東京→弘前
快速『フェアーウェイ』車内には、塩原や猪苗代へ向かうらしいスキーヤーやボーダーが多い。盛り上げるのも結構だけれど、大声で騒ぎまくり、一般客のヒンシュクを買いまくるのは勘弁して欲しい…。スキー専用列車じゃないのだから。
福島駅の売店では、駒田屋本舗のみそぱんを購入。
乗り継ぎの関係で食事は無理。かと言ってロングシートの車内では駅弁を買っても広げられないため、残念ながらこれが昼食に。
【↑ 残念なランチでも、おいしかったので許す(^^;;】
というのも、当初は仙台での接続時間に昼食をと思っていたものが…。アクシデント発生…。
実は、新宿駅で『フェアーウェイ』の写真を撮ろうとして気づいたのです。
「カメラを忘れた…(T_T)」
またかよ。。。何度、同じミスをやらかすんだか。
自分の場合、カメラは腰のベルトに通したカメラポーチに入れるのが常。撮りたいときにすぐ取り出せ、歩き回る際もカメラを意識せず動けるため。試行錯誤を繰り返したあげくこのスタイルに到達したので、変えるわけにはいかない。
が、このスタイルにも唯一、欠点がある。
旅立ちの際、荷物にカメラ(ポーチ)を入れておけないのだ。出発準備をし、着替えて、パンツにベルトを通した最後にカメラポーチを取り付けることになるので。ところが、慌てていると最後のステップを忘れてしまう。。。
そのため、仙台で駅前のヨドバシカメラに立ち寄り、持っているカメラと同じキヤノン:IXY400を購入するつもり。帰宅後にオークション等で売却するか、予備カメラとして持っておくのもいいかもしれないと。
つまり、仙台で昼食をとる時間はない。ランチがめでたくみそぱんになったわけである(苦笑)。
余談が過ぎた。先を急ごう。
カメラは買ったぞ。
一ノ関駅では、昔ながらのホーム売りをしていた駅弁屋さんに敬意を表し、駅弁コンテストなどでも話題らしい三陸あわび弁当を購入。
よく通る声で「えきべん〜、えきべん〜」と売り歩くおじいさんは絵になるものの、購入したのは自分だけ(寂)。食べたいと思う人がいても、ロングシート通勤型車両の701系車内では無理ですしね…。これから乗る列車を考えれば、買うに買えないでしょう。
駅弁売りのおじいさんが、いつまでも頑張ってくれることを願います。
かく言う自分も、盛岡行の車内で食べようと買ったわけではなく。花輪線の車内で食べるか、あるいはホテルまで持ち込むか。列車の接続と到着時間の遅さを考えると、これが夕食を仕入れる最後のチャンスかと思ったもので。結果はやはり、ホテルでのディナーに変身でした(^^;;
【↑ 大人の休日シリーズ。思ったよりも濃厚でバラエティに富んでいて、お味も良好(^o^) でもアワビが小さいかな】
花輪線では、列車交換時に見かけた快速『八幡平』が転換クロスシートに改造されたキハ58だったり。い〜な〜(^^;;
こちらの普通列車は、盛岡局(花輪線)カラーの白地に赤帯なキハ58+キハ52。花輪線内でも見かける数が減ったように感じるキハ52は、車内両端の乗降口と室内との間に仕切り(&ドア)が設けられている改造車。以前(7〜8年前に乗車した際)は、こんな風になっていなかったように記憶しているけれど…? 冬季対策なのでしょうね。
でも、乗降口付近(仕切りと連結部の間)のボックスシートは標準仕様のまま。わずかな短距離客以外、この区画を利用する乗客がほとんどいなかったことからも、かなり寒いと思われる。。。思っただけで、わざわざ試してみる根性は、ない。外は雪模様である。
あ、しまった。仕切りの写真を撮っておくべきだった…。
【↑ キハ52。大館駅にて】
しかし、キハ52の老朽化はかなり進行しているようだ。乗車中には、それを嫌でも体感させられる。
特に停車中のアイドリング時は、車両全体からガタピシと賑やかすぎるメロディーが。。。窓枠もガタついて隙間風が入るらしく、各窓には透明のビニールテープで目張りがしてある有様(←だから写真を撮っとけよ)。それでも、スースー風が入ってきますけれどね(^^;; さらにガタつきがひどい窓には、二重窓の内側をネジ止めされてしまっているものも。これでは日よけのブラインドも使えなければ、窓を空けることも不可。
す、すごいなぁ。
新型の軽快気動車も導入されず、キハ40系では勾配路線に対して出力不足。強力な2エンジン車であるというだけの理由でキハ52が現役運用されていること自体、偶然が生んだ奇跡なのかもしれない。運行の起点である盛岡−好摩間がいわて銀河鉄道化されてしまったことからも、花輪線をお荷物路線として扱うJRの姿勢が見え隠れする。。。
などと思ってしまう一因には、盛岡駅での、IGRいわて銀河鉄道線へのひどすぎる乗り換えがある。
一ノ関からの列車が盛岡に近づくと、車内放送で乗り換え案内が流される。新幹線から山田線まで各線の乗継列車が案内された後、ようやく順番が回ってきた花輪線に関しては「IGRいわて銀河鉄道ホームへ」。それだけ。列車を降りてみても、同線のホームがどこなのか、何番線なのかなど、案内の類は一切なし。乗り換え時間はわずか7分。ホームや跨線橋をウロウロするうち、タイムリミットがどんどん近づいてくる。
業を煮やして改札口へ行き、「花輪線はどこ!」と尋ねれば。いったん改札口を出て、連絡通路を歩き、さらに階段を下り、専用改札口から入れという。エ? どこ? 駅舎が違うの? もともと東北本線でしょ? 線路は繋がっているんでしょ?
