“プリマロフト”が冬のキーワードに！？
「プリマロフトは暖かい」「奇跡の新素材」
そんな話題を耳にする機会が増えた、この冬。
どうやら本当に暖かいらしいので、冬用グローブとインナージャケットを購入してみたと。
暖かい冬用グローブを求めて
プリマロフトは、米軍からの要請で開発された人工繊維による擬似羽毛素材。開発当初は特殊部隊等の寒冷地用防寒着に用いられ、現在は高級ダウンの代替素材としてアパレル用途にも広く展開されているそうな。
羽毛の繊維構造を基に作り出された擬似羽毛構造で、羽毛のように軽くて暖かい保温性と柔軟性に加え、羽毛にはない撥水性も発揮する。
とまぁ、あちこちの宣伝文句を集約すると、そんな夢のような新素材らしく（苦笑）。それでいて、価格は高級ダウンより安いと。
ホンマかいなと思いながら使ってみると、なるほど…。
売り言葉だけ聞くとポカポカと暖かいように感じますが、素材自体が熱を発するわけではなく、あくまで保温力が高いだけ。なので、そこを勘違いすると「なんだ、大した事ないじゃん」になってしまうかも？
これまで使っていた冬用グローブは、コミネ：GK-828 AIR GEL プロテクトウィンターグローブ。
特に不満があったわけではないものの、真冬の使用には少々役不足ともいえ、グリップヒーターは必須でした。真冬に長距離ツーリングや高速走行はほとんどしないので、それでもいいといえばいいんですが…。
Furygan：OSLO D3O PRIMALOFTを処分特価で購入
もう少し暖かいグローブはないんかいなと思っていたタイミングでもあり、量販店のグローブコーナーへ行ってみると…既に真冬用グローブは処分特価。プリマロフト採用モデルのFurygan（フリュガン）：OSLO D3O PRIMALOFT（オスロ ディースリーオー プリマロフト／定価13,900円）がナップスで11,118円だったため、思わずお買い上げ。
その前に2りんかんを2店まわったものの完売品切れで、実物を目にできたのはナップス購入店のみ。それもラスト1個で、こりゃ巡り合わせかなと（苦笑）。
【モノは悪くないんですが、デザインのセンスは…。通称「おじさんの雪かき用手袋」（笑）】
Furygan（フリュガン）というブランドに聞き覚えはなかったものの、フランスのバイク用アパレル（主にグローブとプロテクター）ブランドで、D3O採用を売りにしているらしい。D3Oの使用料がどれぐらいなのかは知りませんが、総じてD3O＝高級品的な価格設定が目立ちますからね。
そのD3Oをプロテクター部に用い、さらに（やはり使用料が高いと思われる）プリマロフトも採用していることを考えれば、けっこうお安めな価格設定じゃないかと。
インカムで知られるMIDLANDの輸入代理店でもあるLINKSが、Furyganの日本代理店になったのは2023年。本格的なプロモーション展開を始めたのは、2024シーズンからといっても良いでしょう。ナップスや2りんかんの店頭にも並び、「Furyganってどう読むんだ？ フリュガンって何？」と思われた方も多いのでは。
綿入り冬用グローブよりは明らかに暖かい
さて、肝心の使用感は…。
出かける予定がキャンセルになったこともあり、真冬の高速では試せず。
ただ、一般道を山越えで秩父まで往復した印象は、なるほど暖かい。グリップヒーターをつけてなくても、特には寒さを感じなかったような。少なくとも、手持ちのコミネ：GK-828より暖かいことは確か。
プリマロフトという素材が詰められているだけにモコモコ感は隠せず、操作性はお世辞にも…。まぁでも、冬用グローブにしては悪くないかと。冬用グローブは、操作性より暖かさ優先ですしね。
ちなみに、ラフ＆ロードもプリマロフト採用グローブを発売していますが、両方を試した方の印象ではFuryganのほうが暖いとのこと。価格はラフ＆ロードのほうが安いこともあり、プリマロフトの内包量が違うのかも？
グローブだけでなくインナージャケットにもプリマロフト
実は、少し前に購入したプリマロフト採用のインナージャケット、ラフ＆ロード：RR7995 WGプリマロフト チタンインナージャケット カフ付きで、自分も同じような印象を抱いたり…。
ラフ＆ロード：RR7995 WGプリマロフト チタンインナージャケットのお値打ち度は…
チタニウムナノ加工裏地と中綿に超軽量、究極の防寒素材プリマロフト®を採用
表地はウインドガード加工で寒風を遮断
トリプル効果で抜群の保温力
サムホール付きカフを追加装備
保温素材に超軽量・最高の保温性能・イージーメンテナンス性を兼ね備えたPrimaLoft®Gold Insulation Eco（プリマロフト®・ゴールド・インサレーション・エコ）を採用しました。プリマロフト®は、羽毛に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材。羽毛のように軽くて暖かい保温性と柔軟性と速乾性を発揮するだけではなく、羽毛にはない撥水性がある為、水に濡れてもロフト(かさの高さ)を失わず常に保湿性を維持し、体温が奪われるのを防ぎます。さらに、表地をウインドガード加工し寒風を遮断し暖かさを失いません。新型はサムホール付きのカフが追加装備されグローブとジャケットのつなぎ目の防寒性をアップさせました。
オールシーズン対応ジャケットとの併用はもちろん、単体で使用しても羽毛を凌ぐ高いパフォーマンスを発揮するインナーシリーズのフラッグシップモデルです。
（ラフ＆ロード公式サイトより）
とのことなんですが、使用感は「それほどのものかな…」。言い方を変えれば、「うーん、定価22,000円の価値があるかと問われれば…」。15,000円ぐらいなら「お値打ち」だったかもしれませんが。
実際には定価より安く購入できたので、まぁ納得かなとの印象で。
＊購入店：ウェビック楽天市場店 ＊購入価格：18,020円
（たまたまセール特価だったらしく、その後に値上がり）
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ポイントは「薄っぺらにしては暖かいかも」なところ？
何かこう、薄っぺらであまり暖かさを感じられないというか。寒くはないので、たぶん保温性を享受してはいるんでしょう。ただ、それを実感しづらいというか。
そもそも薄っぺらなので、余計にそう感じてしまうのかも。着ぶくれしがちな真冬だけに、「この薄さにしては」と考えれば、アドバンテージがある製品でしょう。
実は購入後、定価にもう3,000円ほどプラスすれば、L.L.Beanのプリマロフト・ジャケットを買えたことにも気づき…。（自分の購入価格だとプラス7,000円なので、難しいところ）
所有していないので比較はできませんが、相手が強力ブランドだけに、L.L.Bean製品ならどうだったかと考えてしまうのも無理はない？ 各ブランドがプリマロフトの内包量を明示してくれれば、わかりやすいんですけれどね。
表地加工やカフ採用で走行時の防風性能を高めるなど、バイク用に特化した仕様はラフ＆ロード製品ならでは。ただ、カフがあまり好きではなく、着用するときも使わない自分には宝の持ち腐れで…。
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