壁掛け扇風機を買い換え 東芝:TLF-30H9

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 新しい壁掛け扇風機を購入しました。
 これまで使っていたのは、2008年にホームセンターで購入した、同じ壁掛け30cmタイプ:K-8524Nというモデル。在庫処分特価で、3000円程度だったと思われ。輸入元は燦坤(サンクン)日本電器。
 Wikipediaによると、燦坤日本電器はホームセンターの家電製品売り場でよく見かける、EUPAブランドを展開しているメーカー。台湾に本拠地を置く燦坤実業の日本法人とのことですが、公式サイト(http://www.tsannkuen.jp/)はアクセスできたり、できなかったり。EUPAブランドの製品は、現在も販売されているようだけれど…。

 この扇風機が正常に使えたのは、最初の2シーズン。2010年の夏(3シーズン目)からは、モーター部が異音を発し始め、首振りが止まってしまうこともしばしば。2011年(4シーズン目)には、モーター部の固着で不動に。分解して可動部にKURE 5-56や油を差すなどして復活させたものの、止まっては手で回して再始動の繰り返し。騙し騙し使い続けてきた2013年(6シーズン目)には、さらに状態が悪化し、首振りがほぼ不能に。
 こりゃ、いよいよダメだなと。発火しても困るし(苦笑)。
 安物の扇風機(大半が中国製)は、おおよそ2~3シーズンでモーター部が固着し、動かなくなるケースが多いようです。そう考えれば、よく保ったほうかもしれないなぁ。

 なわけで、今度は国産メーカー品にしてみようかと。
 選んでみたのは、東芝エルイートレーディング:TLF30-H9。リモコンも付属しないヒモ式スイッチの、いちばん安価なタイプ。ウチの利用環境ではリモコンがなくても構わないため、安ければ安いほどいいと(笑)。
 型落ちの2013年モデルなので、在庫処分特価らしい2980円(税別)。
 購入店:ケーズデンキ・オンライン。送料無料(期間限定)。

 扇風機は新モデルが毎年リリースされる季節商品なので、シーズンオフの在庫処分特価だと、かなり安く買えます。昨年12月には2000円で販売する店舗もあったらしいのですが、見逃しました(残念)。
 どうしようかと思いつつ寒い季節に扇風機を買う気も起きず、ズルズルと、この時期まで引っ張ってしまい…。4月には2014年モデル(TLF-30H10・TLF-30R10)も発表されたので、市場から消えてしまう前に買わなきゃと。
 新モデル:TLF-30H10と旧モデル:TLF-30H9の違いは、カラーリングと細部のデザイン。たぶん、それだけ(苦笑)。色と操作部の見た目だけを少しずつ変えながら、もう10年近く、毎年の新モデルとして発表し続けているようですね。本体の基本設計は、10年どころか20年前ぐらいのモノかも?
 また、山善:YWS-J301も、おそらくTLF-30H10のOEMで同モデル。

 ホームセンター等での壁掛け30cm扇風機は、売価4500円程度が一般的。中国からの輸入品なら、もう少し安く買えるかも。
 このTLF-30H9にしてもMADE in CHINAですが、国内メーカー製品らしく「設計上の標準使用期間」が10年と定められているので、中国メーカー製品の輸入モデルよりは長持ちするんじゃないかと。
 まぁ、気休めかもしれませんが(苦笑)。

 TLF30-H9外箱 TLF30-H9中身

 TLF30-H9操作部TLF30-H9スペックTLF30-H9スペック2
 【↑ (左)ダイアルを手で動かしても風量切り替え可能だが、回しにくい。この操作部の下にある、左右2本のヒモを引っ張って切り替えるのが基本。左のヒモは首振りON&OFF、右のヒモは引く度に風量(電源)が「切→弱→中→強→切」と切り替わる】

 TLF30-H9固定金具 TLF30-H9固定金具2 TLF30-H9防止落下ネジ
 【↑ (左)固定用金具は、ちょっと変わった形状。右上のL字型部分がポイント。付属ネジはK-8524Nより太くて長い】
 【↑ (中)本体背面。銀色の突起部を、左写真の出っ張り部分に引っかける形で固定。左上に取り付けたL字型金具が、左写真の同形部と重なり、落下を二重構造で防止する。こうした安心設計は、さすがに国内メーカー製品らしい】
 【↑ (右)重なったL字型金具は、付属の落下防止ネジで締める。(赤丸で囲った部分)】

