3月31日付で、BS松竹東急が6月30日24時での放送終了を発表。
「BS松竹東急」放送終了のお知らせ
2025年03月31日日頃よりBS松竹東急をご視聴いただき、誠にありがとうございます。
このたび、主要株主である松竹グループのBS放送事業からの撤退方針を受け、BS松竹東急株式会社が提供する「BS松竹東急」の放送を、2025年6月30日(月)24時(深夜0時)をもちまして終了することとなりましたので、お知らせいたします。
7月以降については、現在未定です。今後については、改めてご案内いたします。
このたびは、ご不便をおかけする形となり、お詫び申し上げるとともに、放送をお楽しみいただいた皆様に心より御礼申し上げます。
(公式サイトより)
事の発端は、今年2月27日に発表された「松竹のBS放送事業撤退」でしょうね。
松竹、BS放送から撤退。「広告売上が伸びず、これ以上の継続は困難」
(2025.02.27/AV Watch)松竹は2月27日、映像関連事業のBS放送事業から松竹グループとして撤退すると発表した。理由として、当初計画に比べて広告売上が伸びていないことを挙げている。
同社グループの松竹ブロードキャスティングと東急は2020年7月に「BS松竹東急株式会社」を設立し、2022年3月26日にBSチャンネル「BS松竹東急」の放送を開始している。
松竹は「BS松竹東急は、2022年3月に開局以降、認知率・視聴率を伸ばしているものの、当初計画に比べ、広告売上が伸びず、これ以上のBS放送事業の継続は松竹グループとしては困難と判断」し、BS放送事業からの撤退を2月27日開催の取締役会で決議した。
今後はBS松竹東急で発生する撤退費用等を、同社筆頭株主の松竹ブロードキャスティングの完全親会社である松竹が適正な範囲で負担する。松竹が負担する撤退費用や2025年2月期業績予想に与える影響については現在精査中としている。
その時点でBS松竹東急は、公式サイトにて
本日の松竹株式会社のリリースに関して
2025年02月27日本日、松竹株式会社より、松竹グループとしてBS放送事業から撤退することが発表されましたが、当社としては、引き続き、放送を継続してまいります。
今後、新たな情報があれば、当ホームページ上にてお知らせいたします。
と発表していましたが、それから2ヶ月で放送終了を明言することに。
「BS松竹東急」が6月30日で放送終了へ。「7月以降は未定」
(2025.3.31/AV Watch)BS松竹東急は31日、2025年6月20日24時をもって無料チャンネル「BS松竹東急」(BS260ch)の放送を終了すると発表した。7月以降については現在未定という。
同社の主要株主である松竹グループは今年2月、「当初計画に比べ、広告売上が伸びず、これ以上のBS放送事業の継続は松竹グループとしては困難」であることを理由に、BS放送事業から撤退する旨を公表していた。
BS松竹東急は「伝統から革新まですべてを見せる映画」、「誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化」、「多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ」の3つを編成コンセプトに、2022年3月26日に開局。バラエティ、スポーツ、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルのオリジナル番組をラインナップしていた。
BS松竹東急の開局は、2022年3月のこと。わずか3年での事業停止は、あまりに早い。見込みが甘かったといえば、それまでなのかもしれませんが…。
過去にも開局・閉局が相次いできたBSデジタルだけに、ようやく腰を据えて事業展開するチャンネルが生まれたかと、初期段階から注目はしていました。
開局からしばらくは、例えばアニメでも「お~、そこへいくか」と思わせる過去作品を多数ラインナップ。昨年は『明治撃剣-1874-』のように新作も単独放送するなど、いい感じで展開しつつ、様々な番組編成に意欲や個性を感じさせてくれるチャンネルでもあったわけで。
ただ、昨年下半期あたりから急激に放送内容の方向転換が見え始め、アニメ枠も激減。懐かし旧作ドラマを中心に楽しめるチャンネルではあるものの、ちょっと物足りなさも感じるように…。
惜しむらくは、260chというチャンネル番号でしょうね。1~12のリモコン単独チャンネルに割り振られていれば、チャンネル自体の知名度も上がっていただろうに。「BS松竹東急がけっこう面白いんだよ」といっても、大半の人は「そんなチャンネルあるの?」でしたから。
いっぽうで、同じ松竹ブロードキャスティングが運営する有料CS(スカパー)チャンネル:衛星劇場との棲み分けに、難しいハンドリングが要求されるのでは…とも思っていました。
4月から新たな再放送ドラマが何本もスタートするいっぽう、3月下旬から一部の既存番組編成がぐちゃぐちゃになるなど、「どうした?」感も拭えなくなった矢先の放送終了発表。
放送予定だった作品を、事業終了の6月末までに無理やり放送するため、既存番組の編成を大幅に変更したのでしょうか。最後まで「こんな放送をしたかった」的な意欲を見せてくれた、といえるのかもしれません。
何にせよ残念ですし、BSデジタルの今後にも再び暗雲が…。
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