弘前パークホテル
この日の宿泊先、弘前パークホテルは、繁華街の土手町に立地し、立派な結婚式場も兼ね備えるなど弘前市内でも著名なホテル。
ここを選んだ理由は、弘前市内に2軒しかない各室インターネット接続・LAN完備のホテルだから。
料金もそれなりで、弘前では高め。前日の弘前プラザホテルと比べても、3,000円近く高い。
で。結果は×。
ロビー周辺、廊下や部屋の作りなど、どこも一見すると豪華仕様なのだが、よく見れば各地の格安ビジネスホテル並み、あるいはそれ以下の設備も目につく。その中でも、気になった点を一覧にしてみると…。
- エレベーターに鏡がない。(この価格帯のホテルなら、あるべき)
- バスルームが激狭。洗面台、浴槽の狭さは一目見てビビるほど。
- クローゼットがない。壁掛けのハンガーは2つしかない。
- 暖房が強すぎる。LOWでも暑く、消せば寒い。
- 遮音性も×。隣室のイビキや廊下の騒音に悩まされ、朝まで眠れず。
- LAN接続は頻繁に接続切れが起こり、イライラ。PC起動の度に、IPアドレスを書き換えないと接続できない。
- コインランドリーがない。フロントで尋ねると「クルマで5分ほどのところにあります」。行けるか、そんなもん。
フロントの対応は、事務的で今ひとつ。悪いとは言わないが、何の誠意も感じられず。遠方からの客を気遣う概念など、このホテルには存在しないのでしょう。チェックアウト時に「ご利用ありがとうございました」と言われなかったホテルなど、かつて経験がない。
チェックアウト後も難あり。ロビーで今後の予定を考えようと思ったものの、そこは豪華なソファーが並ぶ“通路”に過ぎず、周囲を取り囲む美容室などの店舗から丸見え。従業員らがしょっちゅう前を通り、とても落ち着いた空間とは言えない。これは“ロビー”ではない。
「これだけ豪華に見える空間を提供しているのだから、客は満足だろう」
「(地元では)有名ホテルなのだから、放っておいても客は来る」
すべての面で、そんな姿勢を感じずにはいられない。
弘前という街は、需要に対してビジネスホテルの絶対数が少なく、競争原理が働いていないようにも感じる。他の一般的な地方都市であれば、とてもじゃないが通用しないレベルだろう。もちろん、格安ビジネスホテルとしてなら話は別なのだが…。
これは帰京後に気づいたのですが、領収書のスタイルが前日の
弘前プラザホテルとまったく同じ。よく見れば、マークまで同じ。
つまりは、同系列、同じ運営元!? うーん、信じられん…。