 さて、設置後の使用感をまとめてみると。

  • ヒモを引っ張っる操作系は、意外にいい感じ? もっと固くて「ガッチャン」と切り替わるイメージだったけれど、そこまで無骨ではない(苦笑)。引っ張る力も要らず、切り替え時の音も小さい。
  • 風量の切り替えは、K-8524Nと同じ3段階。が、弱・中・強とも、風量はTLF-30H9のほうが強い。むしろ、弱でも強すぎる感じ? TLF-30H9:弱=K-8523N:中ぐらいの印象で、一般家庭で多用する弱モードが強風すぎて使いづらい。
    • 広い場所で使う、業務用途を想定しての風量設計ではないかと。
    • 実売価格が1000円ほど高いリモコン付きTLF-30Rシリーズでは、微弱モードを加わえた4段階の風量切り替えになっている意味がわかったような。業務用のTLF-30Hシリーズに対し、同Rシリーズは家庭用という位置付けなのでしょう。
  • 風量が強い分、動作音もK-8524Nより煩いのは残念。煩いと言っても「昔ながらの扇風機」レベルですが、弱モードでもけっこうな音(風切り音)がするため、長時間の連続使用では気になる。
    • それだけ、K-8523Nが(安価な割には)静かだったということでしょうね。
  • 「何だこりゃ」と思わされたのは、電源コードが本体上部から出ていること。コードが短いとのレビューも目にしましたが、短いのではなく、上から出ている分、コンセントに届きにくいだけ。
    • 壁の上部にコンセントが設置されている、業務用途を想定した基本設計なのだと思われ。
    • 一般家庭用途には不便なだけで、ウチでも、コンセントからの配線に悩まされました…。
    • K-8524Nの電源コードは、操作部・右横から出ていたので良かったのだけれど。
  • TLF30-H9設置 TLF30-H9アーム部
    【↑ (左)電源コードが、最上部から出ている点に注目。また、燦坤:K-8523Nに比べて、操作部が厚く、アーム部も長い。その分、回転部分が前に出てくるため、設置後は想像以上に扇風機が近く感じられる。広い場所で使う業務用途なら、このほうがいいのかも】
    【↑ (右)白と青のカラーリングは、涼しげでいい。左下に見えるエアコンのリモコンとも、同系色でお似合い(笑)。新モデルのTLF-30H10では、羽根が透明に、カバー中央部が白色に変更されてしまった】

 ここまで何度も「業務用」という言葉が出てきたように、正直なところ、一般家庭用にお勧めできる機種ではないような。
 安価なこと以外に利点がなく、自分でもちょっと後悔…。家庭で使うなら、リモコン付きRシリーズ(TLF-30R10/2014年モデル)のほうがいいですね。

 ところで、同じ「東芝」ブランドでも、壁掛け扇風機には2種類のシリーズがあります。フツーに東芝のトップページから扇風機を探すと、東芝ライフスタイルの製品にたどり着くんですね。となると、東芝エルイートレーディング:TLFシリーズは亜流?
 デザインも無骨で、設計思想からして業務用(法人販売向け)な東芝エルイートレーディング製品に対し、東芝ライフスタイルの製品は、丸みを帯びたデザインからもわかるように家庭用(一般消費者販売向け)。そんな構図も見えてくるのですが、どうなんでしょ。
 東芝のグループ企業構成って、複雑怪奇すぎ(苦笑)。
 ちなみに、東芝ライフスタイルの2014年モデル:F-AWS80は、羽根が新たな7枚タイプに変更され、ムラの少ない滑らかな風を実現しているとか。かなり良さげで、羨ましす。

 (*追記
 (東芝グループの構成が変わり、現在は東芝エルイートレーディング、東芝ライフスタイルともに同じ製品がラインナップされています。販売経路が異なるだけなのでしょうね。)

 耐久性や信頼性云々を考慮せず、表面上のスペックだけで判断するなら、吉井電気(Abitelax/アビテラックス):AWN-126Rというモデルが8枚羽根で、リモコン・タイマー付きと悪くなさそうです。実売価格も安いので。
 って、いろいろ調べているうち、すっかり壁掛け扇風機事情に詳しくなってしまった(苦笑)。
 扇風機なんてどれも大差ないだろうと思っていたけれど、意外に違いがあるのかも。

コメント

  1. 必殺扇風脚 より:

    わらひのこれまで3台買った中国など製扇風機も確か1-3年で動きが悪くなり、
    スイッチを入れた直後に回らなくなるので箸でエイヤッと回して使ってきた。
    ニュースでは、「30年ほど使った扇風機は止まって発火する」とNITE(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構)が言ってたけど、中国製扇風機について何も言わないのは、止まっても発火しないということだろうか?
    その辺をはっきりさせてほしい。-へ-

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