「IGRいわて銀河鉄道は*番線」などと、跨線橋を渡ればいいと思い込んでいた自分がアホだった…。
JRの改札口が跨線橋上の2階なのに対し、同鉄道の改札口はホームと同じ地上階。これが、乗り換えをややこしくしている要因のようだ。大荷物を抱えたまま、通路と階段を汗だくで走り抜け、何とか到達したのは発車時刻ギリギリ。青春18きっぷでは乗車できないので、券売機に向かうと駅員氏から「急いで!」と急かされ…。
もう、かなりキレかけましたねぇ。
花輪線の起点は好摩なので、盛岡駅から発車する列車がJRでないことは確か。でも、花輪線に直通する利用者からすれば、厳密な区分けなど関係なく"花輪線の列車"なわけで。
にもかかわらず、JR盛岡駅構内では花輪線が完全無視されていると。乗客の利便性を無視した、利用者不在の概念も甚だしい。
例えば信越本線がしなの鉄道化された長野駅などは、従来と何ら変わりなく同路線を利用することができる。
改札口が別になるのは致し方ないとはいえ、ふつうに歩けば10分もかかるような場所に設置するなど、あり得ないのでは? 盛岡駅の構造上の問題があるとしても、乗り場の案内を充実させるなど、やり方はいくらでもあるはずなのに。
まるで、「IGRいわて銀河鉄道や花輪線にはJRから乗り換えるな!」などと嫌がらせでもされているかのよう。いくら何でも、極端すぎる。
そんな憤りや、東北本線のロングシート車で蓄積された疲労を、花輪線のひなびたローカル線風情が癒してくれるのはありがたい。
五能線のように脚光を浴びることはなくとも、いい路線です。車窓は真っ暗闇でも、静かな夜汽車の雰囲気を味わいつつ、のんびり…。
が、しかし。安比高原から乗り込んできた数組のスキー客によって、癒しの空間が一気に喧噪の場へと変貌してしまう。車内が空いているのをいいことに、やりたい放題のバカ騒ぎ。列車で安比に来る客がいるとは、思わなかった。。。
スキー客というのは、なぜもこう、非常識な行動でヒンシュクを買うのだろう。シーズンともなれば、かつては月に10日も(クルマで)ゲレンデ通いをしていた自分。でも、当時からスキー客は大嫌い。自分もその同類に見られているのかと、悲しくなることも多かったので…。
仕方なく、最後尾の3両目に避難。このハコは、乗客がスキー客一人だけなので静か。
だったのに(またかよぉ)、兄畑で消防団のハッピを着たオッサンたちが10人ほど、ぞろぞろと乗り込んできた。顔を真っ赤にさせて、新年会の帰りなのだろうか。こちらも騒ぎたい放題の有様だったけれど、地元の人たちなのですぐに降りるだろうとガマンしていれば、やはり陸中花輪で降りていきました。ホッ。
しかし、暗闇の兄畑駅のホームに、乗客が何人もいるのを見たときには驚きましたねぇ。
その当人たちも、車内で乗車券を買いながら、
「兄畑からこんなに乗るとは思ってなかっただろう」
などと車掌に絡んでいる始末(苦笑)。確かに、昼間でもほとんど乗降のない駅ですから。
でも、「これで今日は黒字だろ〜」とは、酔いすぎでしょ(^^;;
【↑ 岩手から秋田県に入る頃には雪が本格的に降り出す。十和田南駅にて】
大館から弘前までの最終列車は、花輪専用DCでの運用。
大館駅のホームや車内では、黒磯や郡山でも見かけた顔がちらほら。皆さん、弘前で最終の青森行に乗り継いでいきました。その後は青森から、急行『はまなす』かフェリーで北海道へ渡るのでしょうね。ご苦労なことです(^^;;