旅にっき 【2009.06.24-07.08/北海道】

 第1〜2日目 2009.06.24〜25 (フェリー:きそ)

この日の行程

 仙台港→苫小牧港  *太平洋フェリーにギリギリで乗船。きそのB寝台は快適

 渋滞する国道4号を離れ、県道23号〜10号に入ってからは激走また激走。
 アッという間に陽は落ち、暗闇の中にフェリーターミナルの明かりが見えてきたのは19時過ぎ。息を切らして窓口に駆け込んだときには、既に19時15分。出航までは30分を切り、もはや乗船不可能で八戸へ向かわなければならないのかと途方に暮れかけたところ…。
 予約もしていなかったのに、無事に乗れました♪
 「急いで急いで…」と言われながら慌てて乗船すると、車両デッキの係員氏たちが待ちかねたように誘導し、係留。“車両”の乗船は自分が最後だったようで、申し訳ないです。。。融通の利く太平洋フェリーに、多謝。

 ちなみに帰路の商船三井フェリーでは、やはり予約なしで、苫小牧港に到着したのが出港30分前。こちらは無情にも乗船を断わられ、予定変更を余儀なくされました。会社によって(港によって?)、対応の柔軟さに違いがあるのでしょうか。
 もちろん、そんなギリギリに無予約で飛び込むほうが悪いのですが…。

  
【↑ (左)仙台港を定刻に出港。暗いのでブレまくり…】

  
【↑ (左)バイクに付ける行き先札 (右)船内には各種パンフレット、こうした案内の類も豊富に揃えられている】

 乗船したのは、同航路のエース格:きそ。豪雨の中を出発したのも、乗るならばこのきそにしたかったから。
 同航路にはいしかりきたかみの2船も就航しているため、あらかじめ運航表をチェックしておきました。
 その理由は、B寝台の構造。他船や一般的なB寝台(二等寝台)が単なる二段ベッドなのに対し、きそのB寝台は二段の寝台が互い違いに配置された、構造も雰囲気もカプセルホテルのそれに近いもの。向かいに別の寝台があることに変わりはなくとも、個室感が強いはずなので。
 指定された船室に入ると、1部屋は3区画。両端の区画は2寝台ずつで、向かいは壁。自分が入った中央の区画は向かい合わせの寝台レイアウトで、4寝台が並ぶ。両端の2寝台ずつ、計4寝台は埋まり、中央の区画は自分のみ。両端区画から発売していくのでしょうか。
 8分の5、つまり60%ちょいの乗船率では中央区画を占有できることになり、かえって良かったかも?
 おかげで、周囲に気遣うことなく落ち着いた時間を過ごせました。
 室内の暑さから、ドア側寝台の乗客が船室ドアを開けっ放しにするのには閉口したけれど…。外の音がうるさいので。。。

 豪華船クルージング風な船旅が楽しめると団体ツアーに超人気な同航路だけに、この日もかなりの団体客が乗船していたと思われる。
 でも、ソロユース主体のB寝台は団体様など無関係。きそのB寝台をセレクトしたのは、正解だったと言えそう。

  
【↑ (左)船室入口から中を望む】
【↑ (右)中央区画は寝台が向かい合わせ。階段横の(隠れた)下段部分は、反対側の両端区画の寝台。そちらは向かいが壁になる】

  
【↑ (左)スペースには余裕がある。黒い棚は荷物置き場 (右)幕を下ろせばこのとおり】

 などと船室内を観察し終えたところで、しばし船内を散策。
 長距離フェリーは久々なので、「なるほどね」、「へぇ〜」など、我ながらバカっぽい(苦笑)。
 案内図にある《OAコーナー》とは何ぞや? と思いきや、要はコンセント付きのデスク&チェア。当たり前ですが、無線LANなどのネット接続は不可。そのせいか利用者は少ない様子。
 パブリックスペースはかなり広いほうだと思われますが、人が多すぎて落ち着かない。大半はツアー客(複数団体)のようで、それぞれがグループを作り談笑に夢中。年配客が多くバカ騒ぎ行為は見られないものの、それでもかなり騒々しい。
 呆れたのは、ロビーのソファー区画を翌日まで占有(占領)し続けていたファミリー。二等客でしょうね。
 ロビーでは翌朝、ピアノの生演奏が開催されたのだけれど…。そのすぐ横で「興味がない」とばかりに、ビールやツマミ類をクッチャクチャ。タオルや着替えなども周囲に平気で干している。
 女性ピアニストの奏でる優雅なメロディーは、不思議と船旅に合うものだ…。などと情緒に浸ろうにも、次の瞬間には連中の醜態や、汚い着替え、タオルが視界に飛び込んでくるのだから堪らない。あんな連中はさっさと追い出し、船室に戻らせるべきだ。

