままスルーしてしまっても違約金等を取られることはないはず。
(何度も繰り返すなど悪質な場合は、訴えられるかもしれませんが)

(二輪車定率割引サイト:FAQより)
Q3-3.キャンセルはいつまでできますか?
A3-3.二輪車定率割引をお申込みの際にご登録いただいたご利用開始日の最初の出口インターチェンジを流出する前まで(※ただし、ご利用日に高速道路を利用されない場合はご利用日の23:59まで)キャンセルいただけます。

ツーリングプランのほうは、高速のフリー区間を少しでも走行するとキャンセル不可に。

(NEXCO東日本ツーリングプラン案内ページ:FAQより)
Q22 利用開始後の解約または登録内容の変更はできますか。
A 利用開始後の解約や変更はできません。
(中略)
なお、お申し込みされた利用期間に対象エリア内でのご利用がない場合はお申し込み時に遡って解約されたものとみなし『ツーリングプラン』の料金は請求いたしません。

最後に書かれているように、申し込んだだけでフリー区間を走行しなければ、自動キャンセル扱いで料金は発生しません。キャンセル料なども不要です。

二輪車定率割引、ツーリングプランとも、申し込み・キャンセルに関してはユーザーライクといえそうな。記述の仕方がお役所仕事的なわかりにくさで、勘違いされやすい点は何とも…ですが。

ツーリングプランは平日の利用がお得

平日でもツーリング可能な方に限った話ですが、ツーリングプランではETCマイレージサービス・ポイントプラスキャンペーンが2022年から継続実施されています。

(NEXCO東日本:ETC周遊割引[ドラ割]サイトより)
当社が販売するドラ割をキャンペーン期間のうち平日のみの利用期間でお申込みのうえご利用いただいた場合、ドラ割販売価格の15%のETCマイレージサービスのポイントを追加付与します。

NEXCO他社も同様で、要は「平日に(ツーリングプランなど)周遊割引プランを利用したら、ETCマイレージポイントを15%余分に付与するよ」。
ETCマイレージサービスに未登録なら意味なしですが、登録している場合、15%増は馬鹿になりません。最初に登録さえしておけば、あとは自動的に加算されていくだけなので、ETCを利用するなら登録しておいたほうがいいかと。
ETCマイレージポイントの(高速通行料金への)還元額は、以下の通り。

  • 1,000ポイント=500円分
  • 3,000ポイント=2,500円分
  • 5,000ポイント=5,000円分

還元が2,000ポイント単位で、ポイントが多くなるほど還元率も上がるため、この15%増分がけっこう効いてきます。
例えば3,000円のツーリングプランを利用した場合、通常ポイントは300。ここに15%増分を加算すると、計345ポイント。還元時に2,000ポイント未満が切り捨て扱いの極悪設定だけに、50ポイント程度の積み重ねが最終的に大きな意味を持つことも(体験済み)。
なので、平日のツーリングプランと休日の二輪車定率割引を賢く使い分けることで、少しでもETCマイレージポイントを増やせれば。どうせ「世界でもっとも高額な高速料金」を搾取されまくりなのですから、貰えるものは貰わないと(苦笑)。

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