日本ハムが日本シリーズ進出を決定

[Sports] BaseBall

 パ・リーグCS第2ステージ、第4戦。8回裏、6-4とリードした日本ハムの攻撃は二死2・3塁。
 投手・川岸に交代が告げられ、「エ? ここで福盛なの」と思ったら、「バッテリーの交代」という場内アナウンス…。あの岩隈の登板には、目頭が熱くなりました。完投後の中2日だとか、負けたら終わりだとか、そーゆーものよりね、もっと熱い何かを感じて。。。

 応援する球団が消滅し、素直に楽天を応援することもできず、気持ちの整理がつかないまま、応援するチームを見つけられないまま、それでも楽天が気にはなる…。そんな元・近鉄ファンなら、誰もが同じ想いを抱いたはず。試合後の勝利監督インタビューで梨田も触れていたけれど、近鉄という十字架を背負った岩隈の想いは、確かに伝わったよ。近鉄最後の監督となった梨田にも、わかりすぎるほどわかったはずだ。
 結果はスレッジのダメ押し3ランでも、いいじゃないか。久しぶりに、プロ野球に熱い想いを巡らせてくれたのだから。パ・リーグのCSをこんなに一生懸命に見たのは初めてで、いいものを見させてもらいました。ちょっぴり残念だけれども。

 打者がスレッジでなく、日本人選手だったらね。何か違ったかもしれない…。

 結果は4勝1敗(アドバンテージ1勝分を含む)で日本ハム。妥当と言えば妥当でしょう。日本ハムのほうが1枚も2枚も上だなと実感させられる戦いでしたし。そりゃ当初はね、楽天の勢いとダルビッシュ登板回避を考えれば五分五分か、むしろ楽天有利? ぐらいに考えていました。でも、初戦のスレッジの逆転満塁サヨナラホームランですべてが変わった…。福盛が全てをブチ壊したとも言えるのだけれど。。。あとは流れるがまま。その流れを引き戻し、逆流させるほどの力が、楽天にあるわけもなく。
 短期勝負の接戦になればなるほど露呈する選手層の薄さ、先発が降板した後の継投への不安。いずれもシリーズ前から、いや、シーズン開幕前から指摘されていた弱点が、最後の最後で隠せなくなりましたから。未熟なチームをここまで引っ張り上げた野村の監督手腕が、改めて浮き彫りとなった結果ですね。
 ホームグラウンドで日本シリーズ進出を決めた試合後、相手チームの野村監督を胴上げするシーンなんて…前代未聞でしょ。稲葉という先導役がいたとは言え、それを容認する雰囲気を作り上げていた日本ハムの選手、監督の梨田、札幌ドームのファンには、暖かいものも感じました。同時に、両軍の選手もベンチも、そしてファンも、皆が楽天球団に対し、無言の抗議をしているようでもあり…。
 別にね、僕は野村シンパでも何でもない。でも、おかしいものはおかしい。
 梨田もいい監督になったんだなぁ。。。そう実感できたことが、このシリーズいちばんの収穫だったかな(^^;;

 セ・リーグが巨人、中日のどちらであれ、日本シリーズは日本ハムに頑張って欲しいですね。
 パ・リーグ各球団に対してはそれぞれ嫌な部分があって、応援できずにいるんですよ。積極的に嫌いなチームも、むしろセ・リーグより多い。もともとパ・リーグ党だったのにね。その中で唯一、何の反感も抱かない球団が日本ハムなので。

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