 豪華フェリーとして船旅の趣向を凝らす反面、乗客の質の低下が著しいともされる太平洋フェリー。醜態はロビー周辺だけにとどまらない。
 通路の手すりがまた、干されたタオルだらけで見苦しいのなんの。手すりは、タオルを干すためのものじゃない!
 手すりを必要とする人たちのことを、考えられないのだろうか。
 そもそも、ロビーや通路はパブリックスペースである。それは、「何をしてもいい」場所ではない。
 どうしてこうも、日本人はパブリックスペースでのマナーが低レベルなのだろう。
 ケースバイケースとは言え、会社側が毅然とした態度で乗客に接することも必要かと思う。

  
【↑ (左)こんなコがお出迎え(^^;; (右)インフォメーション】

  
【↑ (右)ラウンジには軽食カフェコーナーもある】

  
【↑ パブリックスペースは広く、ソファ類も多いのだが、就寝時間帯以外は人で埋まる】

  
【↑ (左)ちょっとした気遣いで癒されるもの (右)翌朝のピアノ演奏】

 一通り散策も終わったので、夕食を取ろうとレストランへ向かう。
 メニューは、2,000円のバイキングのみ。バイキングといえば、見た目ばかりキレイで内容はあまり期待できないのが相場。
 が、このバイキングは量や種類もふんだんで、想像以上に豪華な内容でしたね。あれで2,000円なら、さほど高くないかと。
 それよりも、18時30分〜20時30分という営業時間のほうが気になる。
 出港時刻の19時40分からは、50分間のみの営業。出港シーンをのんびり眺め、船旅気分を高めてから食事にと思うのなら、ちょっと忙しい。
 自分も出港ギリギリに乗船したため、散策後に「エッ? あと10分しかないじゃん…」。
 (これは自分のせいなので、文句は言えませんね)
 実際には、「21時までは大丈夫なので、ごゆっくりお楽しみ下さい」とのこと。ただ、20時40分頃になるとあちこちで片付けが始まり、落ち着かない。残っている自分と、もう1組の客とは離れたところから片付けを始めている様子に、気遣いは感じるのだけれど…。
 係員嬢のお言葉に甘え、食事を終えたのは21時近くでした。(もう1組はまだ残っていた)

 もっとも、余裕を持って20時頃にレストランへと赴いていれば…。
 件の団体ツアー客と遭遇した可能性が大。学食状態は必至で、さらに落ち着かない食事となっていた?

 翌日の朝食(バイキング:1,000円)は、割高感があるのでパスしよう。
 11時の入港なので、空腹なら苫小牧でランチすればいい。

  
【↑ (左)レストランのごく一部。L字型に広いためうまく撮れない(^^;; (右)バイキングの一例。デザート類は別(笑)】

 食事も済んでようやく落ち着き、寝台に戻ってくつろぐ。
 くつろぐというより、疲労と安心感からボーッとしていたといったほうが正解?
 あらためて寝台を見回してみると、2005年就航の新造船ということもあってか隅々までキレイ。清掃も行き届いていて快適♪
 ベッドランプの横には折りたたみ式の網棚があり、小物等を置けるのも便利ですね。併設されたコンセントで、携帯やらデジカメやらカーナビを充電しておく。マルチタップと延長ケーブルを持ってきているので、どうにでも対応できる。

 フェリー乗り場へ向かう際からバタバタだったので、ここでようやく人心地。22時頃だっただろうか、展望大浴場へ向かおうとして、気づく。タオルや着替え類を、バイク(リアボックス)に積んだままだ…。慌てて乗船し、急かされるように船室に上がってきたものだから…。
 びしょ濡れ→カラカラに乾いた状態の下着を替えられないのは辛いけれど、船倉のカーデッキはロックされてしまっているので仕方ない。
 売店で売られていた、“太平洋フェリー”ネーム入りのタオルを購入。

 売店では同社のCM曲だというオリジナルソング『海上のシネマ』CDも販売されていて、迷ったものの購入を見送り。
 いきなり荷物が増えてしまうのは困るのと、こーゆーものは帰りに買うものだよなぁ…と思ったもので。
 でも結局、帰路には同便を利用せず。んー、買っておけば良かった。

  
【↑ YouTubeで「太平洋フェリー」を検索すれば、いろいろと…。 (左)CM映像 (右)『海上のシネマ』をフルで聴けます】

 時間的に混んでいるかなとも思った展望大浴場は、数人がちょうど出て行くところ。浴室は無人で、広い湯船を独り占め♪
 洗い場も15人分ぐらいはあり、かなり広い浴室ですね。これまでに乗船したフェリーの中では、もっとも広いかも。
 ただし夜間なので、“展望”はなし(^^;;



 すっかりふやけた後は寝台に戻り、気づかぬうちにウトウト…zzz。
 時化もなく、船は静かに、北へと進む。

  

  
【↑ (右)川崎近海汽船シルバーフェリー:八戸行と思われるフェリーとすれ違う(右上に小さく見